セイモアの誕生日 〜はじめてのお酒



<オープニング>


●過日
 少しだけ春めいた光が差し込むミカヤ宅の居間。
 机の上にはカモマイルティー。
 陽だまりで憩うように茶を楽しんでいるのは、ミカヤを先生に文字の勉強をしていたユーゴとセイモア、それに食事をたかりに着ていたバルバラだ。

「え? お前、誕生日だったの?」
「はい。お祝いして頂いたり、お手紙をやお祝いの品を頂いて、とても嬉しかったです」

 のんびりと、春陽に暖められた温い水の様な笑みを浮かべるセイモア。
 へえ、とバルバラは茶を啜る。
 香の良い茶だったが、少しだけ物足りない。
 酒が飲みたいなあと思ったその時、クッキーが焼けたようだとユーゴとミカヤが席を立った。
 その背を見送って、暫くぼんやりと考えを巡らせていたバルバラは、不意ににっと笑う。
 それからセイモアを手招いた。

「冒険者になったら、自分の誕生日に周囲の親しい人へお酒を振舞わなきゃいけないんですか?」
「そうそう、未成年はミルクな」

 不思議な風習だと思いつつも、何となく信じてしまうセイモア。
 笑うバルバラ。

「僕、お酒を呑んだ事がありませんので、ちょっと楽しみです。早速、皆さんをお誘いしないと」
「そうそ――――あ痛っ!」

 頭を押さえて机に突っ伏すバルバラの後ろには、杖を持って立っているミカヤがおり。
 やれやれ嘆かわしいと言うかの様に、ミカヤはゆっくり溜息を吐く。

「まだ嘘を教えておるのかおぬしは。仕方の無い女だのう」
「……そうだな」

 ジンジャークッキーの皿を持ったユーゴも、ミカヤを真似て嘆かわしいと溜息を吐く。
 そんな遣り取りを少し困った風に笑いながら見ていたセイモアは、暫く考えた後、でもお酒は呑んでみたいですと言った。

「どこか、連れて行って貰えませんか? 僕は余り詳しくは無いから。できれば沢山の人と一緒に呑めればいい。一人で飲むお酒は少し寂しいのだと聞きますから」

 そう、浅黒い肌の物知らずの青年は、穏やかで少し悲しげな笑みを見せ。
 一人で良く酒を呑むバルバラは溜息を吐くと、青年の笑みから目線を逸らした。

●翌日
「って訳で、一緒に酒を飲む奴を募集してる。取り合えず誕生日の祝いも兼ねてるから、未成年者も遠慮せず参加して欲しい。まあ、飲酒は禁止だが」

 だらしなく小さな丸卓の端に腰掛けているバルバラは、殴られた後が痛むのか頭を摩りながら周囲の冒険者達を見渡す。ミカヤに釘を刺されているのだろう、一部始終を語り聞かされた冒険者達は、仕方がないなぁと何とも言えない顔で笑み交わすのだった。

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参加者
NPC:牢屋番・セイモア(a90290)



<リプレイ>

 街のどこかにBar SOMEWHEREと呼ばれる場所がある。夜な夜な場所を変えひっそりと開店するそのバーでは、無愛想なマスターとパパ=フォレスと名付けられた山羊が待つ。

「今日は有難う御座います。僕は今、とても幸せです。それではこの、暖かな夜に――」
 乾杯と、牢屋番・セイモア(a90290)がシャンパンの杯を掲げた。乾杯の後、方々から掛かるおめでとうの声を照れた風に受け止め、セイモアは最初の一杯に口を付ける。酒を呑み込んだセイモアは困った風に眉根を寄せて「甘くないんですね。何だか胸が熱いです」と微かに笑った。
 小さなしゃっくりを1つ。寒く汚い路地裏の俄かバーに、笑い声が弾けた。
「ほんに、いつもありがとうね。今宵位は嫌な事も忘れて、皆で過ごしまひょ」
 そうシズルとセイモアは杯を触れ合わせる。
「『幸せを呼ぶ』という花言葉、貴方にも届きますように」 
 ニクスから送られたの君子蘭。今まで誕生日をどんな風に過ごしていたのかと問えば、セイモアは物思う風に目を伏せる。
「一人で――咲き初めの菜の花を摘んで、茹でて食べました。好きでしたから、確かに美味しかったですけれど、今思い出せばとても淋しかったのだと思います」
 暗くて小さい粗末な小屋と断頭台で過ごした長い日々を少しだけ知るニクスは、今日という日が幸せな物に欲しい、と願う。ジェルドからの祝いの言葉を懐かしげな眼差しで受け止めるセイモア。
「口にあったらいいんだけど」
 カムロが差し出した包みから現れたのはワイルドファイアの巨大フルーツで、果物は大好きなんです、とセイモアはそのまま齧る。
「これ、どうぞ」
 口や手から果汁を滴らせているセイモアへハンカチを差し出すコーリア。拭き清めてから共に差し出された包みを覗けば綺麗な櫛とブラシが入っており、驚き顔のセイモアに「犬用じゃありませんよ」とコーリアは笑って付け足す。
「今回は、はじめてのお酒ということでちょっと面白いプレゼントを用意してみました」
 カズハから渡されたのはマタタビのワイン。一口飲んで僅かに目を見開き、不思議な味ですね、とセイモアはカズハへ小首を傾げて見せる。
「セイモアがこの【道標】を作ったのだな……有り難う」
「いいえ――僕はただ、成せる事を成しただけですから……」
「そうか。貴方の行く道に幸多きことを願って……誕生日、おめでとう」
 マカーブルとセイモアの間に涼やかな音が立った。少し酔ってしまってるのだろう。常には物悲しげなセイモアは幸せそうで、舌足らずな物言いをしていた。酒は魔物だと言うのだと教えたら、戦わなくてはならないですね、と真剣な表情で答えたセイモア。自分との戦いは劣勢なようだとアニエスは笑みを深める。
 豆乳の表面に張った膜を一掬い。皆、好みの調味料を付けて口へと運ぶ。
「あ、醤油に負けないで、湯葉自体の味がありますね……」
 感心した様子のマイト。
「あ、熱いですよ」
 掬った湯葉を口に運ぼうとしたレーダをセイモアが慌てて止める。
「ん? ……出来たては熱いのか。……そうか……気をつけよう」
 セイモアと2人、仲良く湯葉を吹き覚まして口に含む。レーダの顔に歳相応の笑みが浮かぶ。ゆっくりと振られる尻尾。美味しいですよね、とセイモアも尻尾があれば振りそうな笑みを見せる。
「料理を持ってきたのだが、お口に合うといいな」
「……美味しくて、幸せですよ」
 ユズリアが小皿に取り分けたトルテと八宝菜をそれぞれ一心に食べるセイモア。チョコミルクカクテルを飲んでふうと幸せそうに溜息を吐く。
「この楽しさ嬉しさを心にずっと秘めてりゃ、戦場でどんなヤバイ目に遭った時でも、案外ちゃんと帰ってこれたりするもんだ」
 周囲を優しく押し包む祝い事の賑やかさの中に、ジョジョの言葉が紛れて聞える。はい、とジョジョを仰ぎ見ようとしたセイモアの視界が不意に暗くなった。
「セイモア〜誕生日おめでとう♪ はい〜プレゼントの褌だぞぉ〜。知ってる? こうやってほっかむりすると願い事が叶うそうだぞ」
 笑い声と共に褌を被せたのは、既に泥酔したシリウスだ。呆然としているセイモアの頭からテッショウが褌を取る。
「まったく酷い事をするのう。なになに、礼はよいですじゃ、ちょこーっとおなごが勺をしてくれる店で奢って――」
「私の酒じゃ不満かい?」
 ミニ丈のバトガニワンピース姿のアリューダが酒瓶を差し向ける。つい強調された胸の谷間に手を伸ばすテッショウの頭へ肘を落とし、アリューダが笑った。
「セイモア殿、酒を教えて貰うのは良いが、こういう大人になっちゃ駄目だぞ」
 アリューダの言に何も言わず少し困った風に笑ったセイモアの空の杯にどぼどぼとまた酒が注がれる。
「おねーさんがお酌してあげちゃうったわよ。なによ、私の酒は飲めないって言うの?」
 慌てて振り向けばミィミーの、酔いが回って良い具合に据わった目と視線が合う。迫力に押されたセイモアは、飲みます、と大人しく酒杯に口を付けた。
「あ、私も飲み――」
「はいはい、ボウヤはパパのミルクでも飲んでな」
 ミィミーの酒瓶に手を伸ばしかけたオレサマの首根っこを掴んで、山羊ミルクの杯を握らすバルバラ。
「セイモアさん、誕生日おめでとう! この花をあげる!」
「うんうん、セイモアくんおめでとーだよー♪」
 ルナシエルとヘルディスターが髪から百合や蒼薔薇を幾つも摘んで、ぱあっと降らせた。酔いの霞が掛かった目にはそれが何かとても美しい物に見えて、セイモアは思わず掴もうと手を差し伸べる。百合と小さな薔薇を掴み取り嬉しそうに破顔するセイモアの横顔を、ルシエラは幸福な気分でいた。
 無為な毎日と言っていた青年。何時でも死を見る様に物悲しげだったセイモアは、今日は違う表情を見せている。
「沢山、良い事や楽しい事を重ねて見つけてくれると嬉しいな。よかったねー」
 お湯割の杯をそっと両手で包んでルシエラは微笑んだ。

 ニューラから、灰色の風景に大きく獣の頭骨と白い花が浮かんでいる絵を贈られた。まるで死と生が同居している様なそれをうっとりと見、抱き締めていたセイモアは、ドンに何か好きな曲を弾きますと申し出られて、この絵の様な音楽を、と答えた。
 即席の楽団が、白く暖かく、それでいてどこか物悲しげな即席の曲の最初の旋律を奏でる。ニューラのチェロ。ドンが、幻の市で巡り合ったハルモニウムの鍵を叩けば、柔らかな音が路地裏に蟠る暖かな大気を揺らした。
 今年が実り多き年であるように、祈らせてもらうよ――握手の代わりにセイモアの袖に触れて笑い掛けたディオの、真摯な言葉の響きに似た横笛の音に、バルバラが吹くバンスリの音色が寄り添う。黒き異形の弦楽器を奏でるセドリック。巡る季節と生と死を思わせる、冷たく時に熱く胸が震えるような音楽を。願う様に吹き奏でれば、そのまま音となって夜に染み渡って行く。
 ジェネシスが物語る声が優しく重なる。美しい風景、珍しい物、移り変わり巡り巡る世界の、一時も留まらぬ永遠の物語を歌う様な物言いで、ジェネシスは紡ぎ出す。
 せせらぎと人のざわめき。焚き火と毛布の温もりと緩やかなお酒。紡がれる物語と音が打ち寄せては引いて行く。
「いつしか――星明りで白く輝く天の川を常夜の舟で渡ってしまう前に、この一言をあなたへ」
 ストラタムが、お誕生日おめでとう、と言う。
 一杯のお祝いの気持ちを込めて、イーチェンもまた心からおめでとうと言い、豆乳のカクテルをセイモアに手渡した。
「この先の一年、ゆっくりまったり、たくさんのこと、経験して、かっこいー大人ッ、になれると、いいですね」
 小さな硝子の杯が触れ合う澄んだ高い音。胸を焼く甘くて熱いカクテルに、ほうと2人溜息を吐く。
 スペシャルを手に椅子代わりの木箱に浅く腰掛け2人を見ていたズュースカイトは、悪戯心を誘われてセイモアへカラシ菜のおひたしを差し出す。
「少しピリッとしておいしですよ♪」
「では、頂きます」
 にこにこと口へ運んだセイモアの眉尻が、見る見る下がる。
「か、からいれふ……」
 目尻に涙を浮かべるセイモア。ちょっと刺激が強すぎましたね、とズュースカイトは笑いながら今宵は極上のスペシャルの杯を手渡す。一頻り笑った後、ハルも杯を掲げた。
「沢山の人と和やかに過ごす素敵な一時をご一緒できる事に、御礼を。来年も再来年もその先も、こんなふうにお祝いできる事を祈って」
「はい、一緒にお祝いしましょうね」
 乾杯と杯を打ち合わせ。マスターが出したノーマルな酒と山羊ミルクをついつい混ぜてみたレダは、想像を超えたその味に暫し固まる。
「どんな味ですか?」
「いや、これは駄目――」
 慌てて杯を取り上げるレダの腕を何の躊躇いも無くはっしと掴み、杯に手を伸ばすセイモア。腕を掴んだまま杯を口に運ぶ。
「う……まずいー……」
「だから駄目と言ったろう」
 仲の良い兄弟の様なやりとりに、ヨルが思わず笑みを零す。
「まだ出会ってまもないけれど……セイモアさんの純粋な、優しい心がすごく好きだなあって思うのですよ。かっこいいのに可愛すぎる言動も胸きゅんなんですよ」
「ヨルさんもとても可愛らしいですよ」
 ヨルも酔っていたしセイモアも酔っていたから、お互いじっと見詰めて笑み崩れる。
「セイモアさん、お誕生日おめでとうございますなぁ〜ん。初めてお酒を飲まれるという事だったので……色々迷ったのですがプレゼ――」
 差し出されたプレゼントごと唐突にルーネをぎゅうと抱き締めるセイモア。
「有難う御座います。今日を一緒にいられるだけで、とっても嬉しいんですよ――」
 ああ、酔ったセイモアさんはこうなるのか、とクララは微かに笑い、苦しそうに尻尾を振るルーネをセイモアから救出する。
「改めまして、お誕生日おめでとうございますホネー。教本……お役に立てているでしょうか。何分、初めて作ったもので」
「はい、とっても。沢山の骨と花と鳥の名前を覚えたんですよ。今も持っています」
 クララの傍らに腰掛けて、セイモアは2人の膝に渡してクララ手作りの教本を広げた。酔いに重くなった頭を申し訳無さそうにクララの肩に凭せ掛け、春の花、春を告げる鳥達の名を一つ一つ読み上げる。その膝にそっと繊細な小さな花を纏めたブーケを置いて、
お誕生日おめでとう御座いますですよ、とルーツァが満面の笑みを咲かせて教本に目を落とす。
「春の花、ですわね。ルーツァは春になったら必ず一度は花冠を作るのです。沢山摘んでしまうのは可哀相だから、花冠も一つだけ。そうだ、御一緒にお花摘みに参りませんか――?」
 優しい季節が巡り来ますもの、とルーツァが言えば、セイモアは柔らかく笑み返す。
「一緒に参りましょう、優しい季節を楽しみに」
 そうと回りに悟らせず酔い潰れて眠っていたメビウスが唐突に跳ね起きて、私も、お酒〜と呟きまたことりと眠りに落ちて行く。何だか訳も無くそれが面白くて、皆、顔を見合わせて声を立てて笑う。
「うんと偏屈な年寄りになるの、私は。セイモアは、きっと可愛いおじいちゃんになるわね? そのときもまた、こうしてお酒をご一緒して頂戴……約束でなく、お願いよ」
 笑い声が収まった後、歌うように言ってアージェシカの手が髪に触れて頬を撫ぜるのを、静かで柔らかな心のままセイモアは感じていた。言葉の中に含まれる重く祈る様な響きを聞きとめて、そっと目を伏せた。

 宴の夜も更けて、酔い覚ましに出た川辺でカイザーと行き会った。
「酒の味はどうだ? 私が初めて酒を飲んだ時は、そう美味いものでもないと思ったがな……」
 美味しいと答えたセイモアの笑みを見て、無意識に人に好かれるものと、無意識に人を避ける私の差なのかも知れないな、とカイザーは物悲しく微笑む。
「今日の酒は美味い……この場に来られたことを感謝しよう。……誕生日おめでとう」
 2人、軽く杯を触れ合わせる。少し夜風を受けてくると川縁を歩み去るカイザーの背を見送って、セイモアはもう一口、シャンパンを飲み込んだ。
「貴方はいつも寂しそうに笑うけど、今日は本当に楽しそうだわ」
 声に振り向けば、アナイスが立っていた。一杯だけ乾杯させてねと言うアナイスに、何度でもと笑うセイモア。
「貴方の一年が素晴らしい物になりますように。私が誰かさんよりも惹かれちゃうくらいにいい男になってね」
「誰かさんってのは、俺の事か?」
 杯同士が奏でる音に、ミケーレの声が重なる。
「前の普段の姿を見てると、とても冒険者には見えないよな。依頼で見せる表情が印象に残ってるから、どうにもおかしくてな……ま、これからも宜しく頼むな」
 宜しくお願いしますね、と乾杯した後、不意にセイモアは杯の中を見詰めた。路地から溢れる灯りに照らし出される川辺。シャンパンがきらきらと金色に輝く。
「楽しい人たちと一緒にいる時は淋しい顔をするのは難しいです。でも依頼を受けて戦う時は、思い出さずにはいられないんです。何故冒険者になったかを」
 大切な人のアンデッドから逃げ出した事、何の助けにもなれずただ、両親を死なせてしまった事。そして――心弱く力無く、妹の最期の願いを叶える事も出来ず死に追い遣ってしまった事を。
 繰り返し繰り返し思い出す、忘れえぬ記憶が胸を締め付ける。彼らにはもう何も届かない。物悲しさと無力さに抗う様に依頼へと向かって――そう泣きも笑いもせず静かに、セイモア言った。
 少し一人になりたいと、灯りに背を向けて座り込んだ草叢。
 眼前をさらさらと川が流れて行く。
 小さな足音と共にやって来たナーテュがセイモアの傍に座った。
「やっと言えるなぁ〜ん。お誕生日はお母さんにありがとうって言う日なぁ〜ん。だからセイモアさんのお母さん、ありがとうなのなぁん」
 不思議な物を見るように、セイモアは涙に濡れた双眸を瞬かせた。お母さんと、セイモアさんを育ててくれた世界全部にありがとう、なのなぁ〜ん。そう、ナーテュは尻尾をゆっくりと振る。
「それは僕から言っても良いんですよね……」
 ナーテュがにっこり笑って頷いた。その身体にそっと手を回し顔を押し付けるセイモアに肩が微かに震えていた。手から転がり落ちたシャンパンの杯の、ニクスが幸福を呼ぶと言った最後の一滴が川へと零れて世界へと流れて行く。
 涙で霞む目でそれを見て、セイモアはありがとうと呟き、世界に幸せであるようにと祈りを乗せる。
 暫くして。川縁でせせらぎを子守唄に寝てしまったナーテュとセイモアを、ミカヤが見つけた。毛布を掛け、集まる冒険者に向けて唇に指を当てる。寝顔が余りにも気持ち良さそうで、眠気を誘われた他の者たちも三々五々、生まれたばかりの幼い動物の様に寄り添って眠り始めた。今日から続く明日、幸せで暖かな世界を夢見て。

 それは大きな戦が起きる少し前。
 沢山の人が死んだり泣いたりするよりも、ほんの少しだけ前の夜の物語。


マスター:中原塔子 紹介ページ
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参加者:41人
作成日:2006/03/22
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