【グルメなミュリン☆】お誕生日大作戦!



<オープニング>


●お友達のお誕生日
「ねえねえ、みんな。お願いがあるんだけど……」
 厳しい外の寒さに、酒場で暖炉に当たっていた冒険者達が呼ばれて振り返る。
 そこには金狐の霊査士・ミュリン(a90025)とヒトの武道家・アンジー(a90073)が立っていた。
「どうした? 2人揃って」
「あのね。ナイショにして欲しいんだけど……」
 冒険者達の問いに、ミュリンがぐっと声を潜める。
 彼女のその様子に冒険者達もずずいっと寄り固まった。
「えっとね、1月の21日がカルロスちゃんの誕生日で、2月の5日がカティちゃんの誕生日なのね」
「そうなのよ〜。……ったく。カルロスのヤツ、誕生日なら誕生日って早く言いなさいよねぇ」
 ひそひそと言うミュリンとアンジーに、うんうんと頷く冒険者達。
 要は、お祭り大好きなこの師弟2人は、カティのお誕生会を開こうと画策しているらしい。
 そのついでに、祝い損なったカルロスにもケーキを食べさせてやろうと言うことのようだ。
「そこでね、みんなにお願いなんだけど……」
「『至高の生クリーム』を運んで来てくれない?」
「……『至高の生クリーム』??」
 ミュリンとアンジーの言葉に首を傾げた冒険者の目に入ったのは、ミュリンの手に握られている『ランドアース大陸東方・食い倒れMAP』。
 ……またですか。
 またのようですね……。
 最早あきらめ顔の冒険者達。この先の展開が読めたような気がしたが、とりあえず最後まで話を聞いてみることにした。
「『至高の生クリーム』って言う、とっても美味しい生クリームが作られる村があるの」
 ミュリンの話によればその村は酪農が盛んで、たくさんの山羊を育てているらしい。
 その村で育てられた山羊から取れる乳はとても美味で、その乳から作られる生クリームは『至高の生クリーム』と呼ばれているのだそうだ。
 その生クリームで誕生日ケーキを作れば、きっとカティちゃんもカルロスちゃんも喜んでくれると、嬉しそうなミュリン。
「でもね、わたし、見えちゃったんだよね」
 8体のグドンが生クリームの入った瓶を片っ端から抱えて持ち去る光景が……。
「このままじゃ、お誕生会に使う生クリームがグドンさんに持って行かれちゃう〜!」
 グドンが現れるとなっては放っておける事態ではないが……。
 冒険者達はふとミュリンの言葉を頭の中で反芻し、呟く。
「……今回はちゃんと8匹なんだな」
 彼女の話によれば、グドン達は生クリームはおろか、牧場の中を荒らしかねない勢いらしい。
 そんなことになれば、村の人々はもちろん困ることだろう。
「だからお願い……」
「分かった。グドン達から牧場を守って、無事に生クリームを持って帰って来ればいいんだな?」
 ミュリンの言葉を継ぐように言う冒険者達。ミュリンは嬉しそうに頷いた。
「やった〜♪ これで『至高の生クリーム』を使ったアンジーお師匠さまのケーキが食べられる〜♪」
「……何言ってるの。アンタも一緒に作るのよ」
 働かざるもの喰うべからず……そう言い切ったアンジーにがーーーーん! と破顔するミュリン。
「まあ、そんな訳だから、よろしくね。アンタ達も働いた分は食べさせてあげるわ」
 冒険者達は、アンジーの言葉に喜びつつ出立の準備を始めるのだった。

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参加者
金狐の保護者・ナナカ(a00009)
胡桃の森の双子・タクト(a00050)
水月・ルシール(a00620)
東風士・ミカヅキ(a00678)
鋼鉄の護り手・バルト(a01466)
覚醒の夜明け・アルテア(a01578)
黒き月の邪竜導士・メルセドア(a02069)
空翠姫・アリーシャ(a04067)


<リプレイ>

●4度目のおつかい(エ?)
 アンジーとミュリンの明るい笑顔に送り出された冒険者達は、『至高の生クリーム』が作られている村へと歩いていた。
「『至高の生クリーム』か……美味そうだな」
「そうですね」
 まだ見ぬ食材への期待一杯。鋼鉄の護り手・バルト(a01466)に、雫菫の結晶・ルシール(a00620)が微笑む。
「きっと素晴らしく美味いのだろうな」
「ええ。ぜひ作る過程から拝見してみたいものですわ」
 ミュリンの楽しみな笑顔を思い出し、思わず笑みを浮かべた覚醒の夜明け・アルテア(a01578)に静流の術士・ナナカ(a00009)も頷く。
「レシピを教えて戴くのが楽しみでございます」
「シチューやチョコに入れても美味しそうですよね」
 それに嬉しそうな侍娘・ミカヅキ(a00678)と空翠姫・アリーシャ(a04067)が続き、お料理が好きな女の子同士で話に花が咲く。
「グドンって、アカトラ達だよね。風邪、治ったのかなぁ……」
 そして対猫用グッズを大量に抱えた胡桃の森の双子・タクト(a00050)が仲間達を振り返る。
「ええ。彼ら……猫ですし、炬燵で丸くなってる時期でしょうに。元気なことですわね……」
 それに答えるように溜息をつく黒き月の邪竜導士・メルセドア(a02069)。
「それにしても、生クリームなんてどうする気なんでしょう?」
 首を傾げるナナカに、アリーシャは考え込む。
「とてもじゃないけどそのまま飲んだら、美味しくないです。……というか、気持ち悪くなって暴れると思うの」
「……リンスやお風呂で、毛並みは良くなりそうな気は……するのですが?」
 ルシールの言葉に、思わず毛並みサラサラの猫グドンを想像する仲間達。
 頭を抱えるもの、吹き出すもの。何だか見てみたいような、見たくないような……。
「何にせよ、食べ過ぎは太ると聞く。それは健康に良くないだろう……」
 そして大真面目に言うアルテア。
 そう言う問題かどうかはさておき、太っちゃったら猫グドンじゃなくて豚猫グドンですね(マテ)。
「そういえばミュリンも食べ過……ごふっ」
 アルテアさん。それ禁句……。
 ……と思った傍から、微笑んだナナカから裏拳が入る。
「そういえば、生クリームは一説では溶け残った雪の一種だとか……本当だろうか」
「そんな話どこから聞いて来たのさ」
 ナナカのツッコミから立ち直ったアルテアに、再び入れられるタクトの裏拳。
「まあ。それは本当ですか?」
「世の中、色々な事がございますね」
 そしていつものよーに真に受けたメルセドアとミカヅキ。
「だから違うってば……」
「……いつも大変だなぁ、タクト」
 すかさずツッコんだタクトに、顎に手をやり、しみじみと言うバルト。
 タクトの背中が泣いているような感じがするのは、恐らく気のせいではあるまい。
「面白い方達ですね……。さあ、牧場へ急ぎましょう」
 嬉しそうに仰ってますがアリーシャさん、あなたもその一員です(エ)。
 そんなこんなで愉快な仲間達(違)は、アリーシャの言葉に頷いて、先を急ぐのだった。

●『至高の生クリーム』の村
 山羊の鳴き声が響くその村は、酪農が盛んと言うだけあって、とても広かった。
「これでは、全部警備して回るのは不可能ですわね……」
 念の為、山羊達をなるべく目の届く範囲に集めて貰うよう村人にお願いし、自分も山羊集めに奔走していたメルセドアは、ちょっと絶望的な気持ちになって呟いた。
 この広さでは恐らく、村の周囲をグルっと1周するだけで日が暮れてしまう。
「仕方ないな。ミュリンが霊査してくれた襲撃方向を重点的に見る事にしよう」
「確か、村から見て北の方角から来るって言ってましたよね」
 同じくそれを手伝っていたバルトの言葉に頷きながら、ルシールが確認する。
「生クリームの保管場所ですけれど。村全体で使っている氷室で管理しているそうですわ」
 ナナカもそれに頷いて、アルテアは考え込んで続けた。
「じゃあ、村の北側からその氷室へ通じる場所に重点を置けばいいはずだな」
「そうだね。それにプラス、誘き寄せ作戦と行こうか?」
 そう言うタクトの手には大量のマタタビ。
「こちらも準備万端でございます」
「猫用のケーキは初めて作ったのですけれど……」
 その後ろでは、生クリームたっぷりのケーキを手にしたミカヅキとアリーシャが微笑んでいた。
 彼女達は村人に生クリームを分けて貰い、グドン用に……とケーキを作っていたのだ。
「…………」
 やり遂げた笑顔を向ける2人とは対象的に、笑顔が凍りつく仲間達。
 スモークサーモンが可愛らしくハート型に切られ、オリーブやピクルスが乗せられたケーキは見た目には麗しいが……。
「……味見、したの?」
「「してません」」
 タクトの問いに即答する2人。
 さすがのバルトも、味見がしたいとは言い出さなかった。
「では。始めましょうか」
 メルセドアの号令で『猫グドンいらっしゃいませ大作戦』は幕を開けたのである。

 村の北側の外れ。冒険者達はあらかじめ選定した場所でグドンを待ち受けていた。
 ぱたぱた……。
 準備していたマタタビを、火で炙るタクト。それをひたすら仰いで匂いを流す。
 ぱたぱたぱたぱた……。
 その横ではアリーシャがケーキを前に一生懸命仰いでいる。
 ざくっざくっざくっざくっ……。
 更にその横で、アルテアがこれまた一生懸命に落とし穴を掘っていた。
 しかも穴の横にご丁寧に。
『この先落とし穴あり。生クリームなど無いので注意』と書かれた大きな看板。
「アルテアさん、わざわざ注意書きだなんて……良い方ですね」
「そうですわね」
 それを見て、のんびり微笑み合うルシールとナナカ。
「まだいらっしゃいませんでしょうか。アカトラ殿は……」
 そして何故か柴犬の給仕服で、お茶まで支度しているミカヅキ。
 ケーキとお茶……グドン達とお茶会でもしだしそうな勢いで。
 どこからツッコもうかなぁ……等とタクトが考えていると。
「……来たぞ!」
 そこへ、バルトとメルセドアが慌てて戻って来た。

●グドン来襲(今回は全員います(マテ))
 今回のグドン達はマタタビの効き目が順調らしく、足元がフラついての登場となった。
「野郎共〜。何かイイ匂いがするにゃ〜」
「にゃ〜〜」
「野郎共〜。ちょっと寄り道にゃ〜」
「にゃ〜〜〜〜」
「お久しぶりですわ、アカトラさん」
 ナナカの呼びかけに、振り返るグドン達。
「……次は『何でオイラの名前を知ってるにゃ?』か?」
「にゃっ!?」
 頭をぽりぽり掻きながら言ったバルトに、アカトラが目を丸くする。
「次に、『そうか、オレサマもとうとうそこまで有名に』……と言う!!」
 そして、ビシィッ! と指をさして言うメルセドア。アカトラはがーーーん! とショックを受け、そして叫んだ。
「オレサマの台詞を取るにゃーーっ!!」
「やっぱり忘れていらっしゃいますね? アカトラさんと会うのは3度目ですよ!?」
 そんなグドン達に、メルセドアは呆れたような声をあげる。
 冒険者達の事はすっぱり忘却の彼方に置いて来てしまっているようだ。
 さすがはグドン。ミラクル低知能。
「はいはい。……よいしょっと」
 悔しがり、地団駄を踏むグドン達に向かって、タクトはボールを放り投げる。
「にゃっ!?」
 ころころころ……。
「にゃにゃっ!!」
 ころころころころ……。
「にゃーーーーー!?」
 ……あ。落ちた。
 目の前のボールに夢中になっていたグドン達は、傍にある落とし穴に気付かなかったらしい。
 ドスンと言う轟音と共に、彼らの悲鳴が聞こえて来た。
「……ここから出すにゃーーっ!!」
「にゃーーっ!!」
 ……落とし穴の中で強がられても全然恐くありませんが。
「どうしましょう……」
「まさか本当に落っこちるとはな……」
 落とし穴を覗き込み、困惑した顔を向けるアリーシャとルシールに、アルテアが呆れながら呟く。
「とりあえず、出してやろう。ここにこのまま置いて行くのも迷惑だ」
 そしてバルトが天を仰ぎながら、やれやれ、と溜息をついた。

「それで……生クリームをどうするの?」
「ヒミツにゃ!」
 小首を傾げるアリーシャに、アカトラはフンッと胸を張った。
 ちなみに、落とし穴から救出された後、暴れようとしたグドン達だったが、今は大人しい。
 鎧の怖いおにーさんと何だか手の辺りが光ったり、見えない刃物飛ばして来る怖いおねーさん達(グドン認識)に脅されて、いつものようにあっさり降伏したからだ。
「何で生クリームなんだ?」
「あなた方がお料理するとは、思えないんですけど……」
 バルトの問いとルシールの呟きに、子分達がアカトラを見る。アカトラはギクっとして、目を反らした。
「ははぁ。分かった。……女だろ」
 その様子にピーンと来たタクトにツッコまれ、またギクリとするアカトラ。
「な、何でミケコさんを知ってるにゃーっ!?」
「ミケコさんとおっしゃるのね。……恋人でいらっしゃるの?」
 ナナカの問いに、アカトラは首を振る。
「……アコガレなのにゃ。綺麗な三毛の毛並みに、大きな目が可愛いのにゃ……」
 空を見上げて、熱い吐息。アカトラの目は熱病にでも浮されているかのようで。
「アカトラ殿、恋をしているのでございますね……」
 ミカヅキがそっと呟く。
「……で。そのミケコに『生クリームが欲しい』と言われた、と」
 アルテアの冷静な言葉に、子分達がコクコクと頷く。
 どこの世界の男も、女の我侭に振り回されるものらしい。
「……仕方ありませんわね。生クリーム、少し差し上げますから……それをミケコさんにプレゼントなさいな」
「にゃっ!?」
 呆れたように溜息をつくメルセドアに、グドン達が顔を上げる。
「その前に……」
 大喜びでそれを受け取ろうとした彼らを、ナナカが制止した。
「さて、覚悟は宜しいかしら?」
 彼女の目が怪しく輝き、グドン達が硬直する。
 通産4度目。恒例となったお説教(小一時間)。
 プラス、今回は牧場で労働までさせられ、みっちり根性を叩き直されたのである(多分すぐ忘れるけど)。
 そして、猫グドン達は肉体労働による筋肉痛に苦しみながら、口々にいつもの負け台詞を叫び……冒険者達の準備したケーキと生クリームを手にそそくさと去って行った。

「この間の狸といい、こいつらといい憎めない奴が多いな。この地は……」
「いつになったら判って頂けるのかしら。悲しくなってしまいますわ」
 去って行くグドンを見送りながら呟くアルテアに、ふぅ、と溜息をつくナナカ。
「いつだろうねぇ……」
 その言葉にタクトは遠い目をする。
 冒険者の顔も覚えられない程の『ぶらぼー低知能』ですから。望みは薄い。ハッキリ言って。
「……それでも負けずにお説教しますわっ」
「ナナカ殿、頑張って下さいませ」
「いつかきっと分かってくれます」
 ぐっと拳を握り締めて燃えるナナカをミカヅキとアリーシャの熱いエールが後押しする。
 グドン達も懲りないが、冒険者達も懲りないようだった。
「ミケコさんと、上手く行きますかしらね。アカトラさん」
 少し心配そうなメルセドアに、仲間達も考え込む。
「上手く行くといいですよね」
 何となく、自分の境遇と重ね合わせて。ルシールがバルトを見る。
「生クリーム、どれくらい持って帰ればいいんだろうな?」
 見つめられたバルトはそれに気付く事もなく、何だか別な心配をしているようだった。

●バースデーケーキを作ろう
「お疲れさん。これだけあれば十分だわ」
 アンジーの労いの言葉に、冒険者達の顔が綻ぶ。
 無事に生クリームを持ち帰った彼らの次の仕事は、カティの誕生日会のケーキ作りだった。
 そのついでに、自分への想い人へのプレゼントを作っていた者もいる。
「……バルト、これ、泡立ててくれる?」
「おう! ルーの頼みなら何だってやるぜ!」
 ふわりふわりと、不安定な気持ちと空気を入れるようにかき混ぜて。
 それでも、生クリームを泡立てるのはなかなか力がいるもので。
 恋と同じで、なかなか上手く行かない。
 申し訳なさそうにお願いをしたルシールに、バルトは大張り切りで腕まくりをした。
 バルトは色気より食い気だが……少しづつ、ルシールへの態度が変化しつつある。
 だが、彼女はそれに気付いていないらしい。
 泡立てに熱中するバルトに見とれ、手元が疎かになるルシール。
 砂糖が思いの他どっさりと入ってしまったが……今の2人には丁度いい甘さかもしれない。
「……どうした? ルー?」
「え? ううん。何でもないの。バルトの為に一生懸命作るから……全部食べて下さいね?」
 見上げるルシールに、バルトはもちろん、と胸を叩いて請け負った。
「山羊乳は匂いを吸着しやすいから、なるべく冷やしながら作るのよ」
「ふむふむ……なるほどでございます」
 アンジーの調理を手伝いながら、ミカヅキがせっせとレシピをメモしている。彼女のレシピ帳は、順調にページが増えているようだ。
 ナナカもせっせと手伝いながら、アンジーの知識と腕を吸収しようと必死だ。
 その横で、凄い勢いで生クリームを混ぜているミュリン。
「……むっ」
 それに対抗心を燃やしたバルトも猛然と混ぜ始める。
「……そんなに混ぜるとバターになってしまいますわ」
 ハラハラとその様子を見つめるナナカの言葉も、2人には届かない。
 その寡黙な戦いはエスカレートし、とうとう……。
 どがらがっしゃーーんっ
「表でやれーーっ!」
 調理室を散らかし、叩き出された2人の様子にクレープの生クリーム添えや、シュークリームに舌鼓を打っていたアリーシャとメルセドアがくすくすと笑う。
「いいも〜んだ。ケーキ、出来たも〜んっ」
 そう言うミュリンが手にしているのは謎の物体。……と言うか、何をどうやったらこんな風になるのか聞きたいです。
「食べて食べて〜」
「ああ、戴くよ」
 笑顔で寄ってきたミュリンに、笑顔を返すアルテア。
 最近はいつもミュリンの事を考えてしまっている。……何故だろう。
 考えても分からないが、とりあえず笑っている彼女が幸せそうだから良しとしよう。
「………っ」
 そして、何気なくそれを一口食べたアルテアが昏倒する。
「わたくしも戴きますわね」
「ま、待った!」
 それを見て、直も笑顔を崩さずに謎の物体を口に入れようとしたナナカを、チーズケーキを食べていたタクトが慌てて止める。
 これ以上、犠牲者を出す訳には……。
「……タクトちゃんも食べる?」
「ぼ、ボクにはこれがあるから!」
 ミュリンに微笑まれたタクトは竦みあがり、首をフルフルと横に振った……。

 こうして、紆余曲折あったものの、『至高の生クリーム』は無事に守られ、アンジーとミカヅキ、ナナカの手によって作られた美しいバースデーケーキがカティの誕生日会の華を添える事となった。
 一方で、32歳の誕生日を忘れられていた冒険野郎が、ミュリンお手製ケーキの餌食になったとかならなかったとか言うのは、また別の話である。


マスター:猫又ものと 紹介ページ
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作成日:2004/02/06
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