名前もなければ、何処にあるかさえ知られていない秘密の森。 木漏れ日踊る緑の道の向こうに、途方もない歳月を生きた大樹がある。
どっしりと大地に構えたその根元に、何処かで名前を聞いた白い花。 ひとたび風が吹けば梢がさざめき鳥が唄い。
そして空を求めるように伸びる枝の隙間から顔を覗かせる、 小さな小さな小屋がひとつ。
故郷も家族も何一つ背負わぬ渡り鳥の、たったひとつの宿り木。
◇◆◇◆
抱えるものはなにもなし。泥棒が盗む物さえないところ。 人を迎えもせず、拒みもせず。
ただ、空に焦がれた青い獣の想いが 幾度の輪廻の果てに眠る緑の地。
【生活系 規模:23 財産:0】
旅団アビリティ:魅了の歌奥義
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