●残念!

 ああ、ゴールはもうすぐだったのに。
 そして、ここには麗しの水は、全く無いのだ。
 この口の中に広がる怪しげなから揚げをどうしてくれよう……。

「あらら、そっちを食べちまったか……さっきも言ったが麓まで戻らないと水は無いぞ?」
 遠退きそうな意識を必死に繋ぎとめながら、急いで麓のスタート地点まで戻ったのである。