●残念!

 だ、だめだ!
 こんなところで、服を汚すわけにはいかーんっ!
 あなたは上品に、けれどすばやくお菓子の家を食べ始めた。
 その上品さ、スピード、どれもが超一流であった。
 後もう少し。
 この一欠片を食べれば最後っ!

 が、無常にも……。

「うふふ、時間切れですのでスタート地点までお連れします。
 …あ、ズルっこはナシですよっ」

 あなたの努力は、報われなかったのである。
 悲しい思いを胸に、スタート地点へと戻ったのであった。