<召喚獣>




 召喚獣とは、『鍛え上げられた冒険者の魂が、獣の姿となって活性化した存在』です。
 40レベルに達し、『魂の回廊』に到達した冒険者は、冒険者となった時に得た「冒険者クラス」に加えて、回廊の奥底に眠る「召喚獣」を我が物とすることができるのです。


●上級クラス

 『魂の回廊』に到達した冒険者は、「冒険者クラス」と「召喚獣」という2つの力を同時に得ます。この「召喚獣を得た冒険者」を、『上級クラスの冒険者』と呼びます。

 上級クラスは、「(冒険者クラス)×(召喚獣)」という形式によって呼称します。
 (例)忍び×ダークネスクローク


●召喚獣の特色

(1)召喚獣を得ると、「HP」と「CP」の最大値が増加します。
(2)また、戦闘時に有利な「特殊能力」を獲得します。
(3)召喚獣は、一部の武器や防具に秘められた「強化属性」を喰らうことで、冒険者のようにEXPを得てレベルアップします。
(詳しくは後述)

※アトリエでの描写について

 召喚獣は、「バトルピンナップ」「2、3、4人バトルピンナップ」でのみ描写されます。
 発注文章に明記すれば、「イラスト発注(リクエスト)時に活性化している召喚獣」の描写を依頼することができます。召喚獣の配色は、イラスト発注(リクエスト)時のものになります。

 また、「セキュリティレベル:ドラゴン」の商品では、召喚獣は描写されません。


<『魂の回廊』と召喚獣>

『魂の回廊』とは、冒険者ひとりひとりの心の中にある、「未知の精神領域」を指す言葉です。
 この領域に、自分だけの「召喚獣」が眠っているのです。
 ⇒⇒⇒修練場(魂の回廊にはここから行けます)

●召喚獣の活性化

 召喚獣は、アビリティと同様に、冒険者が「召喚獣の活性化」を行うことによって、実体化します。
 召喚獣は様々な種類が存在しますが、1度に活性化できるのは1体だけです。
 召喚獣の外見は、誰が召喚しても殆ど差はありません。が、冒険者本人の魂より出現した召喚獣は、その人ごとに全く別の存在なのです。

【活性化の条件】
 召喚獣は、魂の回廊に入れる「40レベル以上の冒険者」でなければ、活性化できません。
 また、召喚獣の活性化の際には、幸運度が大量に奪われます。活性化には幸運度【豪運】が必要で、活性化をすると、幸運度は「【豪運】⇒【大凶】」にまで低下してしまいます。

●召喚獣の成長

 召喚獣は、一部の武器や防具に秘められた「強化属性」を喰らうことで、冒険者のようにEXPを得て、「召喚獣レベル」がアップします。
 召喚獣レベルは、本人と同じレベルまで上昇させることができます。

 【召喚獣の成長・補足】
 ・活性化していない召喚獣に、強化属性を与えることもできます。
 ・1日のうちに与えられる強化属性の量は、冒険者のレベルによって規定されています。

●召喚獣の交換

 40レベル以上の冒険者は、現在判明している召喚獣を自由に活性化しなおすことができます。
 ただし、活性化には【豪運】が必要ですので、アビリティほど気軽に付け直すことはできません。

●エンプレスマインド

 「エンプレスマインド」とは、インフィニティゲートの最深部に潜み、力ある言葉『魂の回廊』を封印していた、巨大女神型ギアの名称です。
 同盟諸国がこの巨大ギアを倒し、魂の回廊という力ある言葉を得ることで初めて、全ての冒険者は、己の精神の隠された領域に到達する事ができたのです。

 エンプレスマインドを破壊せよ


<召喚獣の能力>

●召喚獣の基本特性

 活性化した召喚獣は、共通して以下の特性を、冒険者にもたらします。

増加HP
 召喚獣を活性化すると、冒険者の最大HP(ヒットポイント)が増加します。
 増加量は、召喚獣の種類とレベルにより変化します。
増加CP
 召喚獣を活性化すると、冒険者の最大CP(キャパシティポイント)も増加します。
 増加量は、召喚獣の種類とレベルにより変化します。
本体との能力共有
 召喚獣と冒険者は、その能力値やHP、CP等を、全て共有しています。よって、召喚獣に危害が加えられても、防御は冒険者本人の能力で行い、ダメージも冒険者本人が受けます。
 召喚獣は自分と別の生物ではなく、「腕や脚と同じ、冒険者の体の延長」と考えると、分かりやすいでしょう。

 ただし、視覚や聴覚といった感覚器官は共有していません。
戦闘状態

通常状態

 召喚獣には、「戦闘状態」と「通常状態」の、2つの形態が存在します。
 周囲で戦闘が発生すると、召喚獣は自動的に「戦闘状態」に移行します。
 戦闘時でない時は、冒険者の意志で自由に、「戦闘状態」と「通常状態」を変更できます(変更は一瞬で行われます。ただし、戦闘時には「戦闘状態」しかなれない事に注意してください)。
 なお、召喚獣が「戦闘状態」「通常状態」のどちらであるかに関わらず、冒険者のHPとCPは増加したままで、本体との能力共有も維持されます。

●戦闘状態

 周囲で戦闘が発生すると、召喚獣は自動的に「戦闘状態」に移行します。
 戦闘状態になった召喚獣は、冒険者の側に出現し、冒険者と一体化して動くようになります。
 中には、戦闘状態で大きくその姿を変える召喚獣も存在します。

 【特殊能力】
 戦闘状態では、通常のHP増加、CP増加の他に、戦闘時に有利な「特殊能力」を得ます。
 この特殊能力は、戦闘中ずっと、自動的に発動し続けます。

●通常状態

 周囲で戦闘が発生していない時は、冒険者の指示によってこの状態になることもできます(戦闘状態を維持しても構いません)。
 通常状態では、召喚獣ごとにまちまちな行動をとります。召喚獣に会話能力はありませんが、スキンシップをはかったり、野山を好きに遊びまわらせたりなどを行うことができます。


<召喚獣の紹介>

 現在存在が判明している召喚獣を紹介します。
 『魂の回廊』は、まだその全てが解明された訳ではありません。物語の進行によっては、新たな召喚獣が出現する可能性があります。

●ブックハビタント
「霊査士」の力の源であり、希望のグリモアに属する特殊な召喚獣です。
 霊査士の力は「物品から精霊を呼び出し、情報を収集する」能力とされていましたが、その精霊こそが、ブックハビタントだったのです。霊査士はこれまで、『魂の回廊』に至る事無く、召喚獣の姿が見えないままに、この力を使いこなしていました。
 戦闘状態では、ブックハビタントは霊査士の体内に隠れ、その衝撃で霊査士は気絶します。
 通常状態では、霊査士に付き従い、霊視する際に物品からの情報を伝えてくれます。

特殊能力……戦闘状態では特殊能力を持ちません。通常状態においてのみ、「霊視」の能力を使用できます(⇒⇒⇒霊査士)。

 ⇒⇒⇒全身を見る

●ダークネスクローク
 闇色のマントのような形状をした召喚獣です。
 戦闘状態では、冒険者のすぐ後ろに位置し、マントで守るような状態となります。
 通常状態では、殆どの場合冒険者の影に潜んでいます。また、実は好奇心が旺盛なので、影を伝って遠くまで出かける事もあります。影にいる間は、人の目にふれる事はありません。

特殊能力……冒険者の意志と関係なく、自動的にマントで攻撃を防御してくれます(防御の成功率が上がります)。

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●キルドレッドブルー
 半身が炎、半身が氷に覆われた、狼のような形状の召喚獣です。
 戦闘状態では、大きく姿が変わります。完全に冒険者と融合することで、冒険者の右半身から魔氷、左半身から魔炎を噴出させます。
 通常状態では、本人の後ろか横を忠実な犬のように寄り添って付いてきます(ただし、犬のような命令は聞きません)。また、付いてくるなと命じると姿を消し、人の手の入っていない『誰も知らない森や荒野』で、動物達と共に遊び回ります。

特殊能力……通常攻撃に、「魔炎」と「魔氷」のバッドステータスが付与されます。バッドステータスで与えるダメージは、召喚獣のレベルと同じです。
 また、黒炎覚醒のような、「通常攻撃を〜にする」アビリティによって通常攻撃の内容が変化した場合には、その攻撃にも「魔炎」「魔氷」が付与されます。

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●ミレナリィドール
 虹色の髪を持ち、全身を拘束具で束縛された、少女のような形状の召喚獣です。
 戦闘状態では、身体の拘束具を伸ばし、冒険者の体と結び付いた状態になります。
 通常状態では、本人の後ろをぼんやりと浮かびながら付いてきます。また、付いてくるなと命じると姿を消し、冒険者の私室など『本体に縁の深い場所』の目立たない片隅で、じっと膝を抱えて座っています。この状態のミレナリィドールは、本体以外の人間に見られそうになると、恥ずかしがって隠れます。

特殊能力……能力値【心】を使用した攻撃時、ミレナリィドールは七色の光となって攻撃に融合します。それにより、【心】による攻撃やアビリティが七色に光ります(【心】による通常攻撃、及び使用能力【心】のアビリティ全ての成功率や威力が上昇します)。

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●ペインヴァイパー
 3つの頭部と硬い鱗を持つ、蛇のような形状の召喚獣です。
 戦闘状態では、冒険者を囲むようにとぐろを巻いた状態となり、冒険者の動きに合わせて一緒に移動します。
 通常状態では、本人の後ろを少し離れてついて来ます。ついて来るなと命じると姿を消し、地獄とランドアースの境目にあるという『忘却の迷宮』の最深部で、知られざる財宝を守護しています。

特殊能力……ペインヴァイパーの口から噴出するガスが、アビリティに融合します。それにより、バッドステータスが全て『超○○』になります。

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●グランスティード
 全身が鎧で覆われた、大型四足獣のような形状の召喚獣です。
 戦闘状態では、冒険者はグランスティードの背に騎乗した状態となります(騎乗ができない程狭い場所では、小さな形状に変身して付いてきます)。
 通常状態でも同様に、その背に冒険者を騎乗させるか、横を寄り添うように付いてくるかします。ついて来るなと命じると姿を消し、冒険者の私室など『本体に縁の深い場所』で、小さな形状に変身し、置物のようにじっと動かず待機しています。

特殊能力……能力値【体】を使用した攻撃時、グランスティードは力強い突撃の威力を冒険者に与えます。それにより、【体】による通常攻撃、及び使用能力【体】のアビリティ全ての成功率や威力が上昇します
 また、通常の行動を行わない代わりに「早駆け」を選択することができます。「早駆け」を選択すると、早駆け以外の行動ができなくなる代わり、1ターン(10秒間)につき150m移動することができます。
※早駆けは、グランスティードの背に乗っていれば戦闘状態でも通常状態でも使用できますが、これによって戦闘からの離脱が有利になる事はありません。

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●タイラントピラー
 4つの獣の頭が積み重なった、塔のような形状の召喚獣です。
 戦闘状態では、勇ましい音と共に『冒険者を見守ることの出来る、離れた場所』に出現し、そこからじっと動かず冒険者を見守ります(出現できない場合は、待機場所から冒険者に力を送ります)。
 通常状態では、本人の眼前に現れる事はなく、『誰からも忘れられた古戦場』で、じっと動かず待機しています。

特殊能力……戦場において、冒険者に幸運の加護をもたらします。この加護により、自力でバッドステータスから回復する確率が、大幅に上昇します。

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●ナインテイル
 9本の尻尾を持つ、狐のような形状の召喚獣です。
 戦闘状態では、大きく姿が変わります。完全に冒険者と融合することで、『顔の半分を覆う仮面』となって、冒険者の顔に装備されます。
 通常状態では、狐の姿で、本人の後ろを少し離れてついて来ます。
 ついて来るなと命じると石像のような姿となり、その場でひたすら待機し続けます。

特殊能力……冒険者に圧倒的な回復力を与えます。それにより、戦闘不能に陥っていない限り、一定時間ごとに運次第でHPが回復します。HPの回復量は、召喚獣のレベルと同じです。

 ⇒⇒⇒全身を見る(通常状態)
 ⇒⇒⇒仮面の形状(戦闘状態)