氷魚中将

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●むげふぁんの思い出

 皆様お疲れ様です、氷魚中将です(敬礼)。
 
 むげファンの思ひ出ですか?

●回想
「貴殿を無限のファンタジアのマスターに任ずる」

 今をさかのぼること数年前。
 私に届いた一通の辞令は、ランドアース大陸への赴任通知だった。トミーウォーカーから届いたそれは、私を無限のファンタジアのマスターに採用し、赴任を命ずるというものだった。
 プレイヤーとして入国するはずだったランドアースに、どこでどう手違いがあったのか、私はマスターとして入国することになった。
「で、新人マスターっていうのはあんたかい?」
 ランドアースで、不慣れな私を案内してくれたのは、ナイスバディのすらりとした女性だった。いささか口調ががさつなのは、こういう世界のお約束なのだろうと思った。眼鏡を掛け、片時もキセルを手放さなかった彼女が、後で私のシナリオを担当する霊査士になろうとは、この時は予想だにしていなかった。

 それからおよそ六年。
 私は無限のファンタジアのマスターとして、戦い続けた。その傍らには、あのアリシューザがいた。シフォンとシリアという、新しいパートナーも増えた。

 その間にはさまざまな戦いがあった。
 私も、その戦いのドラマの一端を記すことを許された。そして、それは私にとって辛くも甘美な経験をもたらしてくれた。

「マスターとしてランドアースに来たことを、後悔してます?」
 一度、シフォンにそう尋ねられたことがある。
「どうしてそんなことを聞くんだい?」
「時々うらやましそうに、みんなを見ているから」
 私は、苦笑しながらこう答えた。
「そんなことはないよ。たとえ、ほんのわずかとはいえ、無限のファンタジアの世界を記すことを許されるということは、こんな名誉なことはないさ。でも」
「でも?」
「プレイヤーをやってみたかったことについては否定しないけどね」
 私の答えに、アリシューザたちが苦笑いしたのはいうまでもない。


●最後に
 無限のファンタジアも、いよいよフィナーレを迎えるわけですが、私がこの世界を作る一端を担うことが出来たのは、光栄なことだと思っています。果たしてどこまで貢献できたのかと言われるといささか恐縮ではありますが。
 私にとっては、無限のファンタジアの世界に関われたこと全てがよい思い出であったと言えるでしょうか。

 無限のファンタジアは、まもなく終わりを迎えますが、そのグランドフィナーレを飾るお手伝いを出来れば、マスター冥利に尽きるというモノです。
 
 これ以上は語ると長くなりそうな故、今回はこれにて。
 長い間、お疲れ様でした。そしてありがとうございました。
 最後までお付き合いいただけば、幸いに存じます。

●むげふぁんの思い出とは?
 2009年11月2日から11月30日の期間で、ショートストーリー受注の際に公開した、マスターからのむげふぁんの思い出を綴ったページです。