【超高起動グランジオン】グランジオンVS超人軍団!?

<オープニング>


「「あああっ!!」」
 能力者達の驚きを余所に、グランジオンはどんどん大きくなっていく。
「……倒したら、針が刺さって巨大化って……ここらへんは戦隊物っぽいかな」
「違う! 倒されてデカくなるのは怪人の方で、ロボットの方じゃないでしょ!」
 嗚唖のつぶやきに、りんねが文句を言った。
 まあ、さもありなん。
 何というか、想像を絶する光景だ。
「というか、二人ともそんなこと言ってる場合じゃないよ」
 誰が予想したであろうか、このような事態を。
「大丈夫ですよ。グランジオンって歩兵相手の方が苦戦してますから」
「ほほう、そうなんだ」
 だが、葬の言葉は瞬く間に拭い去られる。
「全サポートメカと合体し、ゴッドグランジオンになろうとしてるみたいね。だけど、パワーが上がりすぎて装甲が高熱になるため、長時間は戦えないはずよ」
「おおっ、そうなんだ」
 りんねの言葉も瞬く間に拭い去られる。
 何故ならば、
「あっ! サポートメカが!」
「なんと! あれは夢にまで見たパンダ柄のロボット(プロトタイプ)ではないですか?!」
 馨流が巨大化の過程で、変化・合体していく姿に思わず拳を固める。
「何か、色々と混ざっています……」
「って、馨流くん。近づいちゃダメだよ」
「離してください」

 ブーーン。

「えーい、邪魔です」
 ぺちっと叩かれて、メガリスゴーストは欠片に戻った。
 という訳で、こいつは処理完了〜。

 ガシーーーーン! ガチーーーーン!

 パーツが合わさる。
 サイズが膨らむ。
 作中に出てきた全ての正義のロボットが次々に合体していく。
「あれは、設定資料集にあった幻の企画インフィニティ・グランジオンだ!」
「「せ、設定資料集?!」」
「ああ、完結記念に配布したコピー本があったんだ」
 そう言って、終夜が取り出したのは『二十五冊目』の同人誌!
「ま、まだあったの!」
「というか、そんなこと言ってる場合じゃないですよ! あれ!!」
 能力者達が言い合っている間にもグランジオンは大きくなり、遂には20mを超えていた。
「……20mのロボット、って……ホントに漫画の世界ですよね……」
 メモリアの目に映るのは、まさにそれ。
 惑星サイズには届かなかったが、正真正銘の巨大ロボットになったグランジオン。
「でも、何か……ゴテゴテしてない?」
「ロボット四体、サポートメカ三体が合体していますからね」
「あれだと、足はきっと曲がりませんよ」
「もうほとんど固定砲台だな」
 巨大なロボットの固まりが、台車にでも乗っているような形である。
「しかし……似たような展開を読んだ気がするのですが」
 そこで、三月が何かに気付いて考え込む。
「ああ、それは二十一話のグランジオンVS超人軍団のところではないですか?」
「そうでした。あれとよく似た展開ですね」
「……あれ? あの話のラストってどうなりました?」
「確か、追い詰められたグランジオンが自爆して超人軍団を吹き飛ばして……」
「「………」」
「大丈夫ですよ。あの自爆は超人軍団をやっつけただけで地球は無事というクリーンでエコな結果だったと記憶しています」
 なーんだと、一同は馨流の言葉に、
「「全然、ダメじゃないか!」」
「どうするの?」
「どうしましょう?」
「ええい、静まれ!」
 そこに、アルダが口を挟む。
「こうなった以上はやるしかない! そう、ヒーローは何度でも立ち上がり強くなる!」
 仲間達を見る。
「燃えるじゃないか! 私たちが受け止めてやろうじゃないか!」
「……そうだね」
「ここまで来て退くわけには行かない」
「……でも、全員ネタ重傷になりそうな気が」
「「それは言っちゃダメーーーー!」」

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参加者
呼亞・嗚唖(ふわもこ大好き魔法使い・b00013)
長瀬・三月(真白な夢を追う為に・b25057)
司・葬(中学生真ファイアフォックス・b29619)
朝宮・りんね(白き黎明の守護者・b57732)
八十神・馨流(充足理由律・b59358)
漣・終夜(暴威のブレイズバード・b61052)
アルダ・オーランド(火血の魔女・b71481)
メモリア・フォルゴーレ(追想の蒼雷・b77665)
NPC:初瀬部・ひなた(陽だまり仔猫・bn0153)




<リプレイ>

●POWER
「巨大ロボットが巨大化? いや、リアルなサイズに戻った?」
 りんねが見上げた先は、まるで雲を掴むよう。
 その姿こそ!
 全長20mの巨大ロボット――インフィニティ・グランジオン!
「は、はうぅぅ、本物の巨大ロボットです。こんな巨大な相手に勝てるのでしょうか……」
 慌てふためく、三月。
 能力者達に広がる絶望感、そして徐々に浮かび上がる敗北の二文字。

 さらば、能力者達よ――完!




●Staff Roll
 呼亞・嗚唖(ふわもこ大好き魔法使い・b00013)
 モラ(真モーラットピュア)
 長瀬・三月(真白な夢を追う為に・b25057)
 司・葬(中学生真ファイアフォックス・b29619)
 朝宮・りんね(白き黎明の守護者・b57732)
 ケロ(真ケルベロスベビー)
 八十神・馨流(充足理由律・b59358)
 漣・終夜(暴威のブレイズバード・b61052)
 アルダ・オーランド(火血の魔女・b71481)
 メモリア・フォルゴーレ(追想の蒼雷・b77665)
 初瀬部・ひなた(陽だまり仔猫・bn0153)

 &グランジオン、グランジオン・ヴァリエーション、各種支援メカ達




●GONG
「最近ロボット物は二期形式が流行っているが……コイツはたまらんなぁッ!」
「……なんかSD化したら体がサイコロで描写されそうな姿だな」
 ……コホン、失礼。
 嗚唖と、終夜は平然としているようだ。
「他も慌ててませんし、絶望もしてませんよ!」
「ましてや敗北なんてしてないぞ!」
 失敬、失敬。
「とにかく、このはた迷惑なロボットを撃墜するのよ!」
「……ええ、臆してなるものですか。今度こそ打ち砕きます!」
 りんねが、メモリアが気鋭を上げる。
「追いつめられて巨大化したら100%の確率でやられメカ。この法則がある限り、私たちは――負けない!」
 と、三月が掲げるのは参考文献のグランジオン十九巻!
「おおっ!」
「そうだそうだ!」
 能力者達に怯む様子無し。
「ひなた……悪いが奴さんの足止めを頼む! あ、倒してしまっても構わんのだぞ!」
「何かそれはボクが言うべきセリフな気もするけど任されたー!」
 嗚唖が魔弾の射手を展開。
 ひなたはグランジオンを牽制するべく、二本の念動剣で斬りかかっていく。
「(ネタ重傷の)覚悟、完了」
「ネタ重症になる許可はお出かけ前にとってきた! 準備万端! いくぞ!」
 それに、馨流と、アルダが続こうとしたところで、

 プチ!

「「えっ……」」
 目の前で、ひなたが潰された。
 ……どうにも合体時によく出来る『余剰パーツ』が降ってきたらしい。 
 とりあえず、戦闘開始十秒でネタ重症となったのは間違いない。
「お先にどうぞ」
「いや、許可を取ってきただけだぞ!」
「なら僕が。……無念にも散ったひなた先輩のためにも」
「(……まだ生きてるよ)」
 悔しそうに拳を握り締める葬、微かに手を振るひなた。
「とはいえ、ここは王道にのっとって此方も真の力を解放するべきですね!」
 何?! そんな力が!
 ついでに、三月もギンギンパワーZをぽいっとな。
「ありがとうございます。メダリオンよ輝け! 幾万の英霊よ、来たりてこの身に宿れっ……リベレイ」
 ひ、光があああ?!

 ズキューーーン!

●SKILL
 大きく開けたクレーターがあった。
 その中心には更にネタ重症を受けたひなたの姿もあった。
「危ないところでした。凌駕しにくくなったのにあんなのをもらってたら」
(「……ボクは無事じゃないよう」)
「初めから思ってたけど回復って、この場合いるの?」
「言われてみれば、そうだったかもしれん。すまん、ひなた」
(「……もう遅いよ、嗚唖先輩〜」)
 ともあれ。
「こうなったら色々やってみるしかなさそうですね」
「ともかく散りましょう」
 馨流の声で見上げれば、いつの間にやらミサイルの雨が。
「むっ!」
 そこで、馨流は見る。
 ミサイルの雨の先。射出口が動いたことによって生まれた空間に。
「あれは1巻の回想シーンで出た、ぱんだ柄零号機(プロトタイプ)!」
 今すぐにも駆け寄りたい。
 愛を叫んで突撃したい。
 だが、今は、

 ズドーーン!

 黒煙が上がった……。
「雀の涙の回復量、でも幻影がパンダだからいいのです」
「おお! すごいぞ! ……でも、使っているのはただ幻影兵団で、パンダじゃないぞ?」
「いえ、パンダです」
 アルダの問いに迷いなく答える、馨流。
 これも妄念のなせる業か……少なくとも一回は凌駕したのだから大したもの。
「ほらほら、パンダのようなものだぞ」
「ああ、それは!」
 ……だと、思いたい。
「今度は私が行きます! グランジオンには雷撃が効果的の筈」
 メモリアが温存しておいたジャジメントサンダーに全力を注ぎ込む。
 その一撃は?!
「………効かない?!」
 微動だにしていない。
「そんな、確か第二話では雷雲に突っ込んで行動不能になっていた描写が……ぁ、インフィニティ・グランジオンに合体したから耐雷装甲が搭載されたんですか?!」
 な、何ということでしょう!
「なら、手当たり次第に壊してみるまでだ!」
「よし!」
 終夜が攻撃を掻い潜りながら呪殺符を投げ、嗚唖が炎の魔弾を撃ち込む。
「真正面から殴り合って私の気合いを見せてやる!」
「大丈夫ですか」
 更には、アルダと、馨流も別方向から。
「どんなダメージをうけても凌駕すればよいのだー!」
 まあ……間違ってはいない。
「待って、合体するということはそれぞれの弱点も持つこと!」
 そこに声を上げたのは三月だ。
「例えばBパーツは尖ったもので刺されるのに弱い。Vパーツmrk2はその辺の石で叩かれるのに弱い。ΩパーツF91はキレた元カノに弱い……ええとこれはどう表現しましょう?」
「いや、そういわれても……」
「というかVパーツはどれ?」
「え、ええと、その、はうぅ〜」
「それより、あれ!」

●GO!!
 それは巨大な竜のようであった。
 黒き黒き漆黒の、禍々しくも美しい。それは神を超えた姿であった。
「あれは、ブラックゴッドグラジオンだ」
 知っているのか、嗚唖?!
「というか、章が変わったからって変わりすぎですよ!」
「25巻最終話、戦乱を越えた人々の瞳に映るのは、黒く染まったグラジオンの姿だったという」
「……えっ、25巻?!」
「未来は人の手で創る物。戦え人類よ! 我という戦乱の楔をぶち壊せッ! そう言って、グラジオンは人類最後の希望から、最後の試練となるのだ!」
「いや、そんなことより、25巻って?」
「ああ、ネットでこっそり連載を再開してたぞ」
「「ま、まだ続きがあったの?!」」
 がくりとうなだれる嗚唖を除く、一同。
 まるでゲリラのような同人活動。
「はっ、ケロちゃんがいないわ」
 いつの間にか姿が見えない。
 りんねは辺りを見回し、
「あんなところに」
 グランジオンの足元にいた。
 攻撃を受けてはいるが、
「小さすぎて攻撃が届かないみたいね」
「いや、こっちに飛び火してますよ!」
 なるほど。しかし、よく見れば、ケロも負けじとグランジオンの足をガジガジしているぞ。
「ダメよ、ケロちゃん! そんなの食べちゃ! ペッしなさい!」
「いや、それはいいんですよ! うわああああ!」
 見上げればこちらを向く砲塔の山。
「ならば、ここは私に任せてもらおうか」
 すっと、一歩出るアルダ。
「何か手があるのですか?」
「ああ、あまりにもバトルシーンが多すぎて作者が飽きたのか突如挟まれた恋愛回があった」
 ……そんな方面にまで手を伸ばしていたのか。でも、やりそうだ。
「甘いセリフを吐けば混乱して機能停止してたから効くはず! 世界中のだれより愛してるぞぉぉぉ!!」
「……と、止まった」
「よし、今のうちに……いや、動いてる?!」
「あれって最後愛の力で攻撃力が上がって撃破してたんだよな。何故か恋人役ロボを」
「「……ってことは強化されただけ?!」」

 ギラーン!

「「ぎゃあああ!」」
 爆発! 爆発! 大爆発!!
 周りの自然は大丈夫だが、能力者には一発で十分な爆発が、まるで花火のように。
「……モラをなめるなよ! このモラこそ、伝説の十四代目葛葉モラドウなのだ!」
 そう言って、嗚唖がモラを掴んで盾にした。
「もきゅう!」
 もみあげを付けられ、モラドウ対機高起動神の形にされたモラがそこに。というか、もみあげには何の効果も無いぞ!

 ズドーーン!

「……モラよ、もっとしっかりするんだ」
「……もきゅ」
「ああっ! とうとう次のネタ重傷者が!」
「こういうときはあれですよ。……私、この戦いが終わったらあの人にパインサラダを」
「長瀬先輩それは死亡フラグです!」
「ならば、あまりにもバトルシーンが(以下略)。とにかく温泉シーンを入れよう!」
「まずいですよ。かなりグダグダです。しかも……既にアビもHPも限界が」
 メモリアの顔に焦りが浮かぶ。
 このままでは……。
「よし、ひなた先輩協力してください! 超人兵士が博士を人質にするシーンをなぞって、戦えなくなったグランジオンを一方的に攻撃しましょう!」
「いや、葬くん。ボク重症中!」
「そこまでだグランジオン! 博士の命が惜しければ抵抗をやめるんだな!」
「聞いてなぁい!」
 その間、グランジオンは博士とのことを思い出していた。
 博士の悪戯で基地中の女性から迫られた誕生日の思い出が。
 楽しみにしていた補給品のおやつを博士に独り占めされた思い出が。
 特訓と称して無意味なサバイバル、博士は優雅にバカンスを、次々と浮かんでくる忌まわしい記憶。
「おかしいな、なんか全武装がこっち向いて……」
『消えろ! 忌まわしき記憶と共に!』
「ぎゃあああ!」
「いえ、これはチャンスです」
 おっと、そこでメモリアが一点を指差す。
「胸部に展開する大型砲塔……ソウルシルバーカノン。あそこならば!」
「「ほうほう」」
「……皆さん、私がヤツの動きを止めます。その隙に一斉攻撃を………後は、お願いしますね」
「メモリアさん……あなた」
 ふっと笑みを見せ、
「此の身は蒼き雷光の槍……我が穿雷を恐れるならば、此処より先には通しません!」
 それは超人軍団のヴァルキリア中尉が特攻する際の台詞であったという……。

 ぴんぽんぱんぽん〜。

「なんだ?」
『以下300ページに及ぶ激戦が行われておりますが印刷の都合で省略されました』
「な、なんだそりゃ!!」
 で、気が付くと攻撃の雨からスタートです。
「展開スピードアップと超次元展開装置の合わせ技か……」
「私の先ほどの決意はどこに行けば……」
「と、とりあえず逃げろ!」
 降り注ぐ攻撃の雨。
 さすがに矢も折れ、盾も無く……。
「まだだ! 僕たちは、君が斃れるまで立ち上がることをやめない!」
『むっ……』
「魅力的な敵は常に不足気味。僕たちのような素晴らしい敵(ライバル)は使いまわし、もとい何度でも華麗に復活してくることでしょう」
 グランジオンの銃身が、嗚唖と、ひなたに向く。
「うわあああ」

 ズキューーン!(二人のネタ重症カウント+1)

「なるほど、だからネタ重症以上にはならないと……つまりはネタ慈悲!」
「……お、恐ろしい」
「あら、まだ何か変形するみたい?」
「あれはまさか、インフィニティ・クラッシャーを使うつもりなのかっ?!」
 終夜が叫ぶ。
「装着した全てのパーツをハンマーの形に再結合。上がりすぎたパワーをそのまま敵に叩きつける。対銀誓館用にたった今閃いた、グランジオン最後の切り札だ」
「対銀誓館?!」
「たった今?!」
 ふと、地面を見れば終夜の持ち込んだ設定資料集が風に揺られているではないか。しかも、開いたページは何者かによって加筆修正され、目の前で繰り広げられる光景と同じものが。
「終夜くん何てことを!」
「あれ……でも」
「何か無理矢理パーツをくっ付けてるような……」

 グラグラ〜。

「く、崩れる?!」
「もしかしてやってみたかっただけ?!」
 どうも、そうみたい。
「こうなったら登美博士もとい、我らが司令官ハセベ様! 最終必殺技使用の許可を!」
 三月が詠唱眼鏡をキラーンとさせる。
 まさかアレをやろうというのか?
「かっこつけてる場合じゃないよ。早く早く」
「皆さんの一斉攻撃、その隙は私が作ります!」
 メモリアが雷光の槍を携え、零距離から最後のジャジメントサンダーを。
「…………前半ネタ少なくてゴメンなさぁぁぁぁいッ!!」
「そこでネタかよぉ!」
 だが、生まれる時間。
「……さん、私に力を貸して下さい」
 三月の祈りが。
「ならば、私はラブラブを担当するとしよう」
 アルダのラブパワー(?)が。
「私とモラの力も受け取れ!」
 あと、その他もろもろ一杯も!
「Funereal the flame! ……燃え尽きろっ!」
「唸れ、龍の力よ……神龍牙!」
「必殺必中! ツチグモアロー!!」
「ラブラブ・ヒロイックフィーバー!」
「これでおしまいよ! いって、ヤタガラス、ワイバーン!」
「コイツでトドメだっ、受け取れーっ」

「「ファイナル・ギンセイカン・ダァイナミックゥウウウウ!!」

 能力者達がありたっけの妄想を篭めて超必殺技を打ち放つ。それとパーツの崩壊はほぼ同時。
 光に包まれていく視界。
 耳をつんざくほどの轟音が鳴り響き、気が付けば能力者達は無事であった。
「あれ、どうして?」
「支援メカは誇り高く個性派揃いです。こっそりと挑発して統制を乱しておきました」
「「おおっ!!」
 見れば支援パーツのほとんどが悠々自適に浮かんでいる。
 当のグランジオンは膝をついた。
『ぐふっ、みっ見事だ。強者よ』
「あっ」
『……ならばこの世界、必ず守れよ』
「グランジオン……」
 そしてカウントダウンが始まる。
『60、50、40』
「ちょちょっと待って」
『30〜2』
「ひでぇ!」
『1、0!』
 そして、世界は再び白に染まった……。

●私たちの戦いはこれからだ!
「拝啓……グランジオン、お前は強かったよ。ただ、それは間違った強さだった……」
「お前は絆の尊さを教えたかったんだね」
 こうして戦いは終わった。
「200X年、特殊空間はグランジオンの自爆に巻き込まれた。木々は枯れ、地は裂けあらゆる生命体は絶滅したかに見えた。しかし、能力者は死に絶えてはいなかった!」
「って、ボク達以外は無事だよ!」
 能力者達の周りをウサギが跳ねていく。
「……はっ! 河を渡ろうとしたら母様に殴り飛ばされる夢を! ……ぁ、皆さん大丈夫ですか?!」
「いや、全然」
「全員重症状態だ」
「どうやって帰ったらいいのでしょう? はうぅぅ」
 冬の寒い風が通り過ぎていく。
「私たちの壮絶な戦いは終わった。だがしかし、第二、第三のグランジオンが現れないとも限らない」
「そう、これが最後のグランジオンではないのでしょう。ヒトの心の中に闇がある限り、グランジオンは何度でも蘇る……。その日が来るまで、戦士達にしばしの休息を」
「……いや、現実逃避しちゃダメだよ!」
「本当に来たらどうするんですか。あの作者ならまた書きかねませんよ!」
「それよりもどうするんですか?」
 うん、本当にキミ達の戦いはこれからだ……がんばれ〜。


マスター:てぃーつー 紹介ページ
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楽しい 笑える 泣ける カッコいい 怖すぎ
知的 ハートフル ロマンティック せつない えっち
いまいち
参加者:8人
作成日:2011/02/04
得票数:楽しい8  笑える14 
冒険結果:成功!
重傷者:呼亞・嗚唖(ふわもこ大好き魔法使い・b00013)  長瀬・三月(真白な夢を追う為に・b25057)  司・葬(中学生真ファイアフォックス・b29619)  朝宮・りんね(白き黎明の守護者・b57732)  八十神・馨流(充足理由律・b59358)  漣・終夜(暴威のブレイズバード・b61052)  アルダ・オーランド(火血の魔女・b71481)  メモリア・フォルゴーレ(追想の蒼雷・b77665)  初瀬部・ひなた(陽だまり仔猫・bn0153)(NPC) 
死亡者:なし
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