≪◆Re:START◆≫歌舞伎座の亡霊


<オープニング>


 踏み出した足が埃を巻き上げる。
 くっきりと残った足あとは、誰もここに立ち入っていない証だ。
「こりゃもったいないな〜」
 辺りを見渡しながら、ルカがつぶやく。
「まだまだ使えそうやないか」
「……そうだな。この歌舞伎座にゴーストさえ出なければ、だが」
 応えた、司狼の視線は舞台中央に注がれている。
 誰も居ないその空間。
 だが、聞いた話が本当であるならば、そこに居るはずなのだ……ゴーストが。
「女形が舞台上で誘惑するような演技をしないと出てこないという話だ。誠に申し訳ないが……」
 すだちがうかがうように視線を投げかける。
 その先には鮮やかな女物の着物で着飾った、伊鳥の姿があった。
 お粉をつけたその顔にはうっすらと苦笑も浮かんでいるが、
「安心しな、やるからには手を抜いたりしねェよ。それに気にすんな」
 返したのは励ましの言葉だ。
 言って、伊鳥はふぅと息を吐くと舞台の中央へと歩いていく。
 もう気が入っているのが、その歩き方からも分かる。
 所作は次第に女性のそれへ。
 舞が始まれば、それはより顕著に――、

 紡がれる甘い言葉。
 しなやかな指の動き。
 ちょっとした仕草さえも艶やかで……。

「伊鳥ちゃんきれー」
 稟の目には少し憧れが。
「ほー、これは見事なもんだ」
 斬人は感嘆の声を上げる。
 そんな見事な演技をもう少し見ていたいものだが、
「……あれが問題のゴーストか」
 紫がさっとイグニッションカードに手を伸ばす。
 現れたゴーストは全部で四体。
 いずれも地縛霊で、僧侶の格好をした地縛霊……いや、噂の通りなら上人なのだろうか。
 そして、その周りを残る三体が取り巻いている。
 これも噂の通りなら取り巻きと言うか、ファンなのだろう。
 実際のところは分からないが、そのまま事態は進展する。
『……むっむっむっ、そこの者よ。ま、まさかそなた男ではあるまいな?』
「おゥ? ……なんだ、いつの間にか出てやがッたのかよ」
 伊鳥の返えした言葉に、上人が豹変する。
 鬼のような形相へと変わり、
『おのれぇ、やはり男か。……我をたばかるとは……呪うてやる呪うてやるぞ』
 吐き出された呪詛が、伊鳥を襲い。身を守るために自動的にイグニッションした。
 だが、呪詛を阻むことまではできない。
「……くゥ」
 身体が蝕まれる。
「大丈夫か?」
 かばうように、恭一がゴーストとの間に割り込んだ。
 他の能力者も武器を抜き、いつでも戦える態勢に。
 すだちがその中から一歩前に出て、言い放つ。
「それ以上はやらせん。我らが力、とくとその身に刻め!」

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参加者
桜井・ルカ(ブルーファング・b26721)
桂木・司狼(緋色の裁定者・b34341)
綾辻・稟(疾駆・b41740)
朱鷺村・伊鳥(繚乱に咲け華の宴・b47332)
枷柊・すだち(響虚無心の戦姫・b59163)
桜庭・紫(護風桜白・b67126)
守御・斬人(護天の龍華・b71491)
神谷・恭一(ラーズグリーズ・b73549)



<リプレイ>


 長らく使われていなかった歌舞伎座の幕が開いた。
 役者は敵味方、合わせて十二名。
 そして、行われる演目は――人智を超えた戦いに他ならなない。

(「上人は実は役者で、ほんで他3人がファンなんか?」)
 脳裏に疑問が浮かんだものの、桜井・ルカ(ブルーファング・b26721)は深く考えずに敵を見据えた。
「……さ〜て、いっちょ暴れるか」
 ルカが動き出したのと同時に、
「逆恨みなんてしちゃう地縛霊さんは倒しちゃわないとねっ!」
 後ろから声が上がった。
 声の主である、綾辻・稟(疾駆・b41740)の手には術式によって織り成された雷があり、
「お客さんは演目中静かに見るものだよっ!!」
 叫びと共に放たれた魔弾が一直線にファンの女性を撃ち抜いた。
 身体を伝う雷が僅かに動きを阻害する。
 そして、その隙を逃すような能力者たちではない。
(「既に禍となったモノ。妄念諸共に斬るのみ」)
 間髪をいれずに、守御・斬人(護天の龍華・b71491)が間合いを詰める。
 迷うことなく正面から踏み込んで、一閃。
「屍人は冥府にて眠れ――斬龍!!」
 横薙ぎに振るった一撃は惜しくもガードされが、それでも充分な威力だ。
 更に、桂木・司狼(緋色の裁定者・b34341)が自らの周りに霧の守りを形成しつつ側面へと回り込んでいる。これで挟撃の態勢が整った――。

「貴様の相手は僕だよ。余所見をしてる暇は与えない」
 展開する仲間を横目に見つつ、神谷・恭一(ラーズグリーズ・b73549)はファンの男性と対峙した。
(「歌舞伎とは興味深いけど、今宵の劇は僕らが登場人物、か。舞台は十分だが――」)
 振るわれた霊撃をデュナミスで受け止め、高速演算プログラムを発動させる。
(「肝心の敵が役不足のようだな。大根役者の地縛霊たちには、早々にご退場願おうか。伊鳥君も、辛いだろうからね」)
 踏み込んで敵の気を引くために大振りの一撃。
 仲間がやってくるまで押さえ込むのが、恭一の役目であった。

 こうして前線が敵を押さえている間に、桜庭・紫(護風桜白・b67126)とルカの二人が、朱鷺村・伊鳥(繚乱に咲け華の宴・b47332)の受けた傷と侵食を癒していた。
「悪ぃが、俺がいる限りアンタの好きにはなんねぇよ」
 紫の周囲を舞っていた風が嵐となって悪しきものを洗い落としていく。
『……おのれぇ、邪魔をするか?!』
「何があったのか俺は知んねぇし、知りたいとも思わないんだけど、ここに居られると困るしアンタも良いことないし、伊鳥は辛いし――」
 上人と、紫の視線がぶつかる。
「とっとと退場してもらいましょうか」
『ほざいたな、小童が!』
「おっと、てめぇは俺だけ呪ってろ」
 逸れかけた上人の注意を、伊鳥が引き戻す。
 気丈に言ってはいるが、まだ傷は大きいらしく自らもカースインベイジョンで傷を癒している。
「しっかり気張れよ」
 そこにエールと共にもたらされたのは、ルカの黒燐奏甲だ。
 と、これでようやく傷は塞がったが再び伊鳥を襲う、上人の呪詛。
『我をたばかった罪……この程度で消えると思うな』
「……なろォ」
 身をついばむような呪詛が全身を襲う。
 ともすれば苦悶が漏れてしまいそうだ。しかし、そこは意地で押さえ込んだ。
(「私の無理な願い、女形を受け入れてくれた伊鳥殿の為にも……出来るだけ負担をなくさねば」)
 枷柊・すだち(響虚無心の戦姫・b59163)はそんな伊鳥の姿を見て決意を固める。
 絶対に上人の毒牙に平伏させないためにも、
(「私が上手く上人を誘惑して惹きつけないとな」)
 そして、すだちは敵を避けるために大回りしながら、上人の近くへと走り寄った。
『お主も我の邪魔をするか?!』
「いえ……上人様、そんな恐い顔しないで。折角の良いお顔が台無しですわ」
『ぬぅぅ……』
「こっちで私と一緒に戯れましょ?」
 伸ばした手に釣られて上人の視線が後を追う。
 戸惑いと、大いに期待をのぞかせ。
『ならば頂きますっ♪』
「えっ、えっ、いきなり?!」
 飛び掛ってきた上人に、すだちは反射的に攻撃を合わせていた。


 それぞれに相手を決めたことで、戦いはある種の均衡が生まれていた。
「千切れろ――閃龍!!」
 斬人が連携を活かして高速の刺突に乗せた、クロストリガーを見舞う。
 対するファンの女性は下がりながら反撃の魅了。
「バステは気にすんな! 好きなだけぶん殴ってこい!!」
 すかさず紫が浄化の嵐を起こす。
「男前期待してんで」
 その恩恵を最大限に受けながら、ルカがフロストファングを連発。
 が、手傷を与えた直後に、魔笛が鳴り響いて与えた傷が癒え、体に鈍い痛みが走った。
 目を遣れば、奥に控えている参謀の仕業だ。
(「厄介な攻撃持ちが多いが、仕方あるまい。どんな敵であれ、己が役割を全うするのみ」)
 司狼もそれを確認しつつ回り込みながら攻撃を仕掛ける。
 霧の分身で牽制を掛けながら、懐に飛び込んで、そのまま分身と共に爆水掌を。
 さばききれずにファンの女性が苦悶を漏らす。
「おっと、まだだよ。これも取っといてっ!」
 稟の声に反応して注意を前に向けば、雷の魔弾が直ぐ近くに。
『なっ……!』
 巧みなコンビネーションの前にファンの女性はどんどん追い詰められていた。

 対して、うつつを抜かしていた上人が再び伊鳥を苦しめている。
『貴様だけは生かしておけぬ!』
「俺の覚悟はそう温かねェ。何度でも受けてやろうじゃねェか」
 呪詛を受けつつも、伊鳥の気丈さは変わらない。
 加えて、カースインベイジョンを小まめに使って生命力を回復させていく。
『おのれ、しぶといヤツめ』
「それよりも上人様……もっと近くで、お顔見せて」
『おおっ、そうかそうか♪』
 その間に、すだちが上人の動きを止めるべく誘惑を仕掛けている。
「こうして見ると……なかなかいい男?」
『ならば、もっと近くで……ぐわっ?!』
 思いっきり近付いてきた上人に、すだちが反射的にジグザグスラッシュを放った。
 誘惑するのはそう難しくないのだが……いかんせん手が早い。
 更に、すだちも言葉巧みに男を操れるような技術は持ち合わせていなかった。
「ここまで破廉恥な輩だったとは……」
「なら、俺に任せろ」
 言って、伊鳥が上人を見つめて、ふっと微笑む。
「我がごとく我を思はむ人もがな……」
 古風な言い回しであるが、そこに込められたものは届いたらしく上人は目をぱちくりとしている。
 そして更に紡がれていく和歌に、先ほどの伊鳥の女形姿が垣間見えた。

「こっちの女形も悪ない思うで?」
 ルカの問い掛けにファンの女性の唇が「……確かに」とつぶやくように形を変えた。
 名演を追って視線が僅かに逸らされる。
 無論、それを逃すような能力者たちではない。
「――好機」
 踏み込んで、司狼が二本のナイフで切りつける。
 直後に稟の放った魔弾が突き刺さり、
「もう一度喰らえ――閃龍!!」
 斬人も加わって、怒涛の三連撃がファンの女性をあるべき姿へと戻していく。
 完全に消えたのを見届けて、次の目標はとファンの男性に目を向ければ、そこでは恭一が激しい攻防を繰り返していた。

 影から伸びてきた戒めをかわして、恭一がデモンストランダムを叩き込む。
 そのまま押さえ込むためにファンの男性を追って、更に攻撃を。
(「よし、このまま……っ」)
 攻勢を強めようとしたが、目の前に爆ぜるような霊撃が現れる。
 咄嗟に守りを固めるも……漆黒のロングコートが嫌な音を立てた。
 が、恭一は怯まずに電光剣に詠唱プログラムを巻き付けて果敢に攻めていく。
(「押し切るまでだ!」)
 篭める力を強くして、攻撃を加速させようとしたところに、
「ガンガン推してくで」
 横合いから、ルカのフロストファングが加わった。
 それに、司狼と、斬人が畳み掛けるように続く。
『……くぅ、これは分が悪い』
 ファンの男性はさっと仲間の状況を見るが、上人は篭絡され、参謀は回復に追われるばかり。
「言ったはずだ。余所見をしてる暇は与えない、と」
 そして、気が付けば懐に、恭一と、司狼が入り込んでいる。
 急ぎ応戦しようとするが、
「速いな。だが、遅い」
 高いイニシアティブを誇る司狼とのコンビネーションがそれを制した。
 交錯。
 ファンの男性が倒れたのを確認して、現状をようやく伝え合う。
「大事ないか?」
「ああ、問題ない」
 次なる目標を視界に入れ、
「よし、一気に行こう」
「そやな、放置プレイで早く相手してほしくてたまらんだんちゃうか?」
 ルカと、恭一が駆け出す。
 上人との戦いに異変が起きたのはその直後だ。


「お嬢、頼ンだ」
「任せて」
 短い遣り取りを経て、稟が上人の近くに歩み寄った。
 その間に伊鳥は下がって、ルカと紫に傷を治してもらっている。
(「……誘惑ってどうしたらいいんだろ?」)
 先ほどまでの二人の姿が浮かぶ。次いで言い寄ってくる上人の姿も……。
 いささか演技らしいものが混じったが、稟はじぃっと上人を見つめてにこーっと笑った。
「人を呪うより、ボクたちと楽しいことしよ?」
 どうだろうか?
 ぎこちなかったかもしれないが、それでも通じたはずだ。
『小童なんぞ呼んでおらぬわ。邪魔じゃ、どけいぃ!』
 だが、上人の反応に思わず大ダメージ。
「うう、そりゃ胸は小さいし、こんな言葉づかいだけど……伊鳥ちゃんが認められて、ボクはダメなんて納得いかない……!」
 怒りのままに、雷の魔弾が走る。
『ええい、訳の分からぬことを! ならば、小童から血祭りに上げてくれる!』
 上人の真上に雷雲が沸き起こった。
 迸る雷。
 遂に上人が攻撃に回ろうとして、

 俺の北極星。
 俺を一瞬で惹きつけて。
 魂まで引っ掴んで。
 挙句に俺を、離れられなくした癖に。
 ……頼むから、置いていくなよ。
 俺は、追いかけられねェんだから……置いていくなよ。

 詩が聞こえた。
 その元には、伊鳥が眩しげに遠くへと手を差し伸べている。
 はっきりと女形の姿が被って見えるほどにその所作は流麗で、艶やかで。
『ああっ、誰が置いてゆこうか……ぐあっ!?』
 手を伸ばそうとした上人に雷が直撃した。
「悔しい……!」
 で、あまりの差に地団駄を踏んでいる稟がいた。

「上人の方はどうにかなりそうやな」
「……そうだな」
「神谷?」
 反応が妙なので、ルカがそっと恭一の様子をうかがえば、そこには静かに怒っているような、それでいてどこか安堵しているような複雑なものが垣間見えた。
『……で、出番が』
 そこに漏れてきたのは地面に這いつくばっている参謀の声だ。
「そんなんよりも、早う成仏した方が身のためちゃうか?」
『ひぃぃ!』
 ルカの声を聞いて、参謀は身を竦めた。
「もう迷って出て来るなよ」
 直後に振り下ろされた、司狼のナイフが後を引き取る。
「これで残るは上人のみだ」
 斬人は身体のギアを一気にトップスピードに入れると一足で間合いを詰めて斬りかかる。
 体重と魔氷を乗せた強力な一撃。
 押し出されるように上人が後退し、すだちも挟撃の形でジグザグスラッシュを繰り出した。
「そろそろ観念してもらおうか」
 間一髪で上人はそれを受けたが、今度はすだちと力比べの形に
『まだだ……この役を自分のものにするまでは!』
「何が役や、女のケツばっか追っかけて。ハゲ……やなくて僧侶やねんで悟り拓いてんちゃうんか?」
 そこに、ルカが飛び込んできて拮抗が崩れる。
『お主ごときに何が分かる?! 我は上人そのものになるべく』
「ほう、死してなお役割を演じるその姿勢は見上げたものだが、死者が在るべきはここじゃあない。その血肉、原形を留めないほどに解体してやるよ……。今なら、いつもより細かく斬ることができそうだ」
 今度は、恭一だ。
 代わる代わるの攻勢に、さしもの上人も追いきれなくなってきている。
 特に今日の恭一の攻撃は激しく。そして、苛烈だ。
(「恭一、上人にすっごい怒ってる……えへへ♪」)
 稟はそれを目に収めて、つい顔を綻ばせてしまう。
 自分のために怒ってくれているのが、よく分かる。
 それに嫉妬もしてくれているのだろうか……?
「貴様の舞台はとうに終わっている。もう幕を閉じろ!」
『ほざけ!』
 恭一と上人が火花を散らす。
 一撃、二撃、と打ち合って、ルカと斬人にスイッチ。
 そのまま畳み掛けたところに、
「俺忘れられたら困るんだけど」
 側面から、紫が詠唱銃で支援する。
「消える前に良い思いできて良かったじゃない? 伊鳥ちゃんは男の子のだったけどねっ!」
 すぐさま、稟がクレセントファングを。
『……ぐはっ!』
 そして、遂にガードが崩れる。
「伊鳥殿!」
「これは今までの礼代わりだ、とっとけ!」
 伊鳥が黒影剣で走り込んだ勢いのままに胴を薙いだ。
『……こ、こんなことが』
「だから馬鹿だッつったンだ」
 そのまま上人は消えていく。
 同時に歌舞伎座には再び平穏が戻ってきた。


「天の原ふみとどろかし――」
 伊鳥が冥福を祈ってか、和歌を紡ぐ。
 静寂を取り戻した歌舞伎座にそれは響き渡って……。
(「この舞台の幕引きだな。あの役者が最後に花咲かす事が出来たと信じよう」)
 せめて救いがあって欲しいと、すだちが願う。
 そうして和歌も終わり、
「お疲れ」
「さ、終わり終わりっと」
 司狼と、斬人が力を抜いた。
「あー、神経使った」
 紫も同じように。
「元々俺も前でぶん殴る派だから慣れないことするもんじゃないな。でもま、皆が無事ならいいか」
 思わず、口元に微笑が浮かぶ。
「それに向こうも仲がいいことだしな」
 斬人が示した先には、恭一に飛びついている稟がいて、
「恭一はやっぱりかっこいー大好きっ!」
「ありがとう」
 それを抱き寄せる恭一がいる。
「稟殿と恭一殿……何か幸せそうだな」
「神谷と綾辻さんはラブラブやな〜」
 周りの言葉に状況を思い出したのか、二人の顔が赤く染まっていく。
 まあ、それはそれで愛らしい光景だ。
「せっかくだから記念に伊鳥を中心に写真撮ってく?」
「うン? 写真? 撮ンのかい?」
 紫の提案に、伊鳥が自分を指差す。
「写真撮んねやったら俺も参加!」
「桜井殿ちょっと待て、伊鳥殿……本当に撮っていいのか?」
「まァ構わねェが、あんま期待してくれんなよ?」
 すだちの心配に、伊鳥は気負うことなく答える。いや、むしろ「俺もやるからには最後まで気合入れッけどな!」と続ける辺り、彼も少しは乗り気なのだろう。
「そうか、それと和歌……雅だったぞ? 私も魅了されそうな位に」
「そうそう伊鳥ちゃん、さっき何か北極星がどうとか? あれって何かの演目?」
「まァその辺は後でゆっくり教えてやるよ。それよりも今は写真だろう?」
 そうだったと、言葉が続く。
 カシャリとシャッター音が鳴って、歌舞伎座の最後の幕が閉じるのであった。


マスター:てぃーつー 紹介ページ
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知的 ハートフル ロマンティック せつない えっち
いまいち
参加者:8人
作成日:2012/08/31
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