風雲バステト城!


<オープニング>


『何かめっきり寒くなってきたけどいかがお過ごしかにゃ?
 今度、交流会ってことでそっちに行くことになったから不滅(不滅の災い)の力を使って使われてない遊園地をびっくりどっきり合体させることにしたのにゃ。いわゆる魔改造ってやつだにゃ〜♪
 で、銀誓館のみんなをここに招待……じゃニャくて挑戦状を送るのにゃ!
 魔改造したアトラクションや乗り物ですごいのを一杯つくったのにゃ。銀誓館の不敗神話をあたいが粉砕してやるのにゃ〜。
 というわけで、この挑戦を受けるのにゃ!
 そして、あたいは勝利し真のヒロインになるのにゃ!!

 あと、同士ひにゃたは面白い資料をありがとうにゃ。
 お礼にあとで秘蔵のコレクションを見せてやるのにゃ』


「こんな挑戦状が届いたんだよ!」
 と、初瀬部・ひなた(陽だまり仔猫・bn0153)は熱く語る。
「もう銀誓館の、いや、人類の威信がかかっているといっても過言ではないね!」
「……もうツッコミどころが満載なんだが」
「細かいことを言っちゃダメだよ。考えるんじゃない感じるんだよ!」
「いや、わけわかんないから!」
「むー」
 とりあえず、要約することこうだ。
 エジプト神魔のバステト・ザ・キュートが不滅の災いを使ってとんでもアトラクションを作ったらしい。
 で、銀誓館に挑戦状を送りつけてきたわけだ。
「ちなみにアトラクションの名前は風雲バステト城っていうらしいよ〜」
「「おいっ!!」」
「まあまあ、ちなみに風雲バステト城の説明はバステトちゃん自身からしてもらおうか」
「「いんのかよっ!」」
「ふふふっ、誰が呼んだかバステト・ザ・キュート参上にゃ!」
「ほんとに居たよ!」
「何のために手紙書いたんだ?!」
「気分にゃ」
「「気分かよ!」」
 ツッコミの連発ではぁはぁと疲れきったところで、バステトが得意げに説明を始める。
「あたいの城には全部で三つの難所があるのにゃ」
 それを全てクリアすることができれば素直に負けを認めよう。
 だが、失敗すれば「あたいの勝利にゃ!」とバステトが踊り出した。

 ……ああ、遊びとはいえ……こいつにいい気になられるのむかつく。

「まあ、怖いなら逃げてもいいのにゃ〜」
「誰が逃げるか!」
「ふふふっ、そのセリフはこれから説明する三つの難所を聞いても言えるかにゃ?」
 と言って、バステトは不敵な笑みを浮かべる。
「まず第一の難所は絶叫マシン峡谷にゃ。世界各地から集めた絶叫マシンを組み合わせてコースにしてみたにゃ」
 足場としてジェットコースターのレーンが五つぐらい敷かれている。
 そこを走って制限時間までにゴールへと辿り着かなくてはならない。
「嫌な予感がするんだけど、ジェットコースターが走ってきたりするんじゃないのか……?」
「もちろんにゃ♪」
「やっぱりか!」
「しかもそれだけじゃないにゃ。途中のレーンにフリーフォールや回転ブランコみたいな機能もつけておいたにゃ。突然、足元のレーンが落下したり、足元のレーンがブランコみたいになって回転したりするのにゃ♪ 面白いにゃよ♪」
「「おいっ!」」
 しかもジェットコースターのレーンだから真っ直ぐなはずがない。
 曲がったり、急落下したり、一回転したりしている。
「続いて第二の難所は大観覧車クライミングにゃ。これも世界各地から集めた大観覧車を適当にくっつけてコースにしてみたにゃ」
 そう言って、バステトが見せた写真にはディアボロスランサーのように組みあがった大観覧車の集合体が映っていた。ちょうど『天空の戦い』で同じような構造のマップを体験したが、あの各エリアがそれぞれに大観覧車になっていると思えばいい。
「……つまりこれは大観覧車を伝って上へ上へ行けってことか?!」
「その通りにゃ! 一番うえがゴールになってるのにゃ。あと制限時間付きにゃ〜♪」
「……嘘だと言って欲しかった」
「ちなみに高さはスカイツリーを超えたみたいにゃ」
「「マジっ?!」」
 ……なんかマジっぽいです。
「さあ、そして最後の難所はもちろんこのバステト・ザ・キュートにゃ! 水鉄砲をそれぞれに支給するから、それで各自の乗り物に付いている的に当てればいいのにゃ〜」
 ちなみにバステトは魔改造によって誕生した巨大スフィンクス戦車に搭乗。
 更にバステトに従うバステトのゆかない仲間たち(リリス)がいる。
「で、みんなにはこんな乗り物を用意してあるのにゃ」
 ゴーカート、ゆっくり動く動物の乗り物(パンダとか)、コーヒーカップ。
 で、これから落ちると失格。空中はまあセーフだとか。
「ま、まて! コーヒーカップなんてどうするんだよ?!」
「一定のところをぐるぐる回れるのにゃ」
「回れるだけだよ!」
「……とまあ、こんなところにゃ」
「あっ話を切りやがった」
「ふふふっ、銀誓館よ。それでは戦場でまた会おう、にゃーーー!」

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参加者
NPC:初瀬部・ひなた(陽だまり仔猫・bn0153)




<リプレイ>

●開幕
「遊園地が、不滅さんの力で大変なことに。……どーしてこーなった」
 棒読みで語る沙由理
 ほんと、どうしてこうなった?!
「遊園地大好きなのは僕も同じだけど……合体させて魔改造するって発想はなかったよ」
 リグもうなるその発想。
「しかし、また懐かしいネタを……むぐ」
 語ろうとした晶の口を誰か塞ぐ。
 ふぅ、危ないところだった。
「でも、風雲何とか城って名前だけなら聞いた事あるよ! 難関に皆で挑戦したり仲間を蹴落としつつゴールを目指す……あれ、なんか混ざってる?」
 うん、混ざってる。
 でも思い出してはいけないのだ鈴霞よ。
「大人気のようにゃ」
「みたいだね」
 ここで元凶、バステトとひなた参上。
「ひなた様、バステト様が無茶をすると分かっていたなら止めてくださいませ」
 言いながら芽亜もそれは無理だろうと分かっている。
 こういう状況でひなたが止めるはずもない。
「ところで勝ったら賞品あり? あるなら、ひなたんとバステトっちのファッションショーとかどう?」
 巽がねだると周りからも同様の声が上がった。
「そうにゃねえ」
「ちなみに……この手紙には『同士ひにゃた』とあるが……まさか、そのコレクションとやらの為に我々がダシに使われたのではあるまいな」
 ここでマージュの鋭いツッコミ!
「そ、そんなことないよ〜」
「そ、そうにゃ〜」
 何とも怪しい二人組。
「ところで誰が隊長? よくぞ集いし〜とかないの?」
「おー決めてなかったよ」
 椎名の問いに乗って話題変更。
「じゃあ、言いだしっぺがするのにゃ」
「いいの? では遠慮なく――よくぞ集いし我が精鋭たちよ!」

●絶叫マシン峡谷
「銀誓館が戦いだけの組織だと思うなよ。遊びだろうがなんだろうが全力を尽くす!」
 龍麻がリズミカルに駆け抜ける。
 ジェットコースターを飛び越え、着地した足元が……沈んだ!
「ギャーッ! フリーフォールだけは苦手なのぉー」
 響く悲鳴。
 だが、そんなものをものともせず別のレーンを和音がひた走る。
「山育ちを舐めンなよ! 此の程度のコース障害、雪崩れに巻き込まれるよりゃ遥かに易いぜ!」
 目指すはゴールのみ!
「うん、思いっ切りやれば怖くない……全然怖くないよ!」
 それを見て、みるが勇気を振り絞る。
「……て、やっぱり怖い〜!」
 きゃーきゃーと悲鳴を上げつつも駆け出せば、直ぐ近くではトラップにかかった日花の姿が。
「師匠、ふぁいとーっ……!」
 輪音がその手を掴んで振り子のように揺り、近くのレーンに退避させる。
「ふぅ……って、うそぉぉ?!」
 が、直後にジェットコースターが輪音を跳ね飛ばす。
「……日花ちゃん、わたしの分まで頑張ってね……っ」
 言い残して、輪音は落ちていきました。
 合掌。
「早くも俺の屍を越えてゆけ状態になってるじゃないですか、やだー」

「これはやりすぎですねぇ」
 運び込まれてくる脱落者を見て、真冬が嘆息する。
「……まったくだな」
「ひなたちゃん達ははしゃいでるけど私達でも結構危ないマシンが多いですね」
 救護班に回った、大五郎と、真冬がレーンを見上げる。
「後でお説教ですね」
「だな」 

「ハ……ハルくん……高いよぅ……」
 みゆが下を見て半泣き状態。
 更にこんな状態で、
「ま……まさか……コースターが走って来る……なんてこと……ホントに来たーーーーっ!」
 慌てて、みゆが春樹の手を握ってダッシュ!
 でも体勢が崩れて?!
「おっと」
 落ちかけたところを、春樹が掴んでそのまま抱き上げる。
「あ、ありがと……」
「いえ、一度やってみたかったんですよ」
 うん、何かそのまま進みだした?
「え? 姫抱っこのまま行くの? おろして」
 じたばた。
「暴れない! 本当に落とすよ?」
「はいっ!」
 そのまま黙ったみゆに、春樹が笑いかける。
(「……ハルくん、おっきくなったなー」)
 見上げる顔はちょっとまぶしい。
 で、隣のレーンでも、
「悠、怪我は無いか?」
「ありがとう」
 裕也にお姫様抱っこされた、悠が頬を染めていた。
 そこに落下してくる物体!
「アルファガードっ!」
 悠がケルベロスを掴んで盾に使う。
「痛かった? ごめんね……むっ?!」
 で、更に落下物。
「だが甘い! 私には2枚目の盾がある! クロネコガードっ!」
「ぐふぅ!?」
 今度は黒猫の着ぐるみを着た裕也を盾に。
「ご、ごめんいつのもノリでつい……大丈夫?」
「ゆ、悠が無事ならそれでいいのさ……」
 ちょっぴり涙目だがここは我慢!
「き、気を取り直して、頑張りましょう!」
「ああ、先を急ごう」

「はぁ……結構……大変……でしたね……」
「まったくだ……」
 別の場所では汗だくになった、麻里といろはの姿があった。
 おまけに衣服もはだけて、豊かな胸が……。
「あ……えへへ♪」
「あ、っと……」
 女同士とはいえ、目のやり場に困る。
 慌てて衣服を直す二人……ああ、眼福眼福。
 そんなことが起こっているとは露知らず、匳がちょうど真上を疾走中。
(「……大丈夫、エアライドがある、落ちても問題ない」)
 足元にも細心の注意を払い……何か違和感。
 沈み込んだ!
「……ま、負けるもんかよ。やってやらぁ!」
 別のレーンに移ろうとして、ちょうど先ほどの二人が目を掠める。
「……おっ?!」
 視線が逸れる。
 で、そこにジェットコースターが直撃。
「のあっ……?!」
「これを!」
 目の前にロープが飛んできた。
 必死に掴めば、その先にはリグと鈴霞が。
「……だが、何故フリーフォールされたレーンに」
「フリーフォールの落下感は癖になりそうだよねー……」
 目を逸らすリグ。
「大切なのは思いきり……だそうだよ?」
 要は二人とも落ちて困っていた。
 さて、どうする?
「あっ、あれ!」
 そこにリグが指差したのは、言い争うレイナと虎信。
「……確かにこれは理屈で考えてもしょうがないのは同意する。同意するけど……投げる以外の手段はなかったの!?」
「はァン、こう言うのは本能でクリアするのだ!」
「ああもう、やれば良いんでしょう!」
「良しライデリング、飛べッ!」
 何かぽんぽん投げていた。
 というか、こういう攻略法もありらしい。

「凄く走りにくいですね!! 道が曲がっていたり逆さまになっていたりすごい坂になっていたり!! 気付いていたら瑞貴が手を取って走ってくれてたり!!」
 何か、智尋はきゃいきゃいとはしゃいでいる。
(「やはりアヤねえさんの妹だな」)
 危なっかしいからと、瑞貴はその手を引く。
「ああっ!! ジェットコースターが来てます!!」
「急いでチイねえさん!!」
 全力で走る。
 ある意味ゴーストより怖いかもしれない。
 更にトラップ発動!
「跳んで!」
「う、うん!」
 別のレーンに着地し、
「危なかったね。さあ、ゴール目指そうか」
「うん、仲良くゴールしよう」

●大観覧車クライミング
「……旧約聖書の生命の樹か……そんな高尚な美意識がこんなくだらんオブジェとはな」
 マージュが溜め息をつく。
「一条、男らしさ上げてこい」
 傍らでは、基に背を押されて、涼が何かうなずいている。
 見上げるのは頂の見えない大観覧車の集合体。
 そこを三つの影が飛び跳ねる。
「ハイ、ハイーッ!」
「よ〜っとと!」
 アリスと、八重、
「油断はいけませんよ」
 フィルが体勢の崩れた八重をサポートする。
「ごめんねっ」
「いえ、リラも居ますから」
 少し前を見れば、こちらの様子をうかがっている蜘蛛童が。
「二人とも先にいきマスよ!」
 アリスに急かされ、三つの影はワイヤーアクション張りにゴンドラを渡っていく。
「ほええ、すごいんだよ」
「本当ですね。ちなみに、ひなた様? 怖いもの見たさってありますわよね?」
 芽亜が指先を下に向ける。
「うん? ひゃああああ!?」
 そりゃ、怖い。
 何せ既に数百メートルは登っているのだ。
「そうか? 童心に帰るけどなぁ……コレ」
 逆に、業はかなりハイテンション。
 きゃっきゃと笑いながら登っていく。
 ちなみにゴンドラは稼働しており、中に入ることも可能で、
「寒くないですか? 沙由里」
「晶お……晶」
 ゴンドラの中で、晶が沙由里を抱きしめる。
「ん……あったかい」
 そして優しく口づけを。
「充電完了。さあ、もう少し頑張りましょう」
「よぉし、まだまだがんばれます」

「さあ、東雲さん」
「あ……ありがとう、ございます……!」
 涼に手を引っ張られて、鈴子が次のゴンドラへ移ろうとする。
 高みに達した眼下の景色。
 揺れる足場。
(「平気とは言い切れないけれど、握った手はきっと離しません」)
 涼の決意は固く。
 それを掴む、鈴子の顔には確かな安心と笑顔が浮かんでいる。
「おっと」
「……ありがとう」
 鈴霞と、リグも協力して頂を目指していた。
 でも、この高さまで来ると風も強く……。
「「うわっ」」
 足場が揺れる。
 鈴霞はリグの服の裾を握ってこれに耐える。
 収まったとき気恥ずかしさが二人を襲ったのはいうまでもない。
「なつき先輩っ!」
「夏美ちゃん……っ!」
 このペアもまたピンチに直面。
 夏美の伸ばした手に、なつきがかろうじて掴まっている。
 ゆっくりと引き上げられながら、
(「夏美ちゃん、昔は妹みたいな存在と思っていたけれど、今ではその姿はとっても頼もしく見えるよ……敵わないな」)
 胸を過った感慨。
 そして、引き上げられると、
「いつもありがと。……これからも、よろしくねっ」
「あややっ?」
 引き上げた勢いか、それともそうしたのか、なつきがぎゅっと夏美を抱きしめる。
「……さあ、今は先を急ぐわ」
 顔が赤くなるのを誤魔化して、なつきが上を見る。
 ゴールまであと少し。
「そうですね……そういえば猫変身すれば楽でしたよね今」
「あっ……」
 まあ、それはそれ。

●VSバステト
「……メガゴじゃないよね?」
 パンダにつぶやく小春。
 もちろん違います。
「千鵠百貨店ではもっと機敏に動いてたじゃないですか、やだー」
 同様の声が、日花からも。
 で、そんなことをしているうちに号砲が鳴った。
「さあ、気張って走りなさいませ」
 のろのろと、芽亜の乗ったパンダが発進。
 その横を猛烈な勢いで駆け抜けていくゴーカートたち。
「ちょっ、早っ! きゃっ、どっちに」
 沙由理から悲鳴がもれる。
 運転は晶が担当しているのだが、もう暴走しているといっても過言ではない。
 でも、何とか狙いを……。
「む、無理っ!」
 代わりに向けられる敵の銃口!
「オラッ!」
 そこにドーンと、和音のゴーカートが敵を跳ね除けた。
「そォら持ってけ、遠慮は要らねェぞ!」
 直ぐさま、乱射、乱射、乱射!
「それっ! あっ、逃げないでください!」
 更に、鈴子も迎撃に回る。
「回り込みます」
 支援するため、涼が反対側へ。
「来たにゃ銀誓館!」
 が、ここでスフィンクス戦車からの全方位射撃が飛ぶ。
「水の力にゃ負けねー!」
 すかさず、基が発射口を見極めて回り込む。
「おおっ、すごいことになってるんだよ」
「ところで、バステトの同志だから初瀬部先輩は此処では敵側?」
 一緒に攻撃しちゃっていいのかなぁって……ポツリとつぶやく、業。
「違うよ!」
「おっと、敵が来た!」
 ひなたの抗議は、龍麻がコーヒーカップをぐるぐる回すと悲鳴に変わる。
「わぁあああ!」
 やはり問題があったか、コーヒーカップ!
「いや、要は考えようだ」
 おっと、ここで霧雨が、
「我は、全力で持って、的に当てさせないようコーヒーカップを回転させよう。後は、みなに任せた」
「「おい!」」
「ふふ……違いマス。一定範囲シカ動けぬ代り、素晴しい利点がコレにはあるのデス」
 アリスが自信たっぷりに反論する。
「そう、速度が自由自在! イグニッション状態の遠心力耐性に任せ回転を不意に早め遅め! 攻撃の時だけ合図と共に回転を緩める!」
 ……でも、他の二人は目を回しかけてるぞ?
「フィル、Fire!」
「……はい、タイミングを計り良く……狙えば……Ding」
 えっ、マジ?!
「むむっ、何か目立ってるのにゃ! あっちを狙うのにゃ」
 それに目を付け、バステト乱入!
「おっと、ここは通さないよ」
 椎名が猫変身をして立ち塞がる。
 尻尾を振り、『ふふ、このキュートでかわいいにゃんこをうてるのかー?』と書かれた看板を掲示。
「いや、別に大丈夫にゃ」
「にゃ?!」
 で、始める敵の一斉攻撃。
「ぶふぁっ! ……っくしょーい!」
 八重が盾になってNINJAチームは難を逃れたがコーヒーカップ組はほぼ壊滅だ。
「バステト様、お覚悟を!」
 だが、こちらも黙ってはいない。
 芽亜が側面を突いたのを皮切りに、祢琥魅が正面から挑みかかる。
「嵐の時みたいに無視したらボク拗ねるからにゃ! ボクがかったらモフモフさせて貰うのにゃ!」 
「ふふ、望むところにゃ」
 敵味方双方に降り注ぐ水流の雨。
「……愉しいなァ、オイ!」
 和音も参戦。
 更に、
「ライデリング、俺様の肩に乗れ! 操縦は俺様がやる、お前は射撃に集中するのだ!」
 虎信&レイナがゴーカートで切り込む。
「……不本意だけど有効な作戦ね」
 肩に乗っている分、射線も高い。
「それだよ!」
 みるもリタイアした車両に乗り上げて、射角を上げての狙撃。
「……にゃんとーーー?!」
「おっとそれだけではないのです!」
 巽が魔弾を撃ってバーニア代りに空中移動でアタック。
「必殺! ねこみんスカイシュートなのにゃ!」
 そして、祢琥魅も跳躍して一気にスフィンクス戦車を狙った。
「にゃーーー!」
 バステト絶叫、で決着。

●終了!
 試合が終わればノーサイド、みんな一緒になって笑い合っている。
「記念にどうぞなのです♪」
 夏美がバステトに手製のバステトさん人形を渡せば、
「こういう人魔共存、素敵でしょう?」
 なつきが微笑みながら問いかける。
「確かににゃ♪」
「バステトさん、昔の生命使いってドンな方々だったんです? 貴女のお知り合いですと、やはり相当明るい方々で……?」
「今も昔もそんなに変わらないのにゃ」
 アリスの問いに、バステトは答えがながら背を伸ばす。
「このネコ、不滅の災いコロッと懐かせやがってぇぇぇ!」
 不満を溜めていた、基もこの機会に言いたいことを。
「それほどでもないのにゃ」
「褒めてねぇぇぇ!」
「もう待てないのにゃ〜☆」
 そこに祢琥魅が飛びついた!
「にゃにゃ?!」
「……モラじゃないけど、芥子田君も中々もふもふですよー。もふります?」
 更に、小春も混ざった!
「にゃ……くすぐったいのにゃ」
「ところで、時々でいいから不滅の災いの背に乗って空を飛ぶ権利が欲しい」
 ここで新たな提案をしたのは霧雨。
「そうすればバステト殿と遊びに行く時、同行していけるようになるではないか?」
「うーん……いいにゃ!」
 すると、能力者の顔がピキーンと変わる。
「乗りたい乗りたい」
「私はバステトさんをもふりたい」
「にゃーーーーー?!」

 後にバステトは語る。
「銀誓館は恐ろしいところだったにゃ……でも、面白かったからまあいいのにゃ♪」


マスター:てぃーつー 紹介ページ
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参加者:36人
作成日:2012/12/10
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