百合色の雫


<オープニング>


 ――それは、朝の始まりと共に終わりを告げる一つの物語。
 夜が明ける少し前、純白のシーツに包まれたベッドの上、二人の女性が裸体を絡み合わせるようにまどろんでいた。表情も、吐息も、身動ぎすらも安らかな浅い眠り。何もなければ、日が昇り世界が覚醒するまで互いを確かめ合うのだろう。
「…………?」
 ……何かを感じ取ったのか、片方の女性……長髪でやや大人びて見える方。沙羅がゆっくりと起き上がった。
「……お姉様?」
 不意に起きた沙羅に引かれるように、もう片方の女性……単発で幼い顔立ちをした方。小春も起床し、眠たい目を擦りながら問いかけてる。
「小春」
 問われた沙羅。彼女は白いカーテンを開き、世界を包み込み始めた太陽の光を招き入れた。
「今までありがとう。楽しかったわ」
 逆光に遮られ表情の見えない沙羅に対し、小春が抱くのは、漠然とした不安。
「お姉様……どうし」
「……せめて、幸せな時のまま……」
 小春の問いが最後まで紡がれることは無かった。光に晒された彼女の裸体に、沙羅が……リリスが放った蛇が噛み付き、命を奪ってしまったのだから……。

 秋月・善治(高校生運命予報士・bn0042)は集った皆を眺め、真剣な眼差しで説明を開始した。
「今回の敵はリリスだな。しかも、一般人の家に転がり込んでいる、な」
 一般人の名は小春。マンションの二階に居を構えるOL。女性に惹かれる性癖を持つ。彼女は自分が理想とする大人びた女性、という要素を全て兼ね備えていたリリス、沙羅を長い間養っていた。
 だが、その沙羅が今まさに、小春を殺そうとしている。
「まだ殺されてはいないのが幸いだな。お前たちには小春の住居に乗り込んで、沙羅を討伐してもらうことになる」
 善治は運命予報で知った光景を語り、今から赴けば沙羅がカーテンを開けた辺りで突入できるだろうと語る。
 若干離れているとはいえ、距離は一歩で近づけるほどに近い。小春を助け、守り、沙羅を倒すにはある程度の工夫が必要だろう。
「また、鍵は開いているためその辺りに注意する必要はないな。それから……少々刺激的な光景が広がっているが故に、心構えをしていくといいかもしれない」
 善治は不自然に天井を見上げながら、一旦言葉を切った。

 気を取り直して……といった形で、説明は再開される。
「リリスと戦う時の注意事項だ。知っている者も多いと思うが、リリスには能力者の方向を察知する能力と、能力者である事を見抜く能力がある」
 もっとも、今回の場合はこちらから乗り込むのだから、方向を察知する能力にのみ気を配れば大丈夫だろう。
 即ち、分散して接触を試みた場合、能力者が複数周りにいるという不自然な状態になり、リリスの早期逃亡を招く恐れがある、という点だ。
「そして戦闘についてだな。まず戦場は寝室で狭い。部屋の中にいる限りは全ての攻撃が当る可能性がある事に注意してくれ」
 また、まともに動き回れるのは三人が限度。他はドアの向こうから行動したり、ベッドや机の上など不安定な場所に陣取って戦わなければならないだろう。
「そしてリリスの能力だが、それほど高くはない。魅了と封術を広める香りが厄介なくらいか」
 もっとも、能力者であれば運が悪く無い限りかかる事はないだろう。
「だが、隙があれば逃げようとする上に、小春を人質に取ったり色仕掛けなどの策を弄してくる可能性もある。十分に注意してくれ」

「……さて、リリスを倒した後……だが、残された小春にも何らかのフォローが必要だろう」
 恋焦がれていた女性が目の前で……あるいは気づかぬ間に殺される……と映り、とんでもない事をしでかす可能性があるのだから。
「具体的な方法は任せるが……そうだな。リリスへの恋を醒めさせる事ができれば問題はないと思う」
 そういって善治は頭を下げた。
 確実にリリスを討伐し、小春の命を救ってくれ、と。

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参加者
九堂・今日介(校舎裏の貴公子・b24557)
神谷・小夜(土蜘蛛の巫女・b27152)
八握・彩陽(空紡ぎの織・b32869)
春原・花見月(中学生ヘリオン・b42661)
皆月・弥生(誰が為にその剣を振るうのか・b43022)
氷川・小雪(月と星の円舞曲・b46013)
フランチェスカ・エウリード(バットマジシャン・b46943)
憂月・小夜(人生美味礼讃・b47606)



<リプレイ>

 ――それは、世界が覚醒する刹那の物語。
 リリスが扮する沙羅の棲家。小春を家主とするマンションの一室に玄関から侵入した彼らは、淀むことのない足取りで寝室へと向かっていた。
(「リリスが人を愛する……それが本当ならどれだけ……」)
 先頭を歩く皆月・弥生(誰が為にその剣を振るうのか・b43022)が思い抱くのは、幸せな時のまま逝って欲しいと言葉では願っていた沙羅の事。小春の事を想っているようにも見える沙羅の事。
 寝室のドアの前まで辿り着いたのなら、カーテンを開く音が聞こえて来る。ならばもうすぐ沙羅はリリスへと姿を変え、小春の命を奪うのだろう。
 させないために、彼らは来た。
 知りたいと願い、彼らは来た。
 弥生は勢い良く扉を開け放つ。彼女は勢いそのままに、驚きに目を見開く小春と逆光に照らされシルエットしか伺えない沙羅に向かい言い放った。
「お姉さま酷い! 私との事は遊びだったのね!」

 弥生の藪から棒な発言に沈黙する寝室。突然の侵入者たちに対し小春はシーツで大事な部分を隠し、沙羅は逆光を浴びたまま固まっている。
 沈黙の他に漂っているのは頭をくらくらさせるむせ返るような匂い。眼に留まるのは脱ぎ捨てられた着衣の数々。
「あ……えと……小春様と沙羅様は恋人同士なわけで、恋人ということはあんな事やこんな事をする事もあるわけで……というかどう見ても事後なわけで……あぅあぅ……」
(「善治様、そうならそうとちゃんと言ってください!」)
 固まってしまったのは、何も沙羅たちだけではない。
 例えば氷川・小雪(月と星の円舞曲・b46013)は、扉の影から覗ける刺激的な光景に頬を赤らめ、八つ当たり的な叫びを心の中で発していたし、先駆けとして侵入した九堂・今日介(校舎裏の貴公子・b24557)もまた様々な誘惑をはねのけるために頭を振っていたのだから。
「皆、しっかりして! わたしたちの目的を忘れないで!!」
 耐性があるからか、あるいは割り切っているからか固まらずに済んだ八握・彩陽(空紡ぎの織・b32869)が叱るように言葉を放つ。
 やっとの事で思考を切り替えられた今日介は窓の方に陣取ろうと、改めて移動を開始した。
「近づくのはそこまでよ」
 今日介は一度足を止め、沙羅の放つ衝撃波を黄金色の防具で受け止める。どうやら、容易に窓には近づかせてくれないらしい……?
(「……?」)
 反対側から移動していた神谷・小夜(土蜘蛛の巫女・b27152)の蜘蛛童・膨は、邪魔される事無く窓の傍へと辿り着いている。恐らく二面に対し一人で対応するのは困難だからだとは思うけど……妙な引っ掛かりを感じ、神谷小夜は首を傾げていた。
「あの……お姉様。この人たちは……」
 最中差し挟まれた小春の問いは、春原・花見月(中学生ヘリオン・b42661)の夢に遮られる。同様に狙った沙羅が眠る事無く起きていたのは……彼らにとって幸いだっただろうか。

●始まりと共に覚める夢
 今は先に侵入した二人と一匹が、沙羅に睨みを利かせてくれている。
 狭間に小春を救い出そうと、フランチェスカ・エウリード(バットマジシャン・b46943)はベッドに眠る彼女を両腕で抱きかかえた。
「……僕にはちょっと刺激が強すぎますね……」
 シーツが間に挟まっているけれど、逆に示せばそれだけしかない小春の体。近づいてなお強まる匂いに頭が揺さぶられてしまうけど、自分を忘れるわけにはいかない。
 フランチェスカはベッドの上から飛び降り、扉の方へ向かおうと……。
「……あれ?」
 突如匂いが強まり、頬が熱くなる。高まる鼓動に惹かれたのか思考の根幹が霞がかり、やがて一つの結論へと辿り着いた。
 今、自分は敵の傍にいるのだという結論に……。
 ……仲間たちが危険信号を点すのに十分な状態が長く続かなかったのは、すぐさま神谷小夜が浄化を願い舞ってくれたから。
 気付けば今日介なども沙羅の発した文字通りの色香に囚われていたらしく、長く続けば多大な危機をもたらしただろう。
 ともあれ思考の自由を取り戻したフランチェスカは小春を連れて脱出する。
 ならば第二陣が室内へと侵入し、思い思いの場所へと辿り着いた。
(「お二人の寝ていたベッドの上……何だかドキドキしますね」)
 沙羅と小春が愛を確かめ合っていたベッドの上。陣取る花見月は光景を思い描いたのか頬を赤く染めている。けれどもすぐさま思考を切り替えて、シルエットとしてしか捉えられない沙羅を見据え始めた。
 小春が咲かせたのは、決して報われることのない恋の花。
 辿る結末は悲劇。ただし、何もしなければの話だけれど……。
 ……最悪ではない結末を辿るために、憂月・小夜(人生美味礼讃・b47606)がいつでも小春を眠らせる事ができるように佇んでいる。
 皆、その為に集ったのだから。
「……悪いけど、こーゆーやり方って、好きじゃないんだ」
 別に性別を気にするわけじゃない。男女はもちろん、女同士だろうが男同士だろうが、愛の形が変わる事はないのだから。
 しかし、リリスは別。何もかも事情が違う。
 何よりも恋人を装ってから……って方が都合が良かったのではないかと、皆よりシビアに考えている彩陽は紅蓮に包まれた赤手を振り下ろす。
 ……ヒトの想いを無碍にするようなやり方、好きになれないから……。
「……そりゃどーも」
 赤手は両腕に阻まれて、沙羅を炎で焼くには至らない。
 沙羅は未だに逆光に包まれた影のままで、声音からすら表情をうかがう事はできなかった……。

 例え色香に惑わされて仲間を傷つけたとしても、神谷小夜の舞が浄化してくれる。
 沙羅には弾丸、刃、炎に夢が攻め立てて、確実に命を削っていた。
 ――そんな、沙羅を打ち倒す目処がたった頃合。何もしなければ、リリスならば命乞いを始めるであろう頃合に、彼らは問いかける事を始めていく。
「なぜ、お前は幸せなままいかせてやろうと思ったんだ! お前にとって小春はなんだ!!」
 何度も、何度もリリスと対峙し、そのたびに会話を試みて、裏切られて打ちのめされてきた今日介。彼にとってリリスは倒さなければならない存在のはずなのに、沙羅が小春に行なった配慮はまるで人のようで……。
「何故小春様を殺さなければならなかったのですか。共に在り続けるだけなら、わたくし達が来ることもなかったのに……。愛する人を手にかけてまで、何がしたかったというのですか……!」
 沙羅が答える前に、小雪が更なる問いを差し挟む。
 人とリリスの恋物語。間違っているのかもしれないけれど、二人が望めば、これからも一緒に居る方法があったはずなのに……と。
 問われた沙羅は首を少しだけ傾げる仕草をした後、静かに口を開いた。
「殺す理由は、呼ばれたから」
「誰に、です?」
 愛しているはずの小春を殺す理由になるほどなのだから、呼びつけたのは余程の者なのだろう。
 そんな想いを抱く花見月が発した促すための問いかけは、鋭く室内に響き渡る。
「……知らないわね。あるいは答える理由がないのかも。第一、答えたとしてもあなた達は信用するの? あ、でも……」
 答えたら逃がしてくれるのかしら? と、嘲笑うかのように言葉を操りはぐらかしている。この項目に関して言えば、これ以上追求しても無駄だろう。
 判断した憂月小夜は、沙羅が答えていない肝心な部分を引き出すため、使役するサキュバス、ユエを指し示した。
「知ってるかな? 元は君と同じでありながら、快楽の業から解放された存在を。……彼女が証人だ」
 憂月小夜の言葉に、こくんと頷くユエ。
「君達が美味しそうに感じる者は、互いに想い合えたなら……君を解放することも出来た」
 ともすれば説得にも聞こえる、憂月小夜の問い。
 対する沙羅は一瞬だけ横を向く。すると窓の外に待機していたフランチェスカと目があったのか、若干肩を落とす様子を見せながら正面へと向き直っていた。
「……何か勘違いしているようだけど」
 相変わらず表情は伺えない、影の仮面。けれども抑えられた声音で紡がれる言葉は、室内に冷たく響き渡る。
「私は小春を愛していたわけじゃない。好きではあったし、感謝もしているけどね」
 あるいはそれは沙羅の挑発だろうか。彼らの発する雰囲気、及び窓の外にフランチェスカを配置した策から、命乞いなど通用しない事はひしひしと感じていただろうから……。
「幸せなままいかせてあげようとした理由は簡単よ。だって、その方が」
「……もういい、それ以上喋るな!」
 ――気付けば、弥生の赤手が沙羅の体を貫いていた。
 裂帛の想いに留められた言葉が先を紡ぐ事はない。
 沙羅は盛る炎に包まれて、佇んだまま天を仰ぐ。
 身を焦がす炎が消え自らも消滅する、その時まで――。

●終わりに零れる煌く雫
 ――服を着させるので、殿方はそちらに居てください!
 小雪の鶴の一声により寝室に残された男性二人は、彼女達が戻ってくる前にと戦いによって少々散らかってしまった箇所を片付けていた。
「……」
 服を着させ寝室へと戻ってきたのなら、次は小春へ言葉をかける段階へと移るのだろう。しかし、彼女にかける言葉が見つから無いフランチェスカはただ押し黙り、思考を纏めるように片付けに専念している。
「……くそっ」
 同様に片付けている今日介は、纏まらない思考に苛立っていた。
(「何かが、起こっているんだ。そうじゃなきゃ、俺の振るっていた剣は何を斬っていたのか、わからなくなっちまう」)
 沙羅は冷たい言葉で小春を嘲笑い騙していた。……ならばなぜ、最後まで影に隠れていたのだろう?
 表情を隠すため? ならばなぜ、表情を隠す?
 ……辿り着いたのは二つの答え。
 一つは邪な表情を悟らせず、小春を殺すための策。
 もう一つは、表情を誰にも見せないための……。

 ……やがて女性陣が戻り、服を着せられた小春はベッドに寝かされた。
「……ん……あれ……?」
 揺り起こしたのなら小春は寝ぼけたように眼を擦り……集う八人の人間に、そして沙羅が居ない事に気付いたのか、混乱する様子を見せる。
「え、えと……お姉様は、お姉様は何処? あなた達は誰? お姉様を何処に隠したの!?」
 段々と語気を荒らげ、詰め寄る小春。
 花見月は両手で一度推し留め、優しく囁くように問いかけた。
「落ち着いてください。もう一度、小春さんが眠る前の言葉を思い出してみてください」
「ふざけないで! そんな事に騙されたり……騙され……え、え?」
 思い至ったのは恐らく、部屋に飛び込んだ際に弥生が叫んだ言葉。
「皆月君だけじゃない。私もまた、沙羅姉様に愛していると言われた」
 首を傾げている小春に対し、憂月小夜は更なる混乱をもたらす言葉を紡いでいく。
 彼女たちの言葉が示すのは、沙羅が三股をかけていたという事実だろうか。
 結論に辿り着いてなお受け入れられないのか小春は言葉を詰まらせている。
 導くように弥生が、二通の手紙。沙羅が記したと偽造した、弥生宛と小春宛手紙を手渡した。
 小春は黙ったまま手紙を受け取り、静かに読み込んでいる。
「……そっか。そうだよね。お姉様、素敵な人だもん」
 読み終えた小春は、表情をなくしたまま天を仰いだ。
「私なんて……」
「でも、私は愛されて幸せだった」
 小春が自分を貶める言葉を吐く前に、弥生が言葉を滑り込ませる。
「貴女も、そうでしょう?」
 言葉が返される前に、弥生は優しく小春を抱き締めた。小春がやや落ち着く様子を見せた頃合に、答えは聞かなくても分かっているから言葉にしなくてもいいのだと耳元に囁いていく。
「……泣いていいから」
 抱き締められた小春の瞳から、輝く雫が零れ落ちる。
 一滴、また一滴とシーツにシミを残していけば、やがて子供のように泣きじゃくる声が響き渡った。
 ――激しく降りしきる雨のような涙。けれどもそれは、旅立つための別れの涙。
 もう必要ないだろうと、神谷小夜は用意していた言葉をしまいこんで彩陽へと向き直る。
 小春の涙が収まった頃合に、小雪が励ますように微笑みかけた。
「大丈夫です。今がどんなに悲しくても、顔を上げて前を見ていればきっと……きっと幸せはやってきますから」
 ――彼らが訪れてから初めて、小春は笑顔を見せてくれた。それは名前が表すように、小さな春がほころぶような……。
 小春は顔を上げた後、あんな風にかなと一方向を指し示す。
「今回は……お役に立てた、でしょうか……」
「もちろんよ……よくやったわ、小夜」
 振り向けばそこには、神谷小夜と彩陽が微笑みたたえあう姿。そして彩陽の瞳には、一つの問いかけをしようか迷う色。
 ――きっとそれは、幸せを示す問い。今すぐに居なくなるとは思っていないからかけられる、一つの遊戯。
 中睦まじい二人の光景を眺める彼らの間にも、微笑みがほころび始めていた 
 雫が零れ落ちることのなくなった瞳には光が宿り、先を見据える力を湛えている。
 世界の始まりと共に終わるはずだった物語。まだまだ続いていく物語の未来の形は、幸いな形を作るのだろう。
 二人の育んだ恋の花は彼らの手によって種を残し、しっかりと若葉が芽吹き始めているのだから。


マスター:飛翔優 紹介ページ
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楽しい 笑える 泣ける カッコいい 怖すぎ
知的 ハートフル ロマンティック せつない えっち
いまいち
参加者:8人
作成日:2008/08/14
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冒険結果:成功!
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