紫刻館が廃墟となる以前のこと。 紫刻館の別棟では、不可解な訪問客達がしばしば集会を開いていたという。 自らを『黄昏の太陽教団』と名乗る彼らは、教団員同士にしか通じない多数の魔術的符丁を用いて連絡を取り合い、連帯を深めながら、神秘主義的な魔術の研究を行っていたのである。
だが、事件は唐突に起こった。
いつもの様に行われた儀式の翌日、彼らは忽然と姿を消したのだ。 床一面に広がる大量の血痕と、紫刻館婦人の惨殺死体だけを残して……。
召喚した悪魔に全てを奪われたのだとも、魔術儀式を成功させ、理想郷へと旅立ったのだとも噂されたが、その真相はようとして掴めなかった。 証拠と見られる文書も発見されたが、その内容は教団員以外には理解できないものであり……それらの文書も、時代を経る中で散逸してしまったという。
そして現在、本棟と同じく無人の廃墟となった筈の別棟から強い思念が漂い始めていた。 数十年の時を経て、暁の太陽は再び昇ろうとしているのか? 真相を確かめるべく、能力者達は探索を開始する……。
シナリオタイプ | :サブシナリオ |
公開日 | :2007年12月03日 |
総制覇数 | :22953 |
| |