崩落事故によって閉鎖される以前、新戎地下街には一人の高名な女性占い師がいた。 マダム通天閣と呼ばれたその占い師は、訪れる客の運命を見通したかのような占いで、知りえぬはずの未来の出来事を次々と的中させていたという。
しかし、その占いも、自らの死までは防ぐことは出来なかった。 ある時、普段のように街頭で占いを行っていた彼女は、凶悪事件の犠牲となったのだ。 マダム通天閣は、見るも無惨な死体となって、その生涯を終えたのである。
いくら高名な占い師でも、自分の死までは占えなかったのか。 そんな嘲笑と共に、彼女の名声と記憶は、死後急速に失われていった。
だが、真実は異なる。 マダム通天閣の死後に見つかった直筆の『予言書』には、彼女自身が凶悪事件に巻き込まれ、無惨な死を遂げることが記されていた。そしてその『予言書』には、彼女の死後に起こる凶悪事件、そして新戎地下街の崩壊と閉鎖についてまでもが、事細かに記されていたのだ。 予言書は記述を恐れた遺族の手によって焼き捨てられた。 だが、その末尾には、同じ予言が新戎地下街に隠されていることが示唆されていたという。
そして、新戎地下街を探索していた能力者達は、奇妙な言葉の書かれた紙片を手にする。 これこそが、マダム通天閣の遺した予言書なのだろうか? 残留思念の渦巻く地下街の深層へと、能力者達は足を踏み入れるのだった。
シナリオタイプ | :サブシナリオ |
公開日 | :2008年09月18日 |
総制覇数 | :80591 |
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