新戎地下街を探索していた能力者達によって発見された、一つの書類。 『地底都市型核シェルター計画』と題されたそれは、新戎地下街の真実を示すものであった。
その書類によれば、ある大富豪が建築した「地底都市型核シェルター」こそが、この新戎地下街の真の中核であるという。 彼は来たるべき第3次世界大戦に備え、数百人規模の大シェルターを作り上げ、その上にカムフラージュのために通常の地下街を作ったのである。
さらに驚くべきことには、核シェルターでの生活実験のため、何百人のもの人間が、地下街下層に設けられた実験用シェルター区画へと、極秘裏に送り込まれたのだという。 実際のシェルター生活との再現性を確保するため、この実験には金に物を言わせて多種多様な人間が集められる。そうした中には、誘拐同然の方法で連れて来られた人々までがいた。
それは、表沙汰になれば到底許されない、非人道的な実験……。 だが、その実験は、思わぬ形で頓挫した。 実験の最中、計画を主導していた大富豪が突然に亡くなったのだ。 大富豪の後継者は実験が表沙汰になることを恐れ、核シェルター計画の存在を、秘密のままに大阪の地下に葬り去ることを決定する。 そう、実験のため、シェルターの内部に閉じ込められていた人々と共に……。
忘れ去られた実験区画。 開かれた入り口の奥からは、数十年の歳月の間に澱み切った『死』の気配が色濃く漂う。 果たしてその奥で、能力者達は何を目にするのだろうか?
シナリオタイプ | :サブシナリオ |
公開日 | :2008年10月22日 |
総制覇数 | :19207 |
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