東京都心からゴーストタウン『公団住宅ヨンロク号』へと通じる鉄道路線は、自殺者が極めて多いことでも知られていた。 その要因に関する説明としては、大きく分けて2つの説が主流であった。 一つは、大きなストレスを抱えたサラリーマンが多数利用する路線であるという説。 そしてもう一つは、社会情勢の変化に伴って沿線が急速に寂れて行った影響という説だ。
だが、もう1つの説が存在することを多くの人は知らない。 『殺人列車』の存在。それこそが、常識のヴェールに隠された第3の説であった。 鉄道関係者はこう語る。 『ある列車』に限って、まるで引き寄せているかのように自殺者に遭遇している、と……。 幾度も運行時間を変えて、それでもなお自殺者を招き寄せる『殺人列車』。 拭い切れない血の色を隠すため、列車の塗装は血痕が目立たない赤茶色に塗り替えられたのだと、関係者はまことしやかに噂し合った。 だが、やがて時代が移り、問題の列車も新型車両と入れ替えられ解体される……。
しかし、解体されたはずの殺人列車は、いまだ健在だった! 島根県の山中に発見された、廃棄された列車の並ぶ「列車墓場」。 その中の一両に刻まれた車両番号は、紛れもなく『殺人列車』のものだったのだ。 周辺に立ち込める、強烈な残留思念の気配。この一帯もまた、ゴーストタウンと化している。
能力者達を迎え入れるように、無人のはずの列車が扉を開く。 扉をくぐれば、そこに待つのは多くの敵に他ならない。 進むべきか否か、全ては能力者の決断にかかっている!
シナリオタイプ | :サブシナリオ |
公開日 | :2011年07月29日 |
総制覇数 | :6421 |
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