鳥取県の山中に、山間の森を切り拓いて作られた広大な遊園地が存在している。 だが、その遊園地に遊ぶ子供達の姿は、もはや無い。 立ち並ぶ数々の遊具は、往時の名残だけを残したままに朽ち果てた姿を晒している。
西伯ファミリーワールド。 それが、この廃墟のかつての名前だった。 県内の家族連れを中心に、親しみやすい遊園地として来場者を集めた西伯ファミリーワールドは、子供の数の減少と、設備の老朽化による人気低迷による経営不振から閉園を迎えたと、閉園当時の新聞記事は語る。
だが《世界結界》に施された『常識』のヴェールを外した時、西伯ファミリーワールドにまつわる噂は、奇妙な真実の一端を垣間見せる。 閉鎖に到った最大の要因、それは訪れた家族連れを見舞った行方不明事件だった。 この遊園地を訪れた何組もの家族連れが遊園地内にて行方をくらませ、消息を絶っていたのだ。 彼らが最後に目撃されたミラーハウスは入念に調査されたが、その行方は明らかとならず、やがて「人食いミラーハウス」という噂が生まれる。 その噂が遊園地全体への悪評に結び付くまで時間はかからず……同時にその噂が不自然なまでの素早さで人々の記憶から風化した事実を、能力者達は知る。
そして遊園地跡を訪れた能力者達はゴーストタウンと化した園内を徘徊する抗体ゴースト達を目撃した。『万色の稲妻』は、この遊園地にわだかまる残留思念を見逃す事は無かったのだ! 抗体ゴーストを統べる獣人はさらにゴーストを呼び集め、己の手駒にせんとしている。 奴らを撃滅するべく、能力者達は亡者蠢く遊園地へと足を踏み入れるのだった。
シナリオタイプ | :メインシナリオ |
公開日 | :2012年02月15日 |
総制覇数 | :3901 |
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