お題ショートストーリー(2009/04/15執筆)
  作品の参考として、「お題イラスト」と「プレイング」を元にしたショートストーリーを執筆しています。ログインすれば、人気投票にも参加できます!

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プレイング
「も〜、何時までもたもたしてるんだよう!」
 遺跡の探索にやってきたはずなのに、地図を片手に全く入口から動こうとしないイオシスに待ちきれなくなったアルカナが口を尖らせる。
「グドンが居るのをわかっていて、無防備に入るのは軽率だろう」
 だから、何か策を考えてから行こうとイオシスは言うが、アルカナからしたらその策を考える事自体がじれったくて仕方が無い。
「良いよ。イオシスは何時までもそうやって考えてれば〜。ボクは先に行っちゃうもん」
 そう言い捨てると、遺跡の中へと飛び込んで行くアルカナ。残されたイオシスに出来る事は下手に動かず、彼女の帰りを待つ事だった。あまりに帰ってくるのが遅ければ探しに行けば良い。それまでに、遺跡内のグドンにどう対応するか考えておけば彼女を迎えに行く時に役に立つだろう。

 遺跡の中へ踏み込んだアルカナは薄暗い中、手元の光源を頼りに進んでいく。
「全く!ボクはお宝を探しに来たんだよ。もたもたしてて誰かに先を越されたらどうするのかな?」
 慎重に考えるより、行動に出る事を好む少女は相方の熟考が気に入らない。例えその相方のお陰で危機を乗り越える事が出来たとしても、こればかりは性分なので変えようが無い。
 奥に進んでいくと、自分のもの以外の足音が聞こえてくる。それも一つではない。靴音とも違うから、明らかにこの遺跡をねぐらにしているグドンのものだろう。足音と一緒に聞こえてくる鳴声に耳を澄ませ、大体の数を把握する。
「う〜ん、流石に一人でこれ以上行くのは危険だよね」
 イオシスの慎重さにじれて飛び出してきたが、何が無謀であるかはわかっている。多勢に一人で飛び込む事は無謀でしかない。ここは怒られるのを覚悟して、イオシスの元へ戻るのが一番賢い方法だろう。

 遺跡の中から出てくる足音が聞こえてきた。イオシスにしたら聞きなれた音だ。その足音が遺跡の入口に差し掛かり、人影が見えるのに合わせて息を吸込み待ってる間に考えていた説教を口に上らせる。
「アルカナ!何時も言ってるだろう。何も考えずに遺跡に入って罠にかかったらどうするんだ!」
 出た瞬間に言われる小言を覚悟していたとはいえ、やはりなかなか慣れる物ではない。思わず首をすくめ、上目使いにイオシスの顔色をうかがってしまう。
「でも、今回はグドンが居るくらいだから、罠はないと思ったんだもん」
 そのままイオシスが何かを言う前に、遺跡の中で見た事を話してしまう。それを聞いたイオシスは流石に恒例行事になってきた感のある説教を止めて、グドン対策を考え始めた。アルカナの言った事をそのまま受け入れるのは、新米とはいえ一緒に冒険をしてきた仲間を信頼している証拠だ。
 策を考え始めたイオシスと一緒に、アルカナも遺跡の内部の様子などを出来るだけ細かく報告している。何だかんだと言いつつお互いを信頼している二人だった。
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