スズキング
お題ショートストーリー(2010/02/12執筆)
  作品の参考として、「お題イラスト」と「プレイング」を元にしたショートストーリーを執筆しています。ログインすれば、人気投票にも参加できます!

【執筆者:スズキング
【得票数:4】

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プレイング
 暗雲たちこめるとはまさにこのことだ。
 空は見渡す限り黒雲に覆われ、太陽の姿はどこにも見えない。代わりに雲間からは雷光がほとばしっている。ゴーストが支配したこの街で、まともに戦えるのはたった3人だけ。周りはゴーストだらけ。飽きもせず、四方八方から攻めてくる。
「まったく、きりがないわね」
 虹野・亜耶(ゾンビハンター×クルースニク)は溜め息とともにクロストリガーを撃ち放った。両手に構えた二丁の詠唱銃が同時に火を噴く。
「やっほーい! これでトドメだ! ざまあみろい!」
 クレオ・アーマリスタ(青龍拳士×ゴーストチェイサー)が気合いの籠った渾身の一撃でゴーストを打ちのめすと、後ろを振り返り亜弥にガッツポーズをしてみせる。
「これで10! 亜弥ちゃん、あたしがトップだよね? ていうかテル君、ちゃんとやってる? さっきから全然じゃん!」
「あのな……クレオ。いったい、誰がその攻撃力を上げて、なおかつ傷を癒してると思ってるんだ?」
 高清水・輝明(魔剣士×黒燐蟲使い)はリボルバーガントレットを振り回すクレオを横目で見遣ると、息を吐いて頭上高くに家宝の刀『鳴神』を構えた。
「必要ないのなら、いますぐお前の纏っているそのかわいい黒燐蟲たち、返してもらうぞ」
 輝明はクレアにそう叫ぶと黒影剣で近くに迫ったゴーストを難なく斬り捨てた。
「はいはい、感謝してますよーだ。おかげで、こうしてあたしがテル君の分までやっつけてあげられるってわけだもんね!」
 クレアはうごめくゴーストたちの間を飛び回って、次々にリボルバーガントレットを撃ち込んでいく。
「クレオちゃん、高清水くん、痴話喧嘩なら後でしてね。ほら、またうじゃうじゃと死に損ないどもがおいでよ。二人とも、気をつけてね」
「了解! って、違うよ〜亜弥ちゃん。誤解しないで、誰がテル君なんかと!」
「それは俺のセリフだ。虹野先輩、冗談が過ぎますよ!」
 亜弥は二人に優しく微笑むとお構い無しにバレットレインで一網打尽、ゴーストどもに銃弾の雨を浴びせた。
「まったく、いい迷惑だ」
「ホント。とにかく目障りだから、こいつら全員ぶっ倒しちゃおうじゃん!」
「そうだな」
 クレオが敵の群れに飛び込み怒りの鉄拳を撃ち込むと、輝明も負けじと黒影剣でゴーストをなぎ倒す。亜弥は二人の様子をにこにこしながら眺めて、二丁拳銃を撃ちまくった。
 三人の頭上では稲光とともに雷鳴が轟いている。暗雲は依然垂れ込めているが、そんなものは三人にとっては、なんの驚異でもなかった。取り囲んでいるゴーストも怖くない。三人ならば、どんな敵でも倒せると固く信じているから。
「ウオオォー!」
 熱い闘志を瞳に燃やし、三人は目の前の敵を迎え討つ。
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