森山樹
お題ショートストーリー(2010/11/02執筆)
  作品の参考として、「お題イラスト」と「プレイング」を元にしたショートストーリーを執筆しています。ログインすれば、人気投票にも参加できます!

【執筆者:森山樹
【得票数:17】

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プレイング
「任せろ、アミナ!」
「リーくんっ!!」
 マスカレイドのボスへとマジックミサイルを使い攻撃を繰り返す杖の星霊術士・アミナ(cn0004)へ、側近のマスカレイドが迫る。
 その間に割って入ったのは、共に戦うトンファーの群竜士・リー(cn0006)だ。
「ぐあっ?!」
 激しい攻撃に思わずリーの口から悲鳴が漏れるが、ぐっと歯を食いしばる。
 一瞬心配そうにリーを見たアミナも、すぐに視線を前へと移した。余所見をする暇も隙もありはしない。
 彼らの最後の標的であるマスカレイドのボスが、今まさに、そこに、存在するのだ。
「焦ったってはじまらないし、なんとかなるよね」
 呟いた言葉は小さくとも、口元には気合の笑みが浮かぶ。
 アミナはバルカンを召喚し、側近のマスカレイドを紅蓮の炎で包み込んだ。
 攻撃の手は緩めない。燃え盛る炎に、側近はやがて燃え尽きる。
 カウンターオーラで自身を回復したリーが、先程攻撃を受けた側近のマスカレイドへと反撃の構えを取る。
 視線は険しく、雄々しく、一瞬の隙をついての激しい連撃にマスカレイドが地面へと沈む。
 その勢いのまま二人はボスへと迫った。
 アミナはバルカンを召び続けボスの巨体を炎で包み、リーは身体を屈め、必殺の気合を溜めながら詰め寄り、一気に猛攻を加えた。
 しかし目の前に居るのはマスカレイドの『ボス』だ。
 ただ攻撃を受けるだけのはずもない。二人の猛攻に勝るとも劣らない攻撃を仕掛けてくる。
 激しい攻撃に身体と精神が傷ついてゆく。
 再び歯を食いしばり、リーが吼える。
「負、けるっ、かぁあああああああ!!」
 傷ついた身体をアミナの召喚するスピカに癒され、リーはボスへと迫る。
 気合の咆哮と共に繰り出されたトンファーコンボが、マスカレイドのボスの巨大な仮面を砕く。
 悲鳴とも轟音ともつかない音をたてて、マスカレイドのボスは崩れ消えてゆく。
 泣いているような、呪っているような断末魔はゆっくりと、だが確実に小さくなり、やがて、消えた。
 肩で息をしながらも、じっと目を逸らさずにアミナとリーはその様子を見つめていた。
「……終わったな」
 リーの言葉は短い。だが、万感の思いがそこには篭っていた。
「うん……終わったよ」
 目尻に雫を浮かべたアミナが、ゆったりと微笑む。
「終わったんだよ、リーくん」
 喜びの涙が、アミナの頬を伝った。
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