みなかみまこと
お題ショートストーリー(2011/03/28執筆)
  作品の参考として、「お題イラスト」と「プレイング」を元にしたショートストーリーを執筆しています。ログインすれば、人気投票にも参加できます!

【執筆者:みなかみまこと
【得票数:1】

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プレイング
 朝焼けに染まった街。
 その茜色に染まる街並みを見下ろしながら、大トカゲの背に乗ったジェットは大きく深呼吸をした。
 朝の澄んだ空気が全身に行き渡り、身体が、頭が冴え渡る。
 彼はこれから、仲間たちとエンドブレイカーの宿敵であるマスカレイドの退治へと向かうところであった。朝になったら集まり出発する予定であったが、ジェットはまだ暗い夜のうちから、この場所で街を眺めて時間が過ぎるのを待っていたのである。
 そして、徐々に日の光よってその赤味を強めて輝く空と街。
 その見晴らしの良い景色を見て、思わず笑みをこぼすジェット。
 綺麗だ、と思うと共に、改めて平和だ、と思ったのだ。
 この街にはたくさんの家があり、それぞれ多くの人々が暮らしている。
 きっと嬉しいこともあるだろう。嫌なこともあるだろう。
 けれども、それも平和な日常という生活の中の一部だ。
 だが、平和な日常を過ごせる、ということは何にも替えがたい幸せである。
 そして、そんな平和で幸せな暮らしが、ここにはある。
 大勢の人々の幸せな暮らしがあるのだ。
 ジェットの脳裏を、自分の知る多くの人々の明るい笑顔が過ぎる。
 彼らの幸せを、否、彼らだけではない。自分の知らない多くの人々の幸せも、この街にはあるのだ。
 それらをマスカレイドたちから守るのが、自分たちエンドブレイカーの役目。
 多くの人々の幸せな生活を守るために。これからも、それが続くようにするために。
 自分たちはそのために日夜戦っているのだ。
 何が起ころうとも、諦めずに前という未来を向いて、困難に立ち向かうために。
 だからこそ、自分たちは頑張らなくてはいけない。
 それが、多くの人の今日と、明日と、その先の未来を守ることになるのだから。
 そこで、ハッと我に返るジェット。
 そろそろ、仲間たちが集まっている頃だろう。自分だけ遅れて迷惑を掛けるわけにはいかない。
 そう思うや否や、ジェットは慌てて大トカゲの背に座りなおして手綱を引く。
 それに応えるように大トカゲは集合場所を目指して駆け始めた。
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