のいん
お題ショートストーリー(2011/05/31執筆)
  作品の参考として、「お題イラスト」と「プレイング」を元にしたショートストーリーを執筆しています。ログインすれば、人気投票にも参加できます!

【執筆者:のいん
【得票数:4】

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プレイング
 うららかな昼下がり。
 広大な都市国家に足を踏み入れた3人は、閑静な街中を歩いていた。
 新たな都市国家へと訪れたばかりのためか、土地勘がまだないようで、足取りはどこか覚束ない。
 どこに何があるのか、地図を広げて地理を確認したフローラがほっと息を吐いた。
「さっきのおじいさん、この辺のことを詳しく教えてくれて助かったわ。ええと、今いるのはここだから……」
 現在地を検討付け、そこからまっすぐにフローラは指を滑らせる。
 どうやら、ここからまっすぐ行ったところに職人街があるようだ。
 更に右手に指を滑らせれば、城砦騎士団の詰め所の文字。
 反対の左手には、賑やかな市場が存在するようだ。
 地図を眺めるフローラの傍らで、辺りを見回したリーが問いかける。
「町並みの雰囲気は今までとあまり変わらないな。さて、どっちへ行ったもんだか……どうする?」
「町の人たちに馴染むのなら、まず市場はどう?」
 リーの問いかけに、すぐさまフローラはそう提案する。
 それに同意したのは、ふたりのすぐ傍を歩いていたダリアだった。
「私に異論はないよ。町の人から話を聞くことは、この都市国家について詳しく知る良い機会にもなるだろうし……」
 職人街や城砦騎士団の詰め所にも興味はあれど、都市国家の現状を良く知れるのはおそらく市場だろう。
 町の人に馴染み、都市国家の現状をよく理解するればするほど何かあったときに動きやすい。
 エンドブレイカーたるもの、備えは十二分にでもしておくのが良いだろう。
 ふと、地図に沿うように歩いていた3人の中で、ダリアが足を止める。
「これは……」
 怪訝な表情で何かを振り返ったダリアに、リーが声をかけた。
「……どうした?ダリア、そっちには何もいな……」
「この、嫌な感じは……。どこかに、マスカレイドがいるのね?」
 声もなく頷きあう3人。
 ダリアが気づき、リーやフローラもが感じ取った気配は、紛れもなく棘(ソーン)のものだ。
 禍々しい気配に表情を強張らせた3人は、真剣な表情で辺りに視線を走らせた。
「この都市国家にも、棘の気配は十分なようだな」
「ああ、どうやらそうらしい。きっと今もどこかで、誰かが私たちの助けを待っているに近いない」
 そう言って気配を探る3人の瞳には、並々ならぬ決意が浮かんでいる。
 きっとそれこそが、エンドブレイカーである証拠。
「なに、だとしたら俺たちのやるべきことは1つ!早速情報を集めて、やつらのエンディングをぶっ潰してやろうぜ!」
「まずは手分けをして、情報を集めましょう。私は騎士団の方を回ってみるから、そっちはお願いね」
 拳を握り締めて、やる気十分な様子のリーにフローラは深く頷いて、右手の道へと歩き出す。
 そのフローラの後姿に続くように、リーとダリアの2人も足を踏み出した。
「もたもたしている時間はない、行こう!」
 今日もどこかにあるそのエンディングを、一刻も早くぶっ潰すためにも!
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