rid:del
お題ショートストーリー(2009/05/14執筆)
  作品の参考として、「お題イラスト」と「プレイング」を元にしたショートストーリーを執筆しています。ログインすれば、人気投票にも参加できます!

【執筆者:rid:del
【得票数:0】

お題イラストを拡大する
プレイング
 廃棄された工事現場のなれの果て――ゴーストタウン、「ノーザンシティ米沢」。
 そこにはびこるゴーストたちの首領たる慙愧王を目前に、毒島・修二(bn0013)は低く唸った。
「いよいよだな……前は俺に任せとけ」
 言うが早いか、リボルバーガントレットを構えて前へと出る修二。仲間には指一本触れさせない――ゴーストと睨み合う彼が放つ気魄、そして覚悟は、背中越しにも十分伝わる。
 その時、慙愧王が咆哮を上げた。勢いをつけて振り上げられる、禍々しい拳。しかし修二がそれに臆することはない。負けじと咆哮を上げ、突撃していく。
「うおおおおおおおッ!!」
「毒島先輩、1人で飛び出したら危ないです……!」
 その後ろから、御鏡・更紗(bn0014)が修二を追いかけるようにして前に出た。背中越しに感じていた自分達への気遣いを理解していればこそ、余計に彼の身が心配で。盾になろうとする彼の助けに少しでもなればと、白燐虫を彼の詠唱兵器へと纏わせる。
 次の瞬間。視界に飛び込んできた小さな姿に、慙愧王は標的を変えた。その拳が、一瞬にして更紗の目前に迫る。
「!」
「危ねぇ!」
 咄嗟に伸ばされた修二の腕にしがみつく更紗。修二は更紗を守るように敵との間に自らの体を割り込ませ、襲い来る拳をガントレットで何とか受け止めた。間一髪更紗を守れたことに、修二は内心で安堵する。
(「こいつみてぇな小せぇのが傷付くのは見てらんねぇんだよ……」)
 だが、この体勢は長くは持たない。何とかして切り返さなければ……そう修二が奥歯を噛み締めたとほぼ同時、連続した銃声が響き渡り、敵の攻めが鈍くなったのを感じた。
「まったく、世話が焼けるんだから」
 声の方向へ目を向ければ、神凪・刹菜(bn0010)がギターマシンガンを手に不敵な笑みを浮かべていた。彼女が敵を牽制してくれたのだと知り、更紗を地面に降ろした修司は体勢を整えながら短く礼を告げる。
「悪いな、助かった」
「ま、援護は私に任せておきなさい」
 刹菜の言葉に頷くと、修二は再び慙愧王に向けてガントレットを振り上げ、一撃を見舞う。それに合わせるように、それまで姿の見えなかった癒月・マヒロ(bn0015)が敵の背後から攻撃を仕掛ける。
「二天一流モード! くの一忍法、お見せします!」
 霧影分身術により二重に映し出されたマヒロが放つ詠唱兵器が、慙愧王に突き刺さり、苦しげな呻き声を生む。マヒロは詠唱兵器を引き抜きながら身軽に離脱し、修二の隣に降り立った。
「なかなかやるじゃない、マヒロ」
「私だってやる時はやるんですからねっ!」
 刹菜の言葉に得意げに胸を張ると、マヒロは再び慙愧王へと向かっていく。
 前線で戦う修二とマヒロのダメージを癒す為、刹菜の歌と更紗の白燐虫の光が、辺りに満ち始める。
「てめぇなんざに俺の『道』は邪魔させねぇ。受けてみやがれ!」
 気合の一声と共に放たれた修二の一撃を受け、慙愧王は無念の叫びと共に消滅した。
※人気投票をする場合は、投票するキャラクターでログインしてください。