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黒い剣の担い手・イグニス(c00889) 2011年05月26日 03時 村を出た後はどこで死んでもおかしくなかったが、幸か不幸か俺は生き延びた。その後エンドブレイカーの仲間と出会い、自分の力や、成すべきことを知り。 |
黒い剣の担い手・イグニス(c00889) 2011年05月26日 03時 村長に会いに行き……俺は一度死んだ。姓を捨てて、別の人間になった。そして、村を出た。行くあてはなかったが……家族にこれ以上迷惑はかけられない。 |
黒い剣の担い手・イグニス(c00889) 2011年05月26日 03時 俺達の家族は段々と虐げられるようになっていた。理由は簡単。人殺しの家族だからさ。苦悩し、日に日に憔悴していく両親を見て俺は決めた。 |
黒い剣の担い手・イグニス(c00889) 2011年05月26日 03時 理由は分からないが……俺は今度もまた、無罪になった。お偉いさんは親友を失って動転しているとか、なんだとか言っていたが……疑わしいもんだ。 |
黒い剣の担い手・イグニス(c00889) 2011年05月26日 03時 だけど……どうやら手遅れだったらしい。村に着く前に、アイツは事切れていた。結局俺は、助ける、護るといいながらも……アイツを一度も守ってはやれなかった。それどころか、命を救われたんだ。 |
黒い剣の担い手・イグニス(c00889) 2011年05月26日 03時 怒りだったのか憎しみだったのか。あるいは悲しみだったのか……。あの時の感情は思い出せないが、俺は彼女に飛び掛かり……そして、ナイフを突き立てた。何の偶然か、ナイフは狙ってもないのに心臓に刺さり……彼女を殺した。 |
黒い剣の担い手・イグニス(c00889) 2011年05月26日 03時 アイツは胸を貫かれて……パッと見ただけで重傷だと分かった。すぐにでも処置をしないと危ない、とも感じたが……俺にはそんなことよりも……アイツを殺そうとした彼女に対する感情の方が大きかった。 |
黒い剣の担い手・イグニス(c00889) 2011年05月26日 03時 突然の行動で、俺は硬直していた。そのままなら、俺が彼女の攻撃を受けていた。だけどアイツが……ああ。俺を庇ったんだ。無茶な体制で攻撃を受けて、自分の身を守ることもできなかった。 |
黒い剣の担い手・イグニス(c00889) 2011年05月26日 03時 殺されてもいいかと思った反面、死にたくない、あるいはアイツを死なせたくないと思った俺もいた。そして俺は偶々なんだが……ナイフを持っていたんだ。それを思い出したもの、本当に偶然。 |
黒い剣の担い手・イグニス(c00889) 2011年05月26日 02時 確かにあの時の俺は、ソーンだとかマスカレイドだとか。そんなことは全く知らなかったし、拒絶体だとかそんなことも知らなかった。だけど……知らないですまされないことをやってしまったのだと俺は直感的に悟った。 |
黒い剣の担い手・イグニス(c00889) 2011年05月26日 02時 話をした後、気づいたんだ。彼女の顔が仮面に覆われていくのに。彼女は『拒絶体』だった……。俺が、俺達だけが……彼女を救うことができたのに…………。俺達は……彼女を止められなかった……。 |
黒い剣の担い手・イグニス(c00889) 2011年05月26日 02時 また数日後……俺達は彼女に呼び出されて、人気のない草原へと向かった。話がしたい、と彼女は言っていた。そして、それは事実だったんだが……。 |
黒い剣の担い手・イグニス(c00889) 2011年05月26日 02時 彼女は俺達をそれは激しく罵った。とても憎んでいた。……とはいえ、彼女もあの男が人を殺そうとしていたということは聞いていた。たぶん、彼女の心も揺れていたんだろうな。 |
黒い剣の担い手・イグニス(c00889) 2011年05月26日 02時 マスカレイドと化した以上、あの男にも何か後ろ暗い事をやってきたのだろうけれど……それを隠していたんだろうな。それで、表では誠実な人間であるかのように振る舞っていたのだろう。もっとも、俺の推測でしかないけれど。 |
黒い剣の担い手・イグニス(c00889) 2011年05月26日 02時 ある日、俺達が殺した男の――あ、俺達が殺したマスカレイドは男だったわけだが――婚約者と名乗る女性がやってきた。彼女は俺達を責めたよ。例え何があったとしても、殺されるようなことはしてないはずだ、と。 |
黒い剣の担い手・イグニス(c00889) 2011年05月26日 02時 そこまでで終われば、まだ俺達は日常の中に居られたんだと思う。人を殺したという経歴はあるが、出来る限り秘匿すると騎士団の人も言っていたし、事実、俺達が人を殺したという事実が公になる事はなかった。……まあ、暫くの間は、だけど。 |
黒い剣の担い手・イグニス(c00889) 2011年05月26日 02時 ……ああ、殺した。結果的に見れば、マスカレイド化した奴は殺すしかなかったわけだが……。そんなことはどうでもいい。俺が人を殺したのは、事実だからな。 |
黒い剣の担い手・イグニス(c00889) 2011年05月26日 02時 そのあと俺達は城塞騎士団のところに出頭して……結果的に、この件に関しては無罪になった。被害者の証言もあり、一応は正当な防衛ということで認められた。 |
黒い剣の担い手・イグニス(c00889) 2011年05月26日 02時 さて、力に目覚めたとはいえ俺達は敵については何も知らないわけで。襲ってくる相手に対して手加減する余裕も全くなく。……結局、殺したよ。 |
黒い剣の担い手・イグニス(c00889) 2011年05月26日 02時 ちなみに、何故俺がエンドブレイカーになったのかはわからない。結果だけを見れば、アイツが俺を選んで、その結果俺が目覚めたってことになるんだが。 |
黒い剣の担い手・イグニス(c00889) 2011年05月26日 02時 俺達は二人で一人のマスカレイドとやりあって。追い詰めたり追い詰められたりしてさ。まあ、諸々あって、俺はガーディアンとして、エンドブレイカーに目覚めた。 |
黒い剣の担い手・イグニス(c00889) 2011年05月26日 02時 相手がヤバそうな相手だってのは分かってたから念のために武装してたんだが、結果的に正解だったな。ちなみに、武器の入手経路は……今は、どうでもいいか。機会があればいずれ話すよ。 |
黒い剣の担い手・イグニス(c00889) 2011年05月26日 02時 当日の経過もまた酷いもんでな。その加害者の方だが、マスカレイドだったんだよな。もっとも、俺もアイツもそれがなんなのかはなんて知る術もなかったが。 |
黒い剣の担い手・イグニス(c00889) 2011年05月26日 02時 被害者本人や、あるいは城塞騎士団の人達に注意するように、と意見を出したんだが。根拠を示すことのできない子供の戯言に誰が耳を貸すだろうか。笑われておしまいさ。……まあ、無理もない話だがね。だから俺達は最後の手段に出た。 |
黒い剣の担い手・イグニス(c00889) 2011年05月26日 02時 だから俺達はそのエンディングを変えるために動いたよ。ま、正直なところ、俺もアイツが何を知っているのかは知らなかったから半信半疑ではあったが。その時には俺は、何があってもアイツを助けようと決めていたからな。……もっとも、結果は燦々たるものでな。 |
黒い剣の担い手・イグニス(c00889) 2011年05月26日 02時 その時俺はエンドブレイカーじゃないし、アイツ自身も、自分の見たものが何かは知らなかった。だけど、「確実に起こる未来だ」ということだけは理解した。 |
黒い剣の担い手・イグニス(c00889) 2011年05月26日 02時 事件のあった1週間か……2週間か。そのくらい後の事だ。アイツが初めてエンディングを見た。……人が殺されるエンディングだったらしい。 |
黒い剣の担い手・イグニス(c00889) 2011年05月26日 02時 所謂強盗って奴さ。強盗が、アイツの家に入って……中で何があったか、俺は知らないが。結果として家族は全員殺され、アイツは重傷を負ったものの、奇跡的に一命を取り留めた。……アイツはその時、エンドブレイカーの力に目覚めたんだろう。 |
黒い剣の担い手・イグニス(c00889) 2011年05月26日 02時 その「石壁の街」のとある農村に暮らす農家の息子として俺は生まれた。そして俺の友人……のちのマスターとなるアイツは、そこそこ裕福な商家の息子だった。 |
黒い剣の担い手・イグニス(c00889) 2011年05月26日 02時 もともと俺……俺達はランスブルグって都市国家で生まれたんだ。巨大な槍のある都市の、「石壁の街」と呼ばれる所に。……早い話、都市国家の最下層だ。 |
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