シャルムーンには、一つの言い伝えがある。
曰く、誰からも忘れ去られた湖のほとりには、古い旧い椅子がある。
誰が設けたものか、誰が腰掛けていたものかも今は定かではない、古い椅子。
シャルムーンの夜にその椅子から眺める景色は、えもいわれぬほどに美しいのだという。
そこは、誰からも忘れられた湖。
ほとりの椅子には、一羽の白鳥が腰掛けている。
しんしんと、季節遅れの雪が降る。
女は、淑やかに白い息をこぼす。
訪う人を想えば、胸は高鳴り、吐息に熱が篭もる。
湖は、静寂に。
椅子には、一羽の白鳥が腰掛けている。
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スワントレイル・フリエンデ（c10010） 2015年03月31日 12時 とても素敵な贈り物を、ありがとう御座いました……。（伏せていた瞳を上げれば、ほんのりと頬を赤らめた佳人の顔に、ふと、微笑が零れる。こんなにも恥じらっているこの人は、この後の、わたくしの言葉を聞いたら、どうなってしまうのでしょう？と）……ねぇ、グラシャガさん？ 今度は、わたくしの贈り物の番ですわ。今宵は、シャルムーンデイなのですから。（そう囁くと、細い黒色のリボンを取り出して、自分の首元に結わい） |
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スワントレイル・フリエンデ（c10010） 2015年03月24日 14時 ねぇ、グラシャガさん。一つ、わたくしのお願いを聞いて下さいませんか？（箱から、黒いリングを取り出して）この指輪を、わたくしの指に嵌めて頂きたいのです……貴方の手で。（手袋を外し、白い手を差し出す） |
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スワントレイル・フリエンデ（c10010） 2015年03月13日 15時 ………あぁ。（ずっとずっと望み焦がれていた幾つもの言葉に、拭われた涙が、またとめどなくこぼれて）……ごめん、遊ばせ。ごめんなさい……わたくし、嬉しくて……どうしましょう、涙が……とても、あたたかい。 |
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胡黒の灯・グラシャガ（c24054） 2015年03月11日 06時 だからね（そっと白い頬を伝った透明な滴を黒いローブで拭い傍に寄り額を軽く当てじっとエンデさんの目を見て） その指輪は先約の為の物でもあるんだ。勿論、もうすぐ終わるだろうけどこれから激しくなる戦いに関しても これからの生活での事も守る意味で贈ったんだけど・・・その意味も込められてる。 うん、長くなったけどこれが指輪を贈った意味。 |
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胡黒の灯・グラシャガ（c24054） 2015年03月11日 06時 大人になったらその気持ちがどうなるかは本当に分からない。先がどうなるかなんて見えないから。 でも、でもね・・・。今の俺はエンデさんが好き。単純に好きなんだ。 |
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胡黒の灯・グラシャガ（c24054） 2015年03月11日 06時 結婚出来る年齢になったら結婚してさ、一緒に生活して・・・でも、色々食い違うから喧嘩とかもあるだろうし、一日口を利かない事もあるかもしれないけど、それでも根っこは一緒に居たいと思ってる。後・・さ。怖いって言ってたけど、俺だって怖い。エンデさんがもしかしたら心変わりするのかもしれないし、仮に妹さんが戻ってきたらずっとそっちに行くのかなって。そうなると俺は邪魔なんじゃないかなって思う。 |
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スワントレイル・フリエンデ（c10010） 2015年03月05日 17時 ふふ……御免あそばせ。お困りになってしまうでしょう？ 貴方よりも、ずっと年上のわたくしが、このような事を申しましても……（自虐的に微笑みながら、片時も手放さず持ち歩いている指輪の箱を取り出して）ですが、もう、わたくしにも分からないのです。本当に嬉しかったのに……エンデには、指輪の一つも、身に着ける事ができませんの……。（大事に大事に手の平に収めた箱に、白い頬を伝った透明な滴が落ちる）……ねぇ、グラシャガさん？ 貴方は、どうしてこの指輪を贈って下さったのかしら？ |
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スワントレイル・フリエンデ（c10010） 2015年03月05日 14時 貴方は、わたくしに好意を示して下さいます。ずっと傍にいると、仰って下さいます。貴方の言葉の一つ一つが本当に嬉しくて、わたくしの胸から、零れ落ちそうなほど。けれど……同じくらい、怖いのです。わたくしの好きと、貴方の好きは、同じものなのかしら、と。 |
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スワントレイル・フリエンデ（c10010） 2015年03月05日 13時 あの日から今日まで……グラシャガさんが傍にいて下さって、わたくしは本当に、幸せでしたのよ。（隣に座るグラシャガの手に、そっと手を添えて）……けれど、考えてしまいますの。貴方は、いつまでわたくしの傍にいて下さるのかしら、と。 |
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スワントレイル・フリエンデ（c10010） 2015年02月23日 14時 あら……そうでした。わたくしったら、グラシャガさんからは、頂いているばかりですわね。（くすくすと微笑んで）……初めて御逢いした日から、ずっと。覚えておいででしょうか？ |
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スワントレイル・フリエンデ（c10010） 2015年02月19日 13時 ……（グラシャガが腰掛けたのを確かめて、ミルクに口をつける。温もりに、ほぅ、と白い息を吐いて）温かくて、美味しいです。随分と準備がよろしいのですね。 |
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スワントレイル・フリエンデ（c10010） 2015年02月18日 13時 ………。（離れた手を、名残惜しそうに目で追って）……まぁ、便利なものですのね。頂きますわ。（温かなミルクを受け取れば）グラシャガさんも、御掛けになりませんこと？ |
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胡黒の灯・グラシャガ（c24054） 2015年02月18日 02時 うん、俺は大丈夫だよ。ごめんね。すっかり待たせちゃったみたいで。（ごそごそと人形の口から何かを取り出し）はい、ホットミルク温まるよ |
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スワントレイル・フリエンデ（c10010） 2015年02月17日 11時 あ……。（冷えた手に触れる温かい吐息と、あっさりと露見した嘘に、頬を染めて）も、もう結構ですわ。十分に温まりましたから……その、グラシャガさんの方こそ、寒くは御座いませんか？ |
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胡黒の灯・グラシャガ（c24054） 2015年02月16日 02時 ・・・（じーっと手を見た後、そっと触れる）あ、冷たい・・やっぱり待ってたんだ。じゃ、暖めるから待ってね（はーっと息を吐いてエンデさんの手を暖める）うぅん、この場所だから迷わないよ。 |
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スワントレイル・フリエンデ（c10010） 2015年02月15日 07時 御機嫌よう、グラシャガさん。ようこそいらっしゃいました。いいえ、わたくしも、先程参りました所です。（柔らかな微笑みに添えた指先は、「さっき来た」と言うにはあまりに冷たい） |
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スワントレイル・フリエンデ（c10010） 2015年02月14日 10時 （ほぅ、とこぼした何度目かの溜息が、白く解けて消えてゆく様を、楽しげに目で追って。首元を飾る黒いリボンに触れれば、我知らず唇がほころんでしまう） |
