<アクスヘイムの戦い 第2ターン結果>
第2ターンの開始状況
●火のエンドラ:Battle8
火の軍団を統率する火のエンドラは、配下のアンデッド達が街路を蹂躙していく様を悠然と眺めていた。
「オーッホッホッホ! わたくしのような選ばれた者こそが、この『アックスヘイム』を支配するに相応しいのですわ! それを理解できないオバカさん達は、死んでアックス家の新たなる栄華を彩る飾花となりなさいな!」
弟であるガノッサス・アックスと同様、欲望に濁った瞳で惨劇の光景を眺めながら、エンドラは高笑いをあげる。だが、彼女がいい気分に浸っていられたのも僅かな時間だけであった。エンドブレイカー達による攻撃が、次第にエンドラ配下のアンデッド達を駆逐しはじめたのだ。
「なんですってぇ!?」
目を見開いたエンドラの前方に現れた≪アルカナ魔法教会≫のチーム「アルカナ予備役隊」のエンドブレイカー達の偽ツインテール・ルカーナ(c00326)は、短く告げた。
「悪いことをするのも、ここまでだよ!」
「子供が生意気な……! アックス軍の精兵たちよ、あの無礼者どもを片付けておしまいなさい!」
命じながら、エンドラは自らも斧を手にした。たちまちのうちに繰り出される斧技は、確かな威力でルカーナ達を切り裂かんとする。
その斧の刃をシールドスピアの盾部分で受け止めると、ルカーナは強烈な踏み込みと共に突きを繰り出していく。
「一つ、二つ、三つ……!!」
突きのたびに数える声は止まることなく、次第にエンドラの顔に焦りが浮かぶ。
「わ、わたくしが、こんな子供にッ!?」
「子供だからと言って、甘く見ないでよね!」
ルカーナの宣言と共に、エンドラの体に最後の一突きが叩き込まれた。
「やったよ、お母さん!!」
明るい声は、エンドブレイカー達がエンドラに勝利したことを示していた。
●土のミドアーニ:Battle20
「この斧の錆びになりたい奴は誰だー」
戦場の中心で仁王立ちになった土のミドアーニの戦斧が振り回されるとき、死と破壊とが振りまかれる。
伝説の斧豪ミドアーニの斧を受け止める事ができるものなどいるものなのか。
「うぉりゃー!!」
ミドアーニの斧のスィングが黄昏の鎮魂歌・ナユタと水月・アーシェスが吹き飛ばされる。
その一撃は鋭く重く、長い歴史を感じさせる一撃であった。
「くっさすがは、ガンダッダの再来」
だが、それでも、エンドブレイカーの軍勢は、ミドアーニー軍を確実に打ち減らし、戦場を制しつつあった。
「さぁ、ここからが本番です!」
体勢を立て直した黄昏の鎮魂歌・ナユタのレギオスブレイドが、ミドアーニを貫く。
その攻撃を皮切りに、エンドブレイカーの攻撃が次々とミドアーニを襲う。
「しゃらくさい、そんなへろへろ攻撃、我が戦斧術の前には無力!」
ミドアーニは傷だらけの体に鞭打ち、戦斧を青眼に構えると、必殺斧の構えを取る。
かつて、アックスヘイムに敵無しといわれた斧豪の姿が、そこにはあった。
「できれば、生きているうちに会いたかったな。でも、過去の栄光に縋る亡霊は墓場で大人しくしててね……?」
旅団11ナイツの夜明けの鐘チームに所属する月と泳ぐ・デルタ(c01326)は、そう独白すると、デモンフレイムの準備に入る。
「これが、僕の葬送曲です」
デルタの掌から放たれた炎がミドアーニを覆い尽くす。
「ぐぅぉぉぉぉぉぉ」
その炎は、ミドアーニの過去への妄執をも焼き尽くす炎となったのだ。
「こ、この俺が負けるとは、最後に貴公の名を教えて貰えないか」
「それが最後ののぞみというのなら……デルタ・レミントンだよ」
「ならば、デルタ、オマエに斧豪の称号を譲ろう。次からは、伝説の斧豪・デルタと名乗るが良い」
それが、ミドアーニの末期の言葉とんった。
「僕、斧なんて使ってないんだけれど」
デルタの返答は、亡骸となったミドアーニに聞こえる事は遂に無かったようだった。
●盗賊ギルド総帥ザンロック:Battle5
ジャグランツ討伐隊の壊滅の後に発生した、盗賊団による村々の襲撃。
その盗賊団を差配していた盗賊ギルド総帥ザンロックの軍勢は、エンドブレイカー達によって今まさに追い詰められつつあった。
「ザンロックの旦那ァ!! このままじゃマズいですぜ!! ……ぐわっ!!」
「ちぃっ!!」
警告の言葉をかけた部下が、エンドブレイカーによって倒される。
内心で役立たずどもめと舌打ちし、ザンロックは追い詰められている己を自覚する。逃げることを考え始めたザンロック彼の前に現れたのは、≪きのこの森≫生きのこふらぐの夏空音色・アリス(c03143)であった。
「あれ? ここ、どこでしょう……って、あ、て、敵!!」
「くそ、周り込まれたか!」
「きゃぁぁあ!!」
とっさにかき鳴らされたアリスの竪琴から、耳を裂くような不協和音が飛び出した。
「うおおお!?」
その音に、思わずブンブンと闇雲に武器を振り回していたザンロックは、やがて力尽きたようにばったりと倒れ伏した。
「ま、迷子してたらいつのまにかこんなことに……!」
焦った表情で言うアリス。
ザンロックが倒れると共に、周囲の盗賊達の抵抗も終わりに向かっていったのである。
●大罪商人イクナーディ:Battle16
エンドブレイカーをはじめとするエンドブレイカー達は、大罪商人イクナーディの軍勢を切り崩しつつあった。
その軍勢の中に、普通のマスカレイドとは毛色の異なる者達……女子供が多く混じっていることは、エンドブレイカー達の誰もが気付いていた。イクナーディに囚われた者の中から、棘(ソーン)を注ぎ込まれ、無理やりにマスカレイド化されている者が出ているのだ。
「……! 許せ、ません……!」
白銀の雫・ココロ(c13148)は、≪メメントモリ≫黒歌の仲間達と一つ頷きを交わすと一気に戦場へと躍り出た。
彼女達をはじめとして、エンドブレイカー達はイクナーディの軍勢が侵攻中の放棄領域を突き進んでいく。その前方に、やがて見えて来るのは、マスカレイドを生み出していたイクナーディその人の姿だ。
「よくもまぁ、商売の邪魔をしてくれたものですねぇ。あなた達も捕らえて、奴隷として売り払わせてもらいますよ」
エンドブレイカー達を憎々しげに睨み付けるイクナーディ。
だが、その内心の焦燥は透けて見えるようだった。奴隷商人である彼が、自ら前線に出ねばならない状況を望むはずもない。
「これ以上……マスカレイド、増やさせない……!!」
たどたどしく、しかし強い決意を口にしたココロの竪琴から、叩き付けるようにして破壊音波が放たれる。
再びのかき鳴らしと共に叩き付けられた衝撃波が、イクナーディを今度こそ完璧に沈黙させた。
●ブラックラビシャンレィディ:Battle11
ぽよよん。
ブラックラビシャンレィディを現すには、その言葉で十分であった。
ぽよんでもなく、たゆんでもなく、ぽよよんである。
彼女の周囲に集ったマスカレイドは、バルバや人間を問わず、違いの分かる男達であった。
黒いとかラビシャンであるとかは些末なことだ。
見るだけで、決して触らない。
それが彼らを結ぶ、柔らかな掟であった。
種族の違いすら乗り越えて、柔らかな絆で結ばれた男達。
彼らは大切なぽよよんを守るために、エンドブレイカー達の前に立ちはだかったのだ。
そして当然のように、易々と切り崩されていった。
「ウワァン、ミンな、ヤラレチャったノ!?」
ピョンピョンと飛び跳ねるたびに揺れるぽよよんから軽く視線をそらしつつ、太刀の魔法剣士・ステファン(c09726)は
「あなた方の劇は、ここで終幕とさせていただきますよ」
「えエーッ!!」
飛び跳ねながら、抗議するような表情を作るぽよよん、もといブラックラビシャンレィディ。
だが、的確に間合いを計って飛び込んだステファンの太刀が、雷鳴のごとく振り下ろされる。
「さて、私達は私達の劇の続きを……」
ブラックラビシャンレィディが倒れると共に、バルバ達の戦意も崩壊し、彼らは散を乱したように逃げていく。
「……虚しい戦いでしたね……」
ステファンは、なんとはなしにそう呟いていた。
●バットハーピークイーン:Battle12
アクスヘイムに立ち並ぶ家々の屋根の上から地上を逃げ惑う人々を狙うのは、鳥の翼を持つピュアリィ、ハーピーの群れだった。
彼女達は群れを成して街に舞い降りては、逃げ遅れた人達を魅了して、新たなマスカレイドに変えていく。
「急げ! 一般人を避難させるんだ!」
エンドブレイカー達を中心として、避難活動を行うエンドブレイカー達が一般人を瞬く間に避難させていく。
潮が引くように街路から一般人の姿が消え失せ、代わりにエンドブレイカー達が戦いの為に馳せ参じる。
「みんな強そうね。でも、マスカレイドにならないなんて残念ね。でも優しく殺してア・ゲ・ル」
流暢な人間の言葉で言うクイーンに追従し、バットハーピー達が笑いさざめきながら地上へと舞い降りてくる。
たちまちのうちに乱戦の舞台と化す街の中、≪俺の修行テント≫のチーム「バルカローラ」に所属する弓の魔獣戦士・エルミランド(c05539)は素早く高所に陣取ると弓に矢をつがえた。
「お前達の悪行も、ここまでだ、マスカレイド!」
エンドブレイカーの血を受け継ぐ部族に生まれ育ったエルミランドの体は、血族の役割を果たさんと自然に動いた。
弓の弦を引き絞った彼は、ハーピー達の中心にいるクイーンへと狙いを定める。
次第に劣勢となり、逃走を図るべく舞い上がらんとしたクイーンの翼が、エルミランドの放った矢によって貫かれた。
「どこかラッ!?」
態勢を完全に崩した
「役目を果たす……!!」
その一念を篭めた矢は、バランスを崩したクイーンを、狙い過たず貫いたのであった。
あなたの戦闘結果(FLASH版/HTML版)
戦場(リンク) | 参加者 | 結果 | 棘(ソーン) |
---|---|---|---|
火のエンドラ | 407 | 8勝0敗 完勝! | 209⇒0 |
土のミドアーニ | 426 | 16勝4敗 勝利! | 530⇒0 |
金のシュラーゲ | 356 | 10勝10敗 敗北 | 530⇒113 |
盗賊ギルド総帥ザンロック | 251 | 5勝0敗 完勝! | 95⇒0 |
大罪商人イクナーディ | 839 | 16勝0敗 完勝! | 【虐殺】440⇒0 |
引き裂き六腕のバルナーディ | 317 | 1勝14敗 敗北 | 530⇒260 |
ブラックラビシャンレィディ | 257 | 10勝1敗 勝利! | 320⇒0 |
ダーゴン3世 | 213 | 5勝11敗 敗北 | 390⇒110 |
バットハーピークイーン | 631 | 12勝0敗 完勝! | 【虐殺】390⇒0 |
人々を避難させる | 350 | 合計レベル4127 | 【虐殺】を4127阻止 |
ブレイクゲージ残量(第2ターン終了時点) |
---|
23177−113−260−110=22694 |