<ニニギア島沖海戦 第2ターン結果>
第2ターンの開始状況
●海賊邪神・ピーゴッド:Battle10勇士号の海岸沿いに横付けされた輸送船の中からは、多数のゴーレム達が運び込まれていた。
ニニギア島内に存在するという古代遺跡内から持ち出されたゴーレムは、迎撃戦闘用の戦力として、この戦いに持ち出されている。
その前方を遮るのは、をはじめとしたエンドブレイカー達だ。
「これだけのゴーレム、よく用意されてたもんだな……」
言葉すら発さず、ゴーレム達の発動させた魔法が一斉に飛んで来る。
海岸線沿いに次々と爆音が上がり、砂の舞い散る中をエンドブレイカーは邪神像へと狙いを定めると、破壊を為していく。
その外見に違わぬ邪悪な魔法を連続で撃ち放って来る邪神像へと、みんなの兄貴・ディートハルト(c25545)は斬り込んだ。ゴーレムの動きを止めるのに、最も手っ取り早いのは徹底的に破壊してしまうこと。
よって、それはエンドブレイカー達によって実行された。
マスカレイドと化し、本来以上に力を増した邪神像群はエンドブレイカー達の攻撃を受けて粉砕されるが、砕かれた同類を越えて邪神像達は前進して来る。
「まだまだやる気全開ってとこか。だが、俺達もそうそう負けるわけにはいかないんでな!!」
ディートハルトの手から撃ち出される気咬弾が、白光となって邪神像を打ち砕いていく。
ピーゴッドは無言のまま、敵意を向けて来る者達へと魔力を叩き付けて来るが、
「その程度かよ!!」
ディートハルトは気を高め、さらなる連続の弾丸を撃ち込んでいく。
ピーゴッドの全身にひび割れが走り、やがて砕け散った。
「さあ、残る奴も片付けちまおうぜ!!」
ディートハルトの声に、エンドブレイカー達は歓声で応じた。
●副団将・ブレイドル:Battle7
「敵のまとめ役は、奴みたいだな」
敵集団後方、海賊や量産型ゴルバック達に守られている副団将・ブレイドルの姿を見て、みずがめ座のママン・タンジェリン(c08500)はそう呟いた。
敵指揮官の姿は、横一列に連なった多数の頭部を持つ男といったものだ。
その異形の男は、それぞれの首で連絡を受けると適宜指示を下し、指示を受けた海賊達は部下達へと、その指示を伝えていく。
指示内容は雑と言えるものだが、強力なマスカレイドも含む海賊軍からしてみれば、それでも比較的統制のとれている方には違いなかった。
「つまりは、統制を取っているやつを倒せばいいということ……!!」
ブレイドルを撃破するべく、駆け出すエンドブレイカー達。
副団将を守ろうというのだろう。間を遮る海賊を、タンジェリンの手にした紫煙銃の弾丸が貫き、また別のエンドブレイカー達が一刀の元に斬り倒す。
「「皆さん、落ち着きなさい! 先程より数が増えているとはいえ……」」
「それが、命取りだ!!」
魔法を放ちながら、指揮を執ろうとするブレイドル。
その顔のひとつを、狙い、タンジェリンは弾丸を放つ。
ブレイドルに隙が生まれ、援護を受けたエンドブレイカー達が突っ込んだ。
「なんと……!?」
驚き、焦り、絶句。
そうした表情を幾つもの顔のそれぞれに浮かべたまま、ブレイドルは後退しようとする。
だが、タンジェリンはそれを許さなかった。
「副団将、ここで倒れてもらうぜ!!」
横っ飛びに飛び、遮蔽を取りつつの射撃がブレイドルを貫く。
倒れ伏したブレイドルの姿に、海賊達が焦ったような反応を見せる。
残る海賊達が倒れるまで、そう時間は要しなかった。
●ダイアモードゼロ:Battle22
半ば伝説となりかけている刀鍛冶、鋼語りの・ジュウゾウ。彼の創りだして来た『喋る武器』と、エンドブレイカー達は何度か遭遇している。
戦神海峡アクスヘイムや紫煙群塔ラッドシティで事件を起こした『ダイアモード』や、エルフヘイムで遭遇した『滾る鎚ベリオルズ』と、それに力を吸収されていたもう一つ。
いずれも特殊な仮面を持つマスカレイド、いわゆる上級マスカレイドだ。
『ガルヴァルドの野郎からの依頼だ! しゃーないからキリキリやっとけよテメェら!!』
空中を飛ぶ黒剣の大剣が、けたたましい声をあげる。
その指示に従い、持ち主を持たぬ剣や鎧の群れは金属の響きを上げながら進撃した。空を飛ぶ剣の群れへエンドブレイカー達の攻撃が一斉に飛び、金属が砕ける音が海岸にこだまする。
『ホゥ!! 人間にしちゃやるじゃねーか!!』
「このような場所でダイアモードの試作品に相見えるとは……」
緋炎蒼水・ファニファール(c15723)は、ダイアモードゼロの漆黒の刃を睨み付けた。
ダイアモードの関わった、数々の事件を思い出す。
「ダイアモードによって多くの尊い命が奪われたんだ、ゼファー殿、ガッポ殿……」
『あー、アイツぶっ壊れたんだって? やっぱ自分で動けねぇヤツはダメだよな。やっぱ自力で動けるキレモノじゃねぇと!!』
こちらをからかうようにくるくると空中で回転したダイアモードゼロは、ピタリと回転を止めるとファニファールを検分するように
『不出来な弟みたいなもんだったが、アイツを破壊したテメェらを切り刻めば、オレこそが本物だってのをジュウゾウも理解するかねぇ?』
「あの様な悲しい終焉をこれ以上産み出されて堪るか!」
『やれるもんならやってみな!!』
空中で何度も回転を生んだダイアモードゼロの刃が地面に叩き付けられる。
火柱が立ち昇り、エンドブレイカー達を呑み込まんとする。後退の着地際に放たれるもう一撃を、ファニファールは回転させたハルバードで凌ぐ。
持つ者がいないために、ダイアモードゼロの動きは自由そのものだ。
だが、それが必ずしも強さとは一致しないと、ファニファールは宣言する。
「我が想いと誓いの刃が貴様を砕く!」
『熱血ってか? 嫌だねぇ!!』
ファニファールが竜巻の如く旋回させたハルバードと、ダイアモードゼロの軌道が交錯する。
一瞬の後、澄んだ金属音が響いた。
砕けたダイアモードゼロが、口惜しげな声をあげる。
『クッソ、強ぇじゃねーか。後の性能証明は……ガルヴァルドの野郎に……任せるか……』
「やりましたよ、皆さん……!!」
肩を血で濡らしたファニファールが、折れたダイアモードゼロを皆に見せる。
その周囲にいた主なき武器防具の群れは、次第に動きを止めて行った。
●大怪獣・レッドホエール:Battle5
巨獣を多数率いるイングレッサ軍は、怒濤の如き進軍を開始していた。
吠え猛り、破壊の欲望を満たさんとする巨獣達は、終焉に抗う勇士号を覆うジャングルの木々がへし折り、荒廃させていく。
「さすがに巨獣というところですが、これ以上好き勝手をさせるわけには行きませんね……!!」
厨房の守り手・ポップ・マホガニー(c27229)はクジラ型巨獣、レッドホエールの軍勢とぶつかり合っていた。
膂力で言えば人間は巨獣にかなわないかも知れない。だが、闇雲な力の使い方をする巨獣とは異なり、エンドブレイカー達には力を扱うための技術がある。
倒れた樹を避けようとしたレッドホエールへと、樹の影からポップは斬り込んだ。
紅い巨獣の前足が、鮮血にさらに赤く染まる。
その怒りのままに突進してくるレッドホエールだが、それはエンドブレイカーの予測のうちだ。
瞬時に振りぬかれた剣が、レッドホエールの傷口へと突き立てられる。
「これで、終わりです……!!」
レッドホエールの四肢が一瞬強張り、そして抵抗を止める。巨体が崩れ落ちると、エンドブレイカーは周囲の巨獣を睨み付ける。
凶暴な巨獣達に、人間の言葉は無論通じない。
だが、エンドブレイカーは巨獣達が怯むのを感じていた。
「残る巨獣を片付けて、昼食といきましょう」
ポップの声に、エンドブレイカー達は勇んで残る巨獣達を撃破していくのだった。
●マザードレイク:Battle7
ドドーン。
ババーン。
ザザーン。
海の巨獣達が、エンドブレイカーの攻撃により次々と戦場に倒れていく。
巨獣は確かに強敵だが、でかければ強いというわけでは無いということを、エンドブレイカー達は証明しているようであった。
「このわたしが手塩にかけた巨獣達が、次々と倒されていく。誰か、誰か、嘘だと言ってちょうだいっ!」
遺跡島の会戦で多くの巨獣を失い、さらに、ニニギア沖海戦での被害を合わせれば、彼女の巨獣海賊団が定数を揃えるには、長い年月が掛かる事は疑いない。
「でも、でも、そうよ。わたしさえ、わたしさえ居れば、マザードレイク海賊団は不滅。そう不滅なのよっ」
そう言うと、マザードレイクは、周囲を見渡した。
どうやら、脱出路を探そうという目論見らしい。
が、この戦場に彼女の為の脱出路など存在しはしなかった。
「お前が、マザードレイクだな。完全に回復できていない今を見逃す手も無いな。さっさと潰させて貰おうか」
夢見の鉱石・フォルトゥナート(c04323)が、マザードレイクの行く手を阻んだのだ。
「うきーっ。エンドブレイカーの癖に生意気っ!」
「そういうお前は、マスカレイドの癖に生意気だな」
2人は戦場で暫しにらみ合う。
にらみ負けたのはマザードレイクだった。
「あんたなんかあんたなんか、うちの海賊団が定数を揃えてたら敵じゃないんだからねっ!」
フォルトゥナートの鴉アイスレイピアの前に逃走を諦めたマザードレイクは、癇癪を起こしながらも目の前の敵を倒す覚悟を決めた。
「そうこなくてはね。だけど、俺の相手をするには、どうやら役者不足のようだ」
そううそぶいたフォルトゥナートは、マザードレイクの攻撃に怯まず、雪月華斬でその体を壱之剣・静雪により斬り裂き、そして、止めとばかりに死之剣・朱氷を叩き込んだ。
「お前の海賊団の定数が揃う事はもう無い。マザードレイク海賊団は、ここで終わりだっ!」
マザードレイクを討ち取られたマザードレイク海賊団は、ほどなく鎮圧され、そして、その海賊団の歴史に幕を閉じたのであった。
●スライミースライミー:Battle6
終焉に抗う勇士号へと迫り来る海賊船の中にあった、一際大きく、そして異彩を放つ緑の船。
その船は今、終焉に抗う勇士号の森を進んでいた。
「うわぁ……」
その侵攻を阻止しようと前線に出た架空領域・アルト(c30641)はうんざりといった内心を表明するような声を発した。
緑色の液体で出来た海賊船。
その実態は、大量に群れ集ったスライムだ。
海賊船の形をとったスライム達は、終焉に抗う勇士号の船縁に衝突すると形を崩し、そのまま崖をよじ登り始め、ここまで進んで来ている。
「侵入を防ぎづらいなぁ。……にしても、こんなの誰が作ったんだ」
スライムもまた、ゴーレムの一種だ。
誰かが邪悪な星霊術を用いて創造したのだろうが、あれだけの規模となるとどれだけの生贄を用いたものだか見当もつかない。
「まさに生贄海域に相応しい存在と言えるかも知れませんね……来ますよ!」
エンドブレイカーは、即座に仲間達に警告を発する。
喰らい尽くさんとするスライムの動きは単純そのものだ。エンドブレイカー達は、接近して来るスライム達に喰らいつかれるのを避けつつ、反撃を繰り出すとスライム達を粉砕していく。
「近付くのも面倒だな。まとめて切ってしまおう!!」
アルトの呼び声に答えるように、虚空から現れたレギオスブレイド。
多数の剣群は、迫らんとした巨大スライムを断ち切り、細かな破片へと変えていく。
「スライミースライミー撃破……と。よし、残りも片付けていきましょう!」
触手伝説・テンタクルオクトパス:Battle6
嫌悪感をもたらすような汚汁に濡れた触手の群れが、終焉に抗う勇士号を這いずり、エンドブレイカー達へと近寄って来る。
「海を通って来たのに、なんであんな嫌な感じにヌルヌルしてるの……?」
エンドブレイカーはその光景に、思わず困惑するような声を上げた。
ローパーやタコ型巨獣の群れを率いるのは、触手伝説・テンタクルオクトパス。
そのまんま触手蛸という名を与えられた海賊群島のダメな伝説のタコである。
タコの嗜好に従う配下達は、その触手の力を発揮していく。
絡め取るのは美女を中心に、間違って男を捕まえてしまったら縛ったまま衆目に晒すようにして放置するのだ。
「絶対にあいつらにはやられるな!!」
必死さをたたえた男女の声が響く。
その様子を、豪火拳乱・レイカ(c25430)は半眼で見つめていた。
「……まあ、何でも、いいのだけれど。邪魔をするなら、燃やし尽くすまでよ」
伸ばされて来る触手を、次々と鋭いパイルバンカーで貫くレイカ。
その光景に、魔物達すらも怖気づいたように距離を取る。
だが、それでも怯えることなく突進していく巨影が一つ。
「シュルルルル!!」
「あれが親玉ね。さっさと片付けましょう」
レイカの声に、エンドブレイカー達の攻撃が巨獣めがけて炸裂していく。
その攻撃を肌の表面で受け止めた巨獣、テンタクルオクトパスへと、レイカは跳躍。
巨獣の眼球へと、続けざまにパイルバンカーを叩き込んだ。
「これが、業火拳乱の一撃よ」
「フシュシュルル……ル……ルぅ……」
パイルバンカーの一撃で貫かれたテンタクルオクトパスは断末魔の声をあげると、海岸に広がる。レイカはバルカンを召喚すると、巨獣達の死骸を無言のままに焼き払うのだった。
あなたの戦闘結果(FLASH版/HTML版)
戦場(リンク) | 参加者 | 結果 | 棘(ソーン) |
---|---|---|---|
海賊邪神・ピーゴッド | 419 | 9勝1敗 勝利! | 1718⇒0 |
副団将・ブレイドル | 361 | 7勝0敗 完勝! | 1231⇒0 |
ダイアモードゼロ | 550 | 18勝4敗 勝利! | 2180⇒0 |
大怪獣・レッドホエール | 279 | 4勝1敗 勝利! | 803⇒0 |
大怪獣・イエローライガー | 274 | 3勝3敗 敗北 | 1361⇒431 |
大海賊・ブルーキャタピラーキング | 265 | 2勝4敗 敗北 | 1383⇒536 |
甲殻海賊団長・クインシザーズ | 240 | 4勝5敗 敗北 | 1197⇒437 |
バイキングキング・ガイゴー3世 | 270 | 5勝7敗 敗北 | 1383⇒285 |
マザードレイク | 363 | 4勝3敗 勝利! | 1744⇒0 |
スライミースライミー | 234 | 6勝0敗 完勝! | 572⇒0 |
触手伝説・テンタクルオクトパス | 335 | 4勝2敗 勝利! | 1350⇒0 |
カリトリ | 504 | 0勝31敗 敗北 | 【隠密】【ガード】1800⇒1438 |
ガブラスに警戒する | 778 | − | − |
ブレイクゲージ残量(第2ターン終了時点) |
---|
83178−431−536−437−285−1438=80051 |