<ニニギア島沖海戦 第3ターン結果>
第3ターンの開始状況
●四天之一・レフトスカル:Battle12「若造どもだけに任せちゃおけん! 俺達も一働きといくぞ!!」
「「「オオオオ!!!」」」
レフトスカルの号令に、海賊達が一斉の雄叫びを返す。
「年かさと見えるのは、彼等が先代の首領の時代から動いている海賊だから、か」
エンドブレイカーは、海賊を切り倒しながらそう考える。
海賊達が当時からマスカレイドだったのか、それとも今の代になってからマスカレイドになったのかは不明だが。
いずれにしても、
「負けてられないのは、こっちも同じなんでね!」
「抜かせ若造!!」
こちらをレフトスカルの左腕が伸びると、その手にした大鎌を振るい、空の声・カイエ(c01368)をはじめとしたエンドブレイカー達を薙ぎ払わんとする。
激しい戦いの中で、彼我の趨勢はエンドブレイカーの側に傾いていく。
「時代が違うか? 若い連中相手にこうも遅れを取るたぁ、こいつが時代の流れってやつか……」
レフトスカルの上から、カイエは身を振り回しながら飛びこんだ。
老海賊の肩を足場としてさらに跳躍、飛びあがりざま、そして着地の際にもさらなる攻撃を重ねていく。
決まった、と確信のもてる一撃だ。
振り返る
「四天王が揃ってりゃぁ、こんな無様は見せなかったんだがなぁ……」
老海賊が倒れ伏す。残る海賊を倒すことなど、レフトスカルを倒したエンドブレイカー達にとっては造作もないことであった。
●岩の砲弾・ロックウェル:Battle17
終焉に抗う勇士号に攻め入った海賊首領軍の海賊達が切り崩され、後退していく。
それによってできた隙間を埋めるように前進せんとしていたエンドブレイカー達は、遠く轟音を聞いた。
島々を渡る轟音と共に、ニニギア島方面から何かが遥か上空へと飛んでいく。
「ニニギア島遺跡から、ゴーレム砲弾が発射されたぞ!!」
一報と共に、エンドブレイカー達はその軌道を見て、そして走り始めた。行くべき場所、ゴーレム砲弾の着弾する先は、
「終焉に抗う勇士号、中枢部か……」
砕ける音が響く。
終焉に抗う勇士号の中央、岩山の中腹付近を目掛けて飛んだゴーレム砲弾は、最初の数十機を弾け散らせながら着弾した。破損した同型機をクッションとして着地に『成功』したゴーレム達は、丸めていた身を伸ばすと岩山を半ば落下するかのような形で滑り降りてくる。
それによってさらなる破損を得るゴーレムもいるが、それを顧みることは無い。
銀狼の暴君・ジョン(c02337)が叫ぶ。
「中枢部に入り込ませるんじゃねぇぞ!!」
終焉に抗う勇士号に降り立つゴーレムの兵団に対し、エンドブレイカー達は果敢に反撃を行っていく。次々と振って来るゴーレムの群れを斬り裂いて、ジョンは仲間達と共に前へと突っ込んだ。
「司令塔……分かりづれぇな!!」
だが、実際に相対してみれば、強さの差は歴然だ。岩の拳を振り下ろして来るロックウェルと、ジョンの腕からカマキリの鎌が伸び、敵の拳と切り結ぶ。
「そんなノロい攻撃でやられてたまるかよ!!」
ロックウェルの足の間を駆け抜けざま、ジョンは両のヒザを断ち割った。
関節に入ったヒビが、ロックウェルの動きと共にさらなる大きな損傷となる。
鎌を大きく伸ばし、振りぬかれた最後の一撃は、ロックウェルを粉々の石片に分断していた。
●大怪獣・イエローライガー:Battle5
海面スレスレを飛ぶ巨獣の背中から、こちらも翼を持つピュアリィが次々に飛び降りては攻撃を行っていく。
既に二度ほど繰り返されている、イエローライガー部隊による攻撃だ。
船とは異なり、終焉に抗う勇士号に接岸する必要もない巨獣達は侵入場所を選ばない。
エンドブレイカー達からの迎撃を避けられるよう、低い軌道を選んで来る巨獣達を、いちはやく退治することが、敵の進出を阻む手段だった。
「ですが、既に3度目……ここで、終わらせるのです!」
肉食獣の威圧感を漂わせた巨獣の軍勢に対し、未だ夢見る少女・ロリータ(c01347)は着地の間際から攻撃を仕掛けていく。
「星の軌跡、吾が意思に添りて彼の宿敵を滅せん。結界陣展開! マジックミサイル!」
ロリータの放つマジックミサイルがピュアリィ達をとらえ、確実に敵の残り少ない戦力を削って行く。
「これなら、終わるまでそう時間はかかりませんね」
瞬間的にそう判断できるほど、敵の残り戦力はすり減っていた。
いまだ抵抗を続けるイエローライガー、その巨体がエンドブレイカー達を喰らわんと迫る。
だがロリータは内心の動揺を抑えると、落ち着いたまま敵を迎え撃った。
周囲のエンドブレイカー達の攻撃によって勢いを削がれたイエローライガーに、ロリータの杖から魔力で編まれた網が飛ぶ。
抵抗するイエローライガーを魔力の網が雁字搦めに絡め取り、やがて動きを完全に止めさせる。
「ふぅ……ようやくですね」
序盤戦から攻撃を繰り返していた敵の撃破に、ロリータはほっと安心したように息をついた。
●大海賊・ブルーキャタピラーキング:Battle5
ブルーキャタピラーの部隊と戦闘を繰り広げる中、エンドブレイカー達は、ある光景を目撃していた。海賊達が海草の束を使ってイモムシ型巨獣を誘導しているのだ。
「……まずアレ倒そうか」
誰かがそう言い、周囲のエンドブレイカー達はそのようにした。
誘導を失い、勢いを落とした巨獣達を、エンドブレイカー達は徹底的に叩いていった。
海に戻ろうとして仲間と衝突する者、コンブと間違えてワカメを食べて激怒して海賊を呑み込む者といった被害が生じ、その混乱はさらなる敵への被害となる。
だが混乱の渦中にある巨獣達の中、エンドブレイカー達に対して群れとしての統一された行動を見せる集団があった。
「群れのボスみたいだね」
電光石火・ミサ(c27405)が見たままを告げる。
一際大きな、青いイモムシ型巨獣が鳴き声をあげ、巨獣達を落ち着かせようとしているのだ。
その統制の下、混乱を鎮めようとする海賊達へとエンドブレイカー達は一気に突っ込んだ。
次々と撃破されていく巨獣の姿に、問題の青いイモムシ型巨獣が怒号のような鳴き声を発する。
「うるさーい……!! でもビビってる場合じゃない!!」
周囲の敵が撃破されるにつれ、ブルーキャタピラーキングへの攻撃は、加速度的に増していく。
次第に、その肌を体液が滴るようになり、やがて動きは鈍いものとなっていく。
「これで、おしまいっ!!」
ミサのガンナイフから、魔力の奔流がブルーキャタピラーキングへと迸った。
体を震わせた巨獣は、地響きと共に倒れ込む。
その震動の中で、ミサたちは勝利を確信するのだった。
●巨獣兵器・ハスタリオン:Battle10
海賊達を乗せて海中から這い登って来るのは、3つの首を持つヘビ型の巨獣、ヒュドラの大群だった。その先頭を猛進するのは、巨獣兵器・ハスタリオン。
ヒュドラ達の群れを率いる王は、その獰猛さを終焉に抗う勇士号の攻略へと向けていた。
陸地に這いずりの痕跡を残しながら進む先は、敵たるエンドブレイカー達の待ち受ける場所だ。
「暴れろ暴れろ! 今日ばかりはテメェの思い通りにするがいい!!」
ハスタリオンの暴虐に快哉を挙げる海賊をとりあえず攻撃して沈黙させて、エンドブレイカーは巨獣兵器を迎え撃った。
多数の攻撃が飛び、しかし反撃とばかりに吹き付けられる炎が、吹雪が、エンドブレイカー達の身を焦がす。
「どうやら、止まるつもりは無さそうだな……!!」
行雲流水・フィルマメント(c16126) は大鎌を手に、ハスタリオンを見上げた。
戦闘の中で傷つきながらも、その暴力性を失わないのはヒュドラの王といったところか。
頭部が振り下ろされるハンマーのような勢いで、こちらへと打ちつけられてくる。
開かれた口の奥から漂う異臭を感じながら、フィルマメントは賢者の石に己の能力を発動させるべく力を篭める。
そして、再びハスタリオンの頭部がエンドブレイカー達へと振り下ろされようとした瞬間、賢者の石が輝いた。
「喰らえ……!!」
地面が隆起し、拳を形作る。
エンドブレイカー達を喰らおうとした巨獣の顎へ、岩の拳がめり込んだ。
絶叫と共に、ハスタリオンの頭部が持ち上げられる。
「終わりだ!!」
続けざまの拳の連打が、ハスタリオンの体を持ち上げ、遥か彼方へと吹き飛ばす。
「ヒュドラ」の王の撃破は、そのまま敵部隊の士気の崩壊でもあった。
●甲殻海賊団長・クインシザーズ:Battle4
「おったかーらおったかーら、るんるんるん」
甲殻海賊団長・クインシザーズは、激戦の戦場でも、マイペースに戦いを繰り広げる。
クインシザーズの巨獣に見紛うその体躯は、頭部の可愛い顔と、この言葉が無ければ、ピュアリィだと気づかない者もいるかもしれない。
「このピュアリィには攫われたくない」
「もふもふでもふにふにでもないピュアリィに存在価値など無いでは無いか」
クインシザーズの2本のハサミの攻撃を避けたエンドブレイカー達は、期せずして同じような感想を抱いた。
ピュアリィに連れ去られた男は、ある意味、ご褒美的な扱いを受ける事が多いのだが、クイーンシザーズはおそらく、そういうご褒美も無いであろう。
修正が蟹であるならば、産んだ卵にかけろとか言われるのではないだろうか。
それは、とても、嬉しくない想像であった。
「おったかーらおったかーら、るんるんるん」
そんなエンドブレイカー達の、ある意味失礼な想像を気にもせずクインシザーズは戦場を闊歩する。
彼女にとって、エンドブレイカーは『お宝を装備した獲物』に過ぎないようだ。
殺した後に、はさみでチョキチョキしてお宝ゲット。
海底であてもなくお宝を探すのに比べて、なんと楽な事だろうか。
「そこまでです」
そんなクインシザーズの前に立ち塞がったのは、木蔭の孤影・クウィス(c24346)であった。
「あなたがクインシザーズね。大人しく海底でごみアサリをしていれば、死ななくて済んだのに……」
油断無く紫煙銃を構えつつ、クマのような爪をクインシザーズへと向けた。
強靭ベアハンドの爪と、クインシザーズの爪が互いに牽制し合う。
「うみのそこいやー。くらくてさむいー。アタイ、こっちのたからさがしがいー」
クインシザーズは、いやいやしながら、自慢のハサミを大上段に振りかぶった。
だが、そのハサミが振り下ろされる事は無かった。
クウィスの強靭ベアハンドが、真っ赤に染まると、その自慢の爪で、クインシザーズを左右に引き裂いたのだ。
ガシャーンと鱗とハサミが地面に落ち、そして、クインシザーズは、戦場に倒れた。
「うまれかわれるなら、もっとかわいい……」
それが、クインシザーズの最後の言葉だった。
「さあ進もう。止まるわけにはいかないからな」
そして、クィンスは、新たな戦場へ向かったのだった。
●バイキングキング・ガイゴー3世:Battle4
「今こそ、バイキングの誇りを見せるときだ。迎え撃てっ、ガルシェンの勇者達よ!」
バイキングキング・ガイゴー3世の鬨の声に、蛮族達が骨斧を振りかざして、雄叫びをあげた。
「ボレボレボレボレ」
「ウボーウボーウボーウボー」
「バグバグバグバグバグぅー!」
雄叫びの意味は良く判らないが、とにかく凄い熱気である。
あまりの熱気に、この戦場だけ、気温が3度ほど高く感じてしまう。
そして、汗臭くて、体臭もきつい。
とても、厭な戦場であった。
「我らバイキングの鍛えられた筋肉は無敵。何度来ようと、返り討ちにしてくれる。そして、この戦いに勝ち、遺跡船の力で、我らの祖先を放逐したガルシェンを滅ぼすのだっ!」
だが、バイキングの勇士達にとって、汗臭い体臭こそが、戦士の誇りであり、それを嫌がる者などいるはずもない。
全員が胸一杯に、その戦場の空気を吸うと、むーんっ! と、筋肉を固持して戦いのポーズを取った。
「ボーレボレボレボーレボレ」
「ウーボウボーボウボーウボー」
「ヴァグヴァグゼヴァウハランー!」
やはり、雄叫びの意味は良く判らないが、とにかく凄い熱気である。
「五月蠅いっ。そして、臭い」
その筋肉達の咆吼を止めたのは、山脈殺しの・カルラ(c13841)であった。
彼女は、本当に厭そうに、薫風扇を扇いでみせる。
「そこの臭いの。お前が、この男達のボスで間違い無いか?」
「無論、我こそはバイキングキング・ガイゴー3世。この漢達を率いる漢の中の漢である」
カルラの挑発に、簡単に乗るガイゴー3世。
更に、
「ガルシェンの情報を貰いたかった所だが、見たところ、たいした情報はもっていなさそうだな」
「あたぼーよ。ここにきたのは、おれっちの爺さんの代だからな」
カルラの更なる挑発にも、何故か、ガイゴー3世は胸を張って正直に答えていた。
その胸は別にカルラの怒りを買うものでは無かったが、だからといって好感の持てるものでも無かったようだが。
「……正直者にはご褒美をあげなくてはね」
カルラが両の腕を前に差し出すと、そこには美しき神の鏡が現れる。
そして鏡から撃ち出されたのは、悪霊を退散させる聖なる光……。
「その程度の攻撃で、我が筋肉の鎧が貫かれるとでも……貫かれたー。ぐわぁぁ」
カルラの悪霊退散光の前に、ガイゴー3世は散った。
どうやら、ガイゴー3世の筋肉は鎧としての役目は果たせなかったようだった。
「さて、私もそろそろ行こうか……」
カルラは、最後にそう言うと、悪臭漂う戦場を後にした。
●カリトリ:Battle25
黒衣に身を包んだ死者達の影は、終焉に抗う勇士号へゆっくりと侵入しつつあった。
『カリトリ』なる、海の死神と呼ばれる存在の率いる死者達の軍勢である。
『輝かしき『終焉を終焉させる者』の魂。その魂を、我らが刈り取り、そして捧げるのです……』
本質的に名を持たぬ、ただそれだけの機能の存在。
その在り方は、ある意味で機械にも似ているように、エアシューズの群竜士・リーネリカ(c18918)は感じた。
「だったらマスカレイド連中の魂でも献上してればいいだろ」
『既に『堕した』魂に用はありません』
カリトリの振るう大鎌はエンドブレイカーを斬り裂き、その魂を海底に攫わんと振るわれる。
その一撃を回避しつつ、リーネリカは敵の素性を見て取る。
「アンデッドのように見えるが……違うか。実体はないようだな」
『それを知っても意味はありませんよ。さあ、あなたの魂を捧げなさい!!』
振り下ろされる鎌、しかしリーネリカの攻撃がそれに先んじる。
エアシューズを履いた脚をフェイントとして、放たれる気咬弾が鎌を弾く。
鎌を撃たれ、態勢を崩すカリトリ。
その瞬間を逃さず、六連の気咬弾が撃ち出された。
『……!!』
悲鳴すら残さず、一瞬にして姿を消滅させたカリトリは、元から存在しなかったかのように消えていた。
カリトリに従っていた配下達も、ただの死体へと戻ると、長い時間を経たかのように一瞬で砂となって消滅する。
「なんとも、変な連中だったな……奴らの主、どんなやつなのやら」
時を経るにつれ、次第に生贄海域から感じる気配は強くなりつつある。
リーネリアをはじめ、エンドブレイカー達は次第に嫌な予感が深まるのを感じていた。
あなたの戦闘結果(FLASH版/HTML版)
戦場(リンク) | 参加者 | 結果 | 棘(ソーン) |
---|---|---|---|
四天之一・レフトスカル | 471 | 10勝2敗 勝利! | 1850⇒0 |
千眼の・クルセルス | 587 | 10勝7敗 敗北 | 2854⇒504 |
岩の砲弾・ロックウェル | 623 | 11勝6敗 勝利! | 2854⇒0 |
大怪獣・イエローライガー | 254 | 5勝0敗 完勝! | 431⇒0 |
大海賊・ブルーキャタピラーキング | 262 | 5勝0敗 完勝! | 536⇒0 |
巨獣兵器・ハスタリオン | 540 | 10勝0敗 完勝! | 1962⇒0 |
甲殻海賊団長・クインシザーズ | 238 | 4勝0敗 完勝! | 437⇒0 |
バイキングキング・ガイゴー3世 | 240 | 4勝0敗 完勝! | 285⇒0 |
海の暗殺者・アウグスト | 381 | 0勝14敗 敗北 | 【隠密】1480⇒1175 |
カリトリ | 583 | 25勝0敗 完勝! | 【ガード】1438⇒0 |
ガブラスに警戒する | 741 | − | − |
ブレイクゲージ残量(第3ターン終了時点) |
---|
80051−504−1175=78372 |