<ランスブルグ強襲 第2ターン結果>
第2ターンの開始状況
山斬烈槍ランスブルグの第3階層「石壁の街」は、大きく4つの区域に分かれている。東都を中心とした商業地区、南都を中心とした鉱業と職人街の栄える街、北都を中心とした新興の開拓地。そして未開の西部森林地帯だ。
それら全てを覆い尽くすように、巨大な薔薇の枝は伸び、薔薇の花は咲き乱れる。
ランスブルグの人々にとって、都市国家の滅亡という言葉は実感を伴うものだった。
近年、古の時代に建国の祖『女王騎士』が封印したとされる魔獣カトブレパスが復活する事件によって、山斬烈槍ランスブルグは滅亡の危機に瀕したのだ。
その危機を救ったのはエンドブレイカーと呼ばれる者達であり、地位を投げ打ってマスカレイドの傀儡と化していた先王を倒した現女王ジョナ1世だった。
だが、今ランスブルグに出現している敵軍勢の規模は、カトブレパスの事件の時のそれを大きく上回っている。
ランスブルグに留まっていたエンドブレイカー達だけでは如何ともしがたいほどの大兵力。
それを率いているのは、よりにもよって『女王騎士』若草の乙女アリッサムその人だ。
もはや女王の命すら脅かされる状況の中、突如として未開の西部地区から現れたのは、数々の都市国家を渡り歩き、ワームパイプ・ホロウから転移してきたエンドブレイカー達だった。
しかし、彼らとて態勢が整っているわけではない。
ワームパイプ・ホロウから転移してきたばかりのエンドブレイカー達は、それでも果敢にマスカレイドの軍勢に立ち向かっていく。
●隊長スケルトン・ネクロネクロ:Battle19
「奴らにこれ以上の侵攻を許すな! 民を守るのだ……!!」
過去にも幾度も感じた命の危機の予感を感じつつも、女王ジョナ1世はアンデッドの軍勢と戦う者達の指揮を執っていた。
女王の座に就く以前はランスブルグ屈指の騎士と謳われたこともある女王は、状況が悪いことを充分に理解している。
「戦いは、始まる前に決着がついているというが……今回は、まさにそれか」
『女王騎士』若草の乙女アリッサムの影響拡大をむざむざと許したこと。
そして新生黒鉄兵団の結成や闘技奴隷の反乱、狂王アニールの復活。
全てが結びつき、このような苦境へと至っている。
「だが、民を守らねば……!!」
ナイトランスを構え、女王が自ら前線に立とうとする。
闇招きの・ケーシィ(c22376)をはじめとしたエンドブレイカー達が、女王側の援軍として戦場に駆け込んできたのは、その時だった。
「エンドブレイカー……だが、あれだけ強い者達がどこにいたのだ?
女王に付き従う軍勢、そして山斬烈槍ランスブルグのエンドブレイカー達を助けるべく駆け付けたエンドブレイカーがアンデッドの軍勢を打ち破る姿に、女王は思わず目を見張る。
「君達は、一体……」
「エンドブレイカーです。話はあとで!!」
戸惑う女王に言うと、ケーシィは前へと突っ込んだ。
「テキ、キケンドキワメテタカシ!!」
「それを判断する知能は残ってるんだね……けど!!」
一瞬のフェイントに相手が反応した隙をついて、ケーシィは素早く敵の足を払う。
地面に転倒したスケルトンが起き上がるよりも早く、飛び乗ったケーシィの爪が、虚ろなスケルトンの眼窩に突き刺さる。
ケーシィはそのまま、両手の爪で続けざまにスケルトンを貫いた。
アンデッドとして、骨と骨とを繋いでいた見えざる力と共に棘(ソーン)が消え去る。
指揮系統が崩壊したスケルトンの軍勢を破り、女王と護衛達を下がらせるケーシィは、頭上を見上げて眉をしかめた。
「これは、まずそうですね……」
●ジャグランツ闘王ゴバドル:Battle16
女王が就任した後、棘(ソーン)の温床となった制度を改革せんとする女王に対し、その政策に反対する貴族達は結集し、その不満を強めていた。
やがてアリッサム配下のマスカレイドによる浸透もあり、彼らはアリッサムを擁立する一大勢力となっていたのである。
そうした貴族に作られた私設闘技場では、闘技奴隷とモンスターとの対戦も行われていた。
「古の時代に狂王アニールが行い、放棄領域にモンスターをはびこらせるに至った愚行を再現するかのようですね……」
ジョナ1世の弟であるジュリアンは、暴れまわるジャグランツの姿にそう一人ごちながらナイトランスを構える。
「……」
だが、すっと手をあげ、既に限界に達しようとする体で、ジャグランツと戦おうとするジュリアンをいさめるのは朧夜暁・メビウス(c00525)だった。
「しかし……」
ジュリアンにも、メビウスの実力が彼を大きく上回っていることは分かるが、その彼をもってしても、周囲のジャグランツの軍勢を打倒しうるとは思えなかった。
「……」
メビウスは無言のままに、杖で、ひときわ立派な体躯を持つジャグランツを指し示す。
「あれは……奴らの指揮をとっているのですね!」
かすかにうなずくと、メビウスはチームの仲間たちと共に、そのジャグランツを叩きに出た。
『ガァァァ!! アルギオスノ敵! ゴバドルガ、倒ス!!』
三つの頭部から三重に響くジャグランツの絶叫。
駆け出し鍛工・ナッツ(c00948)の神火斬妖剣が行く手を阻むジャグランツを切り捨て、蒲公英使い・ロール(c01944)の魔曲がゴバドルの精神を惑わせる。
「とどめはよろしく!」
夕焼け小焼けの・タユ(c20343)の命令の元、妖精たちがジャグランツをまとめて切り捨てると、メビウスの杖から撃ち出された火球が、ジャグランツの体を焼き払う。
「……」
「……わ、分かりました、皆、敵の指揮官はこの人達が討ち取りました!」
メビウスの視線を受け、ジュリアンが声を上げる。上がる歓声を受けてジャグランツの群れが退いていくが、エンドブレイカー達の視線は険しいままだ。
その視線の先、ランスブルグの天槍を覆った薔薇は、ゆっくりと開こうとしていた。
●エリクシル出現
奮戦するエンドブレイカー達は、マスカレイドに包囲された死地から女王ジョナ1世、そして王弟ジュリアンを救い出す。
だが、彼らの眼前で、エリクシルの薔薇は大きく開いていく
薔薇の花弁が空を舞う中、現れたエリクシルの妖精は、若草の乙女アリッサムの前へと降り立つのであった。
あなたの戦闘結果(FLASH版/HTML版)
戦場(リンク) | 参加者 | 結果 | 棘(ソーン) |
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冒険者ギルド窓口担当ターニア | 184 | 1勝14敗 敗北 | 【杖の魔想紋章士・アーニャ】1500⇒820 |
聖者コルリ | 164 | 0勝17敗 敗北 | 【絶望】1650⇒1346 |
清掃ボランティアの老爺ボッタラン | 169 | 0勝17敗 敗北 | 【情報屋ジャコモ】1650⇒1208 |
ゾンビウォリアー・ジャン | 166 | 1勝15敗 敗北 | 【虐殺】【天槍騎士団団長・ヒューバート】1380⇒811 |
隊長スケルトン・ネクロネクロ | 284 | 18勝1敗 勝利! | 【虐殺】【女王ジョナ1世】1540⇒0 |
マミーグラップラー・ジンロー | 154 | 0勝20敗 敗北 | 【虐殺】1650⇒1395 |
新生黒鉄兵団十騎長ザンマージ | 130 | 0勝13敗 敗北 | 1242⇒1051 |
新生黒鉄兵団百騎長サジュリア | 141 | 0勝14敗 敗北 | 【爪のスカイランナー・シーヴェ】1386⇒975 |
新生黒鉄兵団警邏隊長セドリック | 148 | 1勝14敗 敗北 | 【傲慢】【フレイムソードの天誓騎士・ティート】1485⇒832 |
闘技場支配人ダルカス | 130 | 1勝10敗 敗北 | 【ハンマーの城塞騎士・ドヴァン】1118⇒757 |
癒しの娼姫レイレイレイン | 151 | 0勝13敗 敗北 | 1247⇒929 |
ジャグランツ闘王ゴバドル | 194 | 3勝13敗 勝利! | 【王弟ジュリアン】1337⇒599 |
ブレイクゲージ残量(第2ターン終了時点) |
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59039−820−4038−1208−811−1395−1051−975−832−757−929−599=45624 |
ターン終了時能力 |
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聖者コルリの【絶望】! ブレイクダメージ1346⇒4038 |