<三日月湖の冒険 第2ターン結果>
第2ターンの開始状況
「僕は無頼の冒険者だ。ここにはロマンを求めてやって来た!」遺跡と冒険好きな研究者・キーファ(c31655)は眼前に現れた緑色のゴーレムの問いかけに、真っ直ぐに言い放った。
その言葉に対する回答は、ゴーレムの突き出す槍の穂先だ。
「おっと……どうやら答えがお気に召さなかったみたいだね」
槍の穂先で切り裂かれた服の袖先から血が滴るが、それを軽く振ってキーファは鞭で床を一打ちする。
「まぁ、アレだよ。間違っててもこの程度に屈する僕らじゃないさ!」
鞭を鋭く振るい、ゴーレムを強かに打ち据えながら、キーファは笑う。
キーファの周囲でもゴーレム達が、それぞれに動きだしていた。
そのうち1割強のゴーレムは、戦闘に参加することなく退いていく。
元から自分で思考しているわけではなく、特定の言葉に反応しているのだろうゴーレム達は、特定の回答でのみ、そうした動きを見せているようだった。
多くのエンドブレイカー達が自らを偽ることなく「エンドブレイカー」と名乗っていたのだが、ゴーレム達はエンドブレイカーという言葉に反応せず、戦闘を挑んできていた。
ラッドシティならいざ知らず、他の土地のゴーレムでは当然というべきか。
ゴーレムの問いに対する回答としては、大きく2通りの考え方があるだろう。
ひとつは、遺跡自体を建造した人々が残したものというパターン。
もうひとつは、遺跡を後からさらに封印した狂王アニールが残したものというパターンだ。
ただ、狂王アニール軍の動きから、アニールが遺跡自体のことを知っていたのはほぼ確実だ。
封印のことも考えると、彼は遺跡内に存在するものを知っているのだろう。
だとすれば遺跡内部へと侵入したことになるし、もし遺跡自体を建造した人々が残したのならば、アニールがこの先のことをどうやって知ったのかが問題となる。
「こいつらの主はアニール。封印を強化しに来たか封印の状況を確認しに来たというのが正解という感じかな」
キースの鞭が命を持つかのようにゴーレムの体に絡みつき、その動きを止めていく。
もっとも、アニールが送り込んだものとすると、屍鬼黒鉄兵団をむざむざと壊滅させられたのは多少奇妙な部分はあるのだが。
「生前のアニールはマスカレイドではなかったのでしょうか。ゴーレム達はマスカレイドではないようですが……」
翡翠のアルテサノ・ジークリード(c26164)の舞を受け、悪魔の如き姿のゴーレムが突如として燃え上がる。
その体には、マスカレイドであることを示す仮面は無い。
当時のランスブルグの人々をさんざんに苦しめ、現女王ジョナ1世の祖先、勇騎士ジョナに討たれたとされる狂王アニール。
それだけの邪悪さで、人々からの怨念を受けてもマスカレイド化していなかったのだろうか。
マスカレイドでなかったアニール自身、遺跡の内部にあるものを本当の意味で理解していなかったのかもしれない。
「いずれにしても、現在ではアンデッドマスカレイドですからね……」
狂王アニール軍や新生黒鉄兵団が再び遺跡を狙ってくる前に、遺跡を何とかしなくてはならないだろう。
正当したエンドブレイカー達によってゴーレムの戦力が減少していたこともあり、ややあって戦いはエンドブレイカー達の勝利に終わった。
緒戦を制したエンドブレイカー達は、ゴーレムの残骸を踏み越え、さらに奥へと進む。
歩みを進める彼らの前方には、赤い霧が立ち込めていく……。
あなたの戦闘結果(FLASH版/HTML版)
戦場(リンク) | 参加者 | 結果 | 戦力 |
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問いかける遺跡の番人 | 2461 | 55勝7敗 勝利! | 2800⇒0 |