<三日月湖の冒険 第4ターン結果>
第4ターンの開始状況
イマージュマスカレイドを引き連れた赤い少女の幻影たち。
実体のない幻影にも関わらず、彼女達の力は、尋常ならざるものだった。
その力を受けつつも、エンドブレイカー達は少女へと声を投げ掛けていく。
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ブーステッド達に力を与え、エンドブレイカーへの覚醒を導いた「赤い少女」。
眼前にいる存在が、それ……とはいえ、幻影だが……であることは間違いない。
だが、その「赤い少女」が、何故ここへ来てエンドブレイカー達の邪魔をするのか?
それを分からない、説明しろというエンドブレイカー達は何人も居た。
そうした中にあって、プライムベリー(c22871)やファルク(c08807)は彼女の意図を推し量っていた。
「弱き者に用はないか?」
「君は俺の敵かあるいは……これは、試練なのか?」
「しからば我らが力を見よ、そして話すに能うものということを知れ」
プライムベリーのフレイムソードから噴き出した炎が、赤い少女を構成する霧を焼き払う。
ファルクが水平線を描くように振るった剣の衝撃は、幻影を同じく横薙ぎに切り払っていた。
「俺はエンドブレイカー。君が力を与えた者だ。この道の先を示してくれ」
その力を受けて、消滅する直前、2人は赤い少女が通路の奥を指差すのを確かに見た。
「力は示された。ならば来い、か」
やはり試しが目的だったか、とファルクは内心で頷く。
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ベイン(c04116)は槍地獄で、少女の幻影ごとイマージュマスカレイドを貫きながら問う。
「貴女は色々な方に『戦う力』を与えて何を待っていたのですか? 私達が今、マスカレイドを滅ぼしてみせた力……もし、貴女が信じるに値すると思ってくれるなら、貴女の話を聞かせてください」
その問いに対する返答は、通路の奥を指出すというかたちで行われた。
「……奥へ来い、ということですか。私達も待っていたのですがね、真実を知る時を」
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アイリス(c21895)のリフレクトバレットが、幻影の胸を貫く。
霧の粒子に穴をあけられた少女の幻影は、ゆっくりと消えようとする。
アイリスは、彼女に問いを投げかける。
「ねえ! 人類に終焉を見る力と棘を滅ぼす力を与えているのは何故なの?」
『……終焉を見る力と、棘を滅ぼす力は別のもの。不可分のものではありません』
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アーシェ(c04489)の呼び出したクリムゾンハウンド達は、赤い霧を飲み込んでいた。
頭部だけを残して消滅しようとする少女にアーシェは叫ぶ。
「貴方は何を待っていたの? 貴方に誰を会わせないようにここは封印されていたの?」
『封印は、私が望んだもの。それでも、私は待っていたのです……』
「……え?」
封印の目的が自分の考えていたものとまるで異なっているという事実に一瞬混乱する間に、少女は消え去っていく。
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シシャモ(c16129)の描いたブルームスターの紋章は形状を変えながら歌曲を生み出していく。
「天揺らぐ悲劇」の紋章の力を受けて揺らぐ少女の幻影に、シシャモは過去を思い出しながら問う。
「お前さんとは違うじゃろうが……わしは確かに昔、会った。お前さんののような『赤い少女』に。そして今のわしがいる……この高みに導いてくれた事は感謝しておる。しかし、何故このような老いぼれを導いたのか……?」
『『赤い少女』の全ては、わたし……。わたしは、待っています……』
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ランディ(c04722)の解き放った雷の竜は、赤い少女をたちまちのうちに呑みこんだ。
戦いを続けながら、ランディは少女へと声をかけていた。
「……俺はランディだ。冒険者だけど、エンドブレイカーでもあるな。良ければまず名前を教えてくれないか?」
『わたしの元へ来た時……名を、名乗りましょう。名は、封印を揺らがせるもの』
赤い少女の声ならざる声が、ランディの耳に届く。
ランディは頷き、消えゆく少女に声を掛ける。
「待ってろ。すぐに奥に行って名前を聞かせてもらうからよ」
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キム(c25302)の雷の網が広がり、少女の幻影を捕らえ、消滅へと導いていく。
だが戦ってる間、キムの顔には
「おい、そこの赤いお嬢ちゃん! 俺のこと覚えてるか?いや覚えて無くてもいい。俺はお嬢ちゃんのおかげで今、ここにいる! あの時死んで終わりにならずに済んだ! 次は幻影じゃねぇお嬢ちゃんに会いに行く! 生きて、必ず!」
宣言と共に、少女の姿は消え、赤い霧は薄らいでいく。
だが、エンドブレイカー達が戦いを終えると共に、不意に響いたのは拍手の音だった。
「いや、お見事お見事! さすがはアリッサム様も警戒されることはあるようじゃ」
「……誰だ!?」
エンドブレイカー達が探す視線の先、先程まで無かった巨大な箱が忽然と現れていた。
その箱に警戒しながら近づいた瞬間、箱は不意に開いたかと思うと、巨大なゴーレムへと変貌する。
「!?」
「おっと、そいつはワシのビックリ箱じゃよ」
再びの声は、エンドブレイカー達が元来た側からだ。
そこにいるのは奇矯な格好をした一人の老人。
頭にかぶっていた帽子を取り、ゼペットは大仰にエンドブレイカー達に一礼する。
「ワシの名は、ゼペットという。まあ、いわゆるマスカレイドというやつじゃな。
そして今回の目的は、『お使い』じゃよ」
手にしたままの帽子から鳩が飛び出し、時を告げるように鳴いた。
『クルポッポー、クルポッポー♪』
「さあ目覚めの鳩は鳴いたぞ! いつまで寝ておるルドグドル! アニール様はお怒りじゃ!」
その声と共に赤い霧は再び濃さを増す。
そして霧の中から現れるのは、無数のアンデッドだ。
「こいつら……屍鬼黒鉄兵団!!」
「棘(ソーン)を奪われて壊滅したんじゃなかったのか!?」
「何をしたんだ!」
エンドブレイカー達の視線に、老ゼペットは肩をすくめる。
「何せワシは奇術師じゃからな。無論、タネも仕掛けもあるに決まっておるが、そいつを明かしたら商売あがったりじゃからな」
ひげをしごいて言った老ゼペットは、高らかに宣言する。
「では今さらながら妨害させていただこう!!」
あなたの戦闘結果(FLASH版/HTML版)
戦場(リンク) | 参加者 | 結果 | 戦力 |
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赤い少女の導き | 2524 | 81勝8敗 勝利! | 2500⇒0 |