<三勇者決戦 第4ターン結果>
第4ターンの開始状況
●殺戮機械キリングメッサーエンドブレイカー達が紋章院への突入を果たすと同時に、紋章院の裏手では異変が起きていた。
紋章院の裏手に勇者達の指示によって運び込まれていた大きな荷物の中から、次々と剣呑な刃を無数に備えたゴーレムが現れ、動き始めたのだ。
その刃の切っ先は、エンドブレイカー側とマスカレイド側の戦いを息をひそめて見守っていた人々へと向けられる。
「な、なんだ!?」
「危ない! 離れて下さい!」
一部のエンドブレイカー達が、家々を壊しながら進軍していくゴーレムから人々を逃がしていく。
避難していく人々を背に、壊し屋・ジョルジュ(c01908)はゴーレムの群れを見やる。
「面白くも無い機械だな……!!」
これを造ったのが、勇者マギラントであることは既に明白だった。
おそらくは捕虜を利用してエンドブレイカー達の目を狂王アニール軍に向けさせようとしたのと同様に、人々を虐殺しようとするゴーレムに目を向けさせ、勇者達への攻撃の手を緩めさせようというのだろう。
マギラントは、エンドブレイカー達が勇者たる資質……仲間や人々を見捨てないという性質を持つことを利用しようとしている。
「三塔戒律マギラントの戦いの時といい、マギラントはこういう手が得意みたいだな」
今回は準備が整っていないせいなのか、自爆戦術を使っていないのは幸いというべきだろう。
山裾に沿って築かれたランスブルグで、上層が崩壊すると下まで危険だ。
「何にせよ、最優先で破壊させてもらうとしよう」
鎌を手に、ジョルジュは自分の中のデモンに呼びかける。これまでに喰らって来た棘(ソーン)が、檻のような形をとってゴーレム達を包み込む。
「殺戮機械、ゴーレム達の指揮役か。こういうのを破壊したかったんだ」
『サツリク・サツリク!!』
マスカレイドと化したゴーレムが、創造主に望まれたままに、その殺戮機能を発現させていく。
迫る刃を前に、しかしジョルジュは破壊への意志を揺るがせることはない。
「くだらない機械は早々に処分させてもらう!」
伸ばした手を握り締める。
瞬間、棘(ソーン)の檻がキリングメッサーを覆うように展開、金属の巨体を押しつぶしていく。
「破壊完了だな」
金属の破砕音を背中で聞きながら、ジョルジュは勇者マギラントとの決着が間近に迫っている事を予感していた。
●虐殺寵姫リンムレット
「オーホッホッホ」
戦場の中央で、腰に手を当てて高らかに哄笑する女がいた。
この戦場に、何か面白い事があるのか、その表情は悦びに満ち満ちていた。
「私が戦場に出る邪魔をしていた雑魚軍勢を、一掃してくれるなんて、エンドブレイカーって、なんて気が利く人たちなのでしょう」
虐殺寵姫リンムレットは艶やかな笑顔で言い切った。
「さぁ、虐殺を始めましょう。徹底的で無慈悲で平等で美しい虐殺を始めましょう。
すべては愛しき背の君のために……」
リンムレットの言葉に、マスカレイドの軍勢は動き出す。
彼女の軍勢は、ランスブルグ第二階層の人間を全て虐殺し尽くすまで、戦うのをやめないだろう。
それはまごうことなき狂気。
虐殺寵姫リンムレットの狂気と、彼女が持つ歪んだ杖の狂気とが互いに互いを高めあい到達した、真の狂気に違いなかった。
「その哄笑、不愉快ですね。虐殺なんて、このわたし達が許しませんよ!」
その狂気の軍勢に立ち塞がったのは、見敵必奪・ティアリィ(c20712)を筆頭とするエンドブレイカーである。
自分達はランスブルグを救うためにここに来たのだ。
であるならば、この鉄壁街の住人を殺しつくすような虐殺を許すことなどできようか。いやできない。
それは、エンドブレイカーの強い決意の言葉であった。
「これは面妖な。妾の虐殺に、誰ぞの許しが必要なのかえ? 下賤な女がわめくな、耳が穢れる」
だがしかし、その決意も、オーホッホッホと腰に手を当てて哄笑で答えるリンムレットには届かない。
エンドブレイカーの軍勢と強い決意をもってしても、リンムレットの狂気は些かの揺るがなかったのだ。
「言葉は通じないようね。なら、実力であなたを排除させて頂きますわ」
ティアリィは、リンムレットを射程に捕えた仲間と共にリンムレット軍の力を削いでいく。
次々に倒れる配下マスカレイド。
戦いの趨勢はエンドブレイカーに傾き、短いが激しい戦闘の結果、リンムレット自身も大きなダメージを受け、万に一つも逃げ道が無い状態へと追い込まれていった。
だが、それでも、リンムレットの哄笑が止むことは無い。
「あぁ、楽しい。あぁ、楽しい。また、命が一つ消えた、更にもう一つ、百と二百と千と二千。あぁ、この愉悦こそ、高貴なる妾に相応しい」
「ならば、わたしがもっと楽しませてあげるわ。あなたの命を消す事でね」
ティアリィは、リンムレットの言葉を聴くのをやめ、舞踏紫煙銃を構える。
彼女は命ある限り人を虐殺する性にある。殺すしか無い。
決意と共に放たれた巨大な魔力の奔流は、リンムレットの胸を大きくえぐり、その命を散らせたのだった。
「あぁ、アニール様。私の命の輝き、見て頂けましたか。オーホッホッホ」
そして、リンムレットは哄笑と共に滅びた。
『……力不足。【妬む杖ビュレファスト】、帰還……』
「えっ……逃げるの?」
リンムレットが倒れた瞬間、リンムレットの杖は、その手を離れ、空の彼方へと姿を消していった。
それは一瞬の出来事であった。
(「しまった、対策をしていれば……」)
ティアリィ達は、飛び去った杖を見て悔やんだが、これはやむを得ないことだったろう。
それよりも、今は、遂に戦場に出てくる狂王アニールとの戦いに備える必要がある。
こうして、ティアリィ達エンドブレイカーは、新たな強敵の出現を予感しながら、戦場を後にしたのだった。
●勇者マギラント(orマギラントコピー)
ランスブルグが誇る『紋章』の研究施設、紋章院は、勇者マギラントの居城と化していた。
多くの強力なゴーレム達が、待ち受ける紋章院の中、エンドブレイカー達は2人の『マギラント』の姿を目の当たりにする。
それが伝説の勇者達のナンバー2『東方賢者マギラント』と、その模倣体であることは判明していたが、いずれが本物であるかは判然としない……。
だが、入口側にいるマギラントの軍勢との戦いに臨んだ氷精・ルーニャ(c21100)達は、
「こっちのマギラントはコピーだ!!」
その身に帯びる仮面までも上級マスカレイドであることを示す特異な形をしているが、入口側にいたマギラントは一切口を聞いていない。
「俺達の攻撃が直撃しても、呻き一つあげてないのは……」
「やり過ぎだな」
その結論が伝わると同時に、エンドブレイカー達は決着をつけるべく動き出す。
「ふむ……どうやら、気付かれてしまったようですね」
勇者マギラントは撤退していったエンドブレイカー達に動きがあることに気付き、眼鏡の位置を直しながら呟く。
「では、改めて決戦と行きましょうか。現代の勇者の力が私達に届くか否かを」
言って、マギラントは天窓から空を見上げた。
そこに居る何者かを睨みつけるかのように、静かな敵意を籠めて、彼は空を見つめ続けた。
あなたの戦闘結果(FLASH版/HTML版)
戦場(リンク) | 参加者 | 結果 | 棘(ソーン) |
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新生黒鉄兵団長カレルヴォ | 408 | 1勝32敗 敗北 | 【ウォール】4392⇒2984 |
殺戮機械キリングメッサー | 406 | 11勝0敗 完勝! | 【虐殺】【絶望】2268⇒0 |
勇者マギラント(orマギラントコピー) | 318 | 0勝28敗 敗北 | 【模倣体】5443⇒4684 |
勇者マギラント(orマギラントコピー) | 309 | 0勝28敗 敗北 | 【模倣体】5443⇒4734 |
奇術師・老ゼペット | 292 | 0勝16敗 敗北 | 3402⇒2626 |
星霊術研究学部長・ガーディーア | 111 | 0勝24敗 敗北 | 【拒絶体】2722⇒2557 |
蜃気楼のメリアンジェ | 275 | 1勝10敗 敗北 | 2994⇒2272 |
虐殺寵姫リンムレット | 447 | 21勝6敗 勝利! | 【虐殺】【ガード】2669⇒0 |
王虎アルギオス | 332 | 2勝18敗 敗北 | 4003⇒2298 |
ブレイクゲージ残量(第4ターン終了時点) |
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74367−2984−4684−4734−2626−2557−2272−2298=52212 |