<ガロウマルの挑戦 第1ターン結果>
第1ターンの開始状況
●黒鳥剣コゼット:Battle4勇者ガロウマルの襲撃により、大地の扉の前で孤立した、フローレンスと護衛のエンドブレイカー達。
彼女たちを救出しようと、洞窟へと向かうエンドブレイカー達の前に立ちふさがったのは、黒鳥剣コゼットであった。
顔には、蛙のような笑みをはりつけ、手にはゴンドラの櫂とそして、喋る武器である黒剣を携えている。
「アクエリオでは、黒鳥コゼットが世話になりましたね。彼女の恨みは、この私、黒鳥剣コゼットが晴らしてあげましょう」
「キミなんかに、ようは無いんだよ!」
女の子じゃないよ・セラ(c31312)は、コゼットの口上が終わる前にそう言い放つと、戦場に切り込んだ。
先制の利を活かし縦横無尽に活躍するエンドブレイカー達の勢いに、コゼットの軍勢は散々に打ち破られ遂には、彼女の身を護る筈の護衛達までもが蹴散らされていった。
その様子に顔色を無くし地団駄を踏むコゼット。
「この私がお話しをしてあげているというのに、なんて無礼なのっ! そこの小娘っ! 私が誰かわかってるのっ!」
激動トンファーを構えて近づくセラの叫びに、セラはしてやったりといった笑みを浮かべて……、
「可愛い女の子だと思った? 僕は男だよ」
というと、コゼットに向けてトンファーを高速回転させて駆け寄った。
まずはガードを固めると、牽制するように軽く攻撃を入れ、そして……、スカートをはためかせて高くジャンプすると、空中からコゼットに向けて必殺の一撃を見舞う。
最後には、倒れたコゼットの胸の上に、スカートをひらりとさせつつ、綺麗に着地して見せるおまけつきだ。
「くっ、私は、可愛いなどとは言っていな……」
そらが黒鳥剣コゼットの最後の言葉となった。
「さぁ、急ごうよ。仲間がこの先で助けを待っているんだからね」
エンドブレイカー達は、哀れなコゼットの死体を踏み越えて、大地の扉に続く洞窟へと歩を進めたのだった。
●教主槍ウルカンダール:Battle4
ザッザッザッ。
ダンダダン。
ザッザッザッ、ダダンダン。
戦場に到着したエンドブレイカーを、マスカレイド達は杖を地面に打ち鳴らして出迎えた。
一糸乱れぬ彼らの杖の指し示すところには、異形の老人の姿があった。
「よくぞ来たな、エンドブレイカー。余は教主槍ウルカンダール。魔王ゼルデギロスの復活を望むものだ」
その老人の言葉に、ウルカンダールの配下たちは杖を打ち鳴らして応える。
完璧な統率と絶大な求心力。
教主槍ウルカンダールには、その2つが揃っていたのだろう。再現度は低くは無いようだ。
だが、エンドブレイカー達の決意は、その程度で揺らぐものでは無い。
「今この時、時間は金よりも貴重だ。ゆえに、推して参る!」
ウルカンダールを中心に据え鉄壁の布陣で備えるマスカレイド軍に、エンドブレイカー達は、次々と突撃を開始した。
彼我の戦力差は互角、ならば、あとは、気力の勝負である。
そして、必勝の気力という点で、教主槍ウルカンダールはエンドブレイカー達に大きく遅れをとっていたのだろう。
「余は教主槍ウルカンダール。魔王を復活させる大望を果たすため、今は、敗北を受け入れよう」
そう言い残すと教主槍ウルカンダールは、他の戦場で戦う配下達を簡単に見捨てると、洞窟とは別の方角へと逃走していった。
「卑怯者め」
エンドブレイカーは、そういい捨てたが、ウルカンダール追撃に戦力を裂く余裕は無く、大地の扉に向けて進軍せざるを得なかった。
戦いは続く……。
●盗賊魔鍵ゴエティア:Battle4
「あんな奴まで出て来てるのか。総決算にゃまだ早いぜ?」
袖引挽歌・キリンド(c20529)は、敵部隊の指揮を執るマスカレイドの姿にそう呟いた。
紫煙銃を構える彼の銃口の先にいるのは、かつての戦神海峡アクスヘイムに存在した『盗賊街』の首領であり、『喋る武器』嗤う剣ダイアモードの所有者でもあった盗賊首領ゴエティアだ。
『喋る武器』のデータを元に再現された彼は今、再びの生命の危機に焦りを覚えていた。
「どういうことだ……何故こうも押されるのだ!?」
『そりゃぁ敵の方が強いからじゃねーの』
ゴエティアは、ダイアモードと同型の剣に加えて魔鍵を新たに与えられている。
生前と比べ、強さは数倍に達しているだろう。
その彼を持ってしても、自軍の劣勢は覆せないものだった。
「そんなわけがあるか! 俺達はダイアモード一つしかなかった時よりも、ずっと強くなっているんだぞ……!」
『……あちらの……強くなるペースの方が早かった……ってことじゃ……ないかな……』
訥々と答える魔鍵は、ゴエティアの肉体を操り、その魔鍵の魔力を解放させた。
攻撃的な魔力がエンドブレイカー達を襲い、キリンドは小さく舌打ちする。
「今の内に落としとくか」
そう判断すると、キリンドは紫煙銃を牽制に撃ちながら逆の手で仕込み杖を引き抜いた。
もはやエンドブレイカー達にとってゴエティアは剣狼剣聖ガロウマルの元へ至る上での、ただの障害に他ならない。
他のエンドブレイカー達もそれに乗り、一気にゴエティアへの距離を詰める。
「この俺を……舐めるな!!」
怒りと共に力任せに振り下ろされた大剣が、接近したエンドブレイカー達を薙ぎ払わんとする。
だが、不慣れな二刀流にゴエティアの上半身が流れた瞬間、服を着崩しながら迫ったキリンドの一撃がゴエティアを深々と斬り裂いていた。
「悪いが止まっちゃいられないんでね」
『ダーメじゃないのゴエティアちゃん、だから油断するなって言っただろぉがぁ!?』
『再現度が高くとも……駄目なやつは……駄目』
くずおれるゴエティアの元から『喋る武器』が離れ、飛んでいこうとする。
「ジュウゾウの元へ、か……逃がさん!!」
戦闘で得られた情報を蓄積しようとしているのだろう。
キリンドの紫煙銃から放たれた弾丸が、『喋る武器』の頭を押さえつけるように連射された。
高度を落とした『喋る武器』に、他のエンドブレイカー達からの攻撃が集中。
破壊音が響き、『喋る武器』はバラバラに砕け散った。
●聖者杖コルリ:battle4
ランスブルグの伝説的な施療院を作ったとされる偉人、聖者コルリ。
今も魔想紋章士達の扱う紋章にその名を遺す聖者は、若草の乙女アリッサムによって再現された英雄として、山斬烈槍ランスブルグを舞台にエンドブレイカー達と戦った。
『喋る武器』の杖を手にエンドブレイカー達の前に立ち塞がる聖者コルリもまた、かつてエンドブレイカー達と戦ったものと同じく再現された複製だ。
「尋常な人間ではないですね……」
野巫女・ノリコ(c35300)が呟く通り、その肉体の主体は、手にした杖にある。
棘(ソーン)はエンドブレイカー以外のあらゆる者に憑きうるとはいえ、マスカレイドとしての力を発揮しているのは『喋る武器』から流れ込む力のせいなのだろう。
「ランスブルグの偉人には再生しやすい要素でもあるんでしょうか」
思わずそう呟くノリコの肌を、聖者コルリが掲げた杖からの魔力の迸りが焼いた。
『喋る武器』の先から放たれた魔力の光線が仲間を貫き、倒した余波だ。
その威力の大きさを間の当たりにしつつも、護衛を排除し終えたエンドブレイカー達はコルリへの攻撃を強めていく。
暗月兎・ダイアナの声が戦場に響いた。
「今だ、行け!」
紫煙銃を連射し、エンドブレイカー達を後押しするダイアナ。
その弾幕によってコルリの動きが封じられた隙に、エンドブレイカー達は突き進んだ。
嵐のような攻撃を耐えきったのは、『喋る武器』による強化を受けた者達の強さを示している。
「ですが……!!」
コルリがもはや限界に近い。ノリコはそう判断すると、星霊バルカンを召喚した。
霊峰天舞アマツカグラを守る神楽巫女の奉ずる、神の使いとされる星霊。
その尾から放たれた炎に、すんでのところで持ちこたえていたコルリは限界に達した。
ぐらりと倒れたコルリの手から『喋る武器』の杖が零れ落ち、飛んでいかんとするが、周囲にいたエンドブレイカー達がそれを許さない。
既にアマツカグラで幾度も『喋る武器』は事件を起こしており、対応も学んでいた。
「ですが、足止めされていますね……」
ノリコは別の戦場へと目を向ける。
剣狼剣聖ガロウマルへの道を塞いだ斧剣ガノッサス・アックス。
鋼語りのジュウゾウへの道を遮る双凍剣の魔女チャイム。
両部隊は、いまだ健在であった──。
あなたの戦闘結果(FLASH版/HTML版)
戦場(リンク) | 参加者 | 結果 | 棘(ソーン) |
---|---|---|---|
黒鳥剣コゼット | 227 | 4勝0敗 完勝! | 【傲慢】513⇒0 |
教主槍ウルカンダール | 163 | 3勝1敗 勝利! | 【ウォール】513⇒0 |
廻る骨槍ビルガルド | 170 | 1勝4敗 敗北 | 660⇒247 |
盗賊魔鍵ゴエティア | 221 | 4勝0敗 完勝! | 【傲慢】594⇒0 |
斧剣ガノッサス・アックス | 209 | 0勝6敗 敗北 | 【ウォール】770⇒370 |
聖者杖コルリ | 220 | 3勝1敗 勝利! | 564⇒0 |
双凍剣の魔女チャイム | 209 | 0勝5敗 敗北 | 【ウォール】683⇒468 |
ブレイクゲージ残量(第1ターン終了時点) |
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33575−247−370−468=32490 |