<ガロウマルの挑戦 第5ターン結果>
第5ターンの開始状況
●蛇剣琴シェラハ:Battle2「ハーハッハッハ。何度来ても、お前達なんて相手じゃないんだよっ!」
蛇剣琴シェラハは、戦場の中心で、そう叫ぶとロックギターを激しくかき鳴らした。
バババン、という衝撃が迸る。
『その通りですともー』
彼女の喋る武器であるソードハープも、彼女の演奏に合わせて、見事な演奏を奏でる。
ロックギターとソードハープの戦場での共演は、今のところ連戦連勝と言えたであろう。
残存戦力は既に当初の3割を割り込んでいたが、それがどうしたというのだろうか。
勇者さえも恐れるエンドブレイカーを二度に渡り撃退した自分の前に、敵などはいないのだ。
『あなた一人の力ではありませんよ。私とあなたの力です』
「わーってるよ。さぁ、もう1セッション行くとしようかっ!」
ソードハープとシェラハは抜群のコンビネーションと共に、本日、三度目のライブ……そして最後のライブの幕を開けた。
「うわっ勘違いしてますね」
白銀の自由人・エルメラ(c35488)は、勢いに乗るシェラハ達を見て、眉をしかめた。
確かに、エンドブレイカーはこの戦場で2度破れている。
が、それは、エンドブレイカーがシェラハよりも弱いということでは決して無い。
「他に優先すべき戦場があったという事。そして、其の上で、決定的な敗北も阻止しているのよね。その意味、わからないかなぁ」
エルメラの正しい言葉は、シェラハに届かない。
シェラハが聞きたいのは、自分をリスペクトする言葉だけであった。
「うるさい、黙れ、そして、死ね!!」
『その通りですともー』
シェラハとソードハープの攻撃。
しかし、既に周囲をエンドブレイカーに囲まれているシェラハの攻撃など、最後のか弱き抵抗にすぎない。
「これ以上、勘違いしないように。止めを刺しておきませね。ちょっとした勘違いが悲劇につながることも無いとはいえないですから」
そう言うと、エルメラはシェラハとソードハープを、清浄なる輝きの元に浄化して撃破したのだった。
「どうやら、ジュウゾウには一歩届かないようですね。ならば、確実にガロウマルを仕留めなければ……」
エルメラは、戦況を分析しつつ、次の戦場へ向かう。
狙うは、剣狼剣聖ガロウマルの首、そして、フローレンスと仲間達の救出である。
●魔神の斧イングレッサ:Battle3
一度はエンドブレイカーを押し返した魔神の斧イングレッサであったが、その激戦により配下のマスカレイドは激減し、戦線は崩壊しつつあった。
「はやく援軍を寄越せっ! それが出来ないなら撤退させろっ」
焦りを感じさせるイングレッサの要請を、喋る武器である斧は斧はにべもなく断った。
『援軍は認められない。撤退も認められない。お前の死は無駄では無い。お前が無様にでも生き延びた事で、ジュウゾウ様の退路は守られたのだから』
その言葉の通り、イングレッサの奮闘は戦況に大きな影響を与えていた。
しかし、その報酬は、この場に留まって肉の盾となる事だったのだ。
「マスカレイドとは言え、同情に値するのでしょうか」
その哀れな状況に掌中の劇場・フレイヤ(c17009)は、良家の子女に相応しい哀れみをもって、そう言葉を掛ける。
だからといって手加減する事はありえないが、自分達を接戦で押し返した好敵手が、使い捨てされるのは気分の良いものでは無い。
「安っぽい同情ならいらないよ。あたしゃー、まだ諦めちゃいないんだからねっ!」
そう言うとイングレッサは、縦横無尽に剣と斧をふりまわして戦場を全力で駆け抜ける。
後先考え無い特攻にも見えるが、彼女には彼女の成算があった。
「勇者ガロウマルが倒されるまで生き延びれば、こっちの勝ちだっ!」
そう叫ぶイングレッサは、自らの命を繋ぐ以外の目的はもはやありはしなかった。
「あら? 勇者ガロウマルが敗北するのは予測済ですか。気が合いますね」
フレイヤは、にっこり笑ってそういうと、仲間の集中攻撃によって虫の息となったシェラハに気咬弾で止めをさしたのだった。
「少々残酷かもしれませんが、あなたを逃がしてしまいますと、多くの人を苦しめるのは必定でしょう。だから、これが正義なのです」
そう言った、フレイヤは死した彼女が持っていた『喋る武器』も破壊すると、周囲のエンドブレイカーに向けて、淑女らしく一礼をしてみせるのだった。
●剣狼剣聖ガロウマル:Battle45
戦場に現れたガロウマルの姿は、エンドブレイカー達が知るそれよりもさらに異形化を進行させていた。
ガロウマルの身をぬらす赤色には、フローレンスを守っていたエンドブレイカー達からの返り血が混じっている。
だが、それだけではない。ガロウマルの周囲に浮かんだ無数の異形の狼の首は、だが、それらは彼が先程まで戦っていたことを物語るかのように傷ついていたのだ。
「フローレンスさんを守った人達は、彼女を守り切ったのですね」
「いいや、まだ分からんさ。……お前達を退けた後、とって返して連中を倒すことが、俺にできないとでも思うか?」
彩風輪舞・フェルネス(c16239)に、ガロウマルは己の力を誇示するように告げる。
そして彼は、受けた手傷を顧みることすらなく、戦場にその身を躍らせた。
「来るがいい、エンドブレイカー! 俺を倒し、その力を示して見せろ!」
『喋る武器』を持つ兵士達を伴い、血に餓えた狼の如くエンドブレイカー達に襲い掛かる剣狼剣聖ガロウマル。
その力は、エンドブレイカー達が『大地の扉』で彼と戦った時を上回るものであった。
「ここまでとはね……」
仲間達と共に退きながら、唄猫・ユリウス(c06006)は呟く。
「けど、諦めやしないよ」
「そうだ……再び、かかって来るがいい」
撤退しながらも諦めの色の無いエンドブレイカー達に、ガロウマルは不敵に笑った。
そして、『大地の扉』を舞台とした戦いは、最終局面を迎える!
あなたの戦闘結果(FLASH版/HTML版)
戦場(リンク) | 参加者 | 結果 | 棘(ソーン) |
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ジェスター・ザ・カーニバル | 402 | 0勝18敗 敗北 | 【隠密】【逃走】2257⇒2183 |
蛇剣琴シェラハ | 133 | 2勝0敗 完勝! | 305⇒0 |
疾風槍ゼファー | 163 | 0勝14敗 敗北 | 1775⇒1720 |
剣狼剣聖ガロウマル | 1192 | 5勝40敗 敗北 | 【捕虜】5327⇒2804 |
魔神の斧イングレッサ | 178 | 3勝0敗 完勝! | 223⇒0 |
軋む剣ガルヴァルド&踊る盾槍ザングルム | 99 | 0勝15敗 敗北 | 1818⇒1766 |
王虎爪アルギオス | 131 | 0勝12敗 敗北 | 1499⇒1447 |
ブレイクゲージ残量(第5ターン終了時点) |
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29827−2183−1720−2804−1766−1447=19907 |