<戦神海峡の冒険 第3ターン結果>
第3ターンの開始状況
●迷宮街迷宮のごとく入り組んだ街路には、無数のクラーリンが群れ潜み、組織的な抵抗を行っていた。
都市国家につきものの複雑怪奇な構造は、この海底都市でも健在だ。
『ダンジョンで戦闘中、壁が抜けたら銭湯だった』ということが、それほど稀な話でも無いのが、都市国家と星霊建築である。
かつて、この都市に人が暮らしていた頃には宿屋か何かであったと思しき建物の中から、武装したクラーリンが飛び出してくる。
「こんな所までイカがいるとはね……レクサス、気をつけて」
「分かってるって!」
マスターである倖の唄・レクサス(c03071)と共に、夜霧の舟・エルナンド(c04241)は飛び出して来たクラーリンへと指先を向けた。次々に放たれた雷が、クラーリンを焼いていく。
「この程度では怯まなイカ! 女王様のために、人間を倒すイカー!」
「女王なら、もう倒しましたよ?」
マジックコンダクター・アルフレート(c02079)の言葉に、一瞬の沈黙があった。そして沈黙が止むとともに、より一層激しい反撃がエンドブレイカー達を襲う。
「女王様の仇を取るイカー!」
「人間ぶっ殺すイカー!!」
「これは、さっさと倒した方が静かに海底都市を見て回れそうですね」
苦笑しつつ、アルフレートは太刀を鞘から引き抜いた。
「マスカレイドでないですし、できれば殺したくは無いのですが」
「何エラそうに言ってんだイカー!」
「……向かって来るならば倒すまでです」
静かな言葉と共に、アルフレートの足が動いた。蹴りだされたソニックウェーブが、クラーリンを吹き飛ばす。
≪燐虹騎士団 〜Knights Of Halo〜≫の仲間達と共に、豪腕の剣士・クロト(c04753)は迷宮街を突き進んでいた。
「いい調子だぜ!」
振り回されたクロトの剣が、群れを為すクラーリンを薙ぎ倒す。
快心の笑みを浮かべて振り返ったその時、ひらひらと1枚の紙が落ちて来た。
紙には大きく、『左』と書かれている。
「ん、なんだコレ?」
「あ! そ、それは……!」
探索隊の隊長らしき1体のクラーリンが、慌てたようにクロトに言う。
「か、返すイカ! それは、この先の『選びの洞窟』の正しいルートのメモなんだイカー!!」
「……いや、今さらこんなの貰ってもなぁ」
今頃、他のエンドブレイカー達が選びの洞窟を攻略している頃だろう。
剣の腹でクラーリンを叩いて黙らせつつ、クロトは肩をすくめた。
●選びの洞窟
別の場所で、重大な手がかりが手に入っているとは露知らず。
選びの洞窟で『左』を選んだエンドブレイカー達は、洞窟の出口に辿り着きつつあった。
「あれは……」
前方に見える光に、砂柩・ゼス(c00490)は目を細めた。
肌に風を感じる。
それは間違いなく、洞窟の出口だった。
洞窟の出口からは下へと降りる階段がつながっており、別の階層へ行けるようになっている。
「出口ですね」
穏やかなゼスの声に、周囲のエンドブレイカー達は安堵の息をついた。
「この『左』の洞窟が正解だったようですね」
「それにしても、仕掛けの多いところでございます」
ペルソーナの翠・フォン(c03598)は、小さく息をついた。
「ゴーレムと戦うのも、悪くなかっただろうが。今頃右に行った連中は……」
「……健闘を祈りましょう」
水琉・ファルク(c08807)の言葉に、ゼスは静かに合掌した。
一方その頃、最初に『右』を選んだ者達はというと。
『ゴオオォオン!』
「ああもう、ハズレかよ畜生!」
木製のゴーレムがガッツポーズから振り下ろして来る拳、地面に当たれば大穴をうがつであろうそれを、紅月・リィズ(c01435)は両手の得物をかざして受け止める。鈍い痛みが腕に走った。
「ひょっとして、わたしって、クジ運悪い?」
リィズと同じく、ハズレの『右』を選んでしまったコスモスの花びら・シアリズ(c02856
)は思わず嘆息する。
ハズレと分かった以上、ここを進む意味も無いのだが、なんとか後退しようとするエンドブレイカー達をゴーレムは執拗に彼らを狙っており、逃がしてくれる様子も無い。
結局、ゴーレムを倒し終えるまで、リィズやシアリズ達は、洞窟で戦い続けることになったのであった。
【選びの洞窟 特別選択肢 選択結果】
・右に進む 892名
・左に進む 780名
●熱石の廊下
「ねえ……ここって本当に海底だよね?」
眼前に広がる光景に、九龍娘娘・シンルー(c10380)はうんざりとした様子で呟いた。
いかなる星霊建築の働きなのか、エンドブレイカーの前には、熱い溶岩の川が流れていたのだ。
その溶岩の上には赤熱した石が並んでいる。
この『熱石の廊下』の先に奥へと進む道があるのだろうが、その探索のためにも、熱された石を上っを突破していかねばならないようだった。
「仕方ないわね。それじゃ、誰が一番早いか、競争よ!」
宵菫・ラカ(c01106)の言葉に応じて、エンドブレイカー達はスタート姿勢を取った。
溶岩の川のこちらの岸がスタート、反対側の岸がゴールということになるだろうか。
「よーい、ドン!!」
その言葉と同時、石の上を飛ぶようにしながら、エンドブレイカー達は熱石の廊下を突っ走った。赤熱した石が足の裏を焼くが、その熱が伝わるよりも早く、エンドブレイカー達はさらなる一歩を踏み出していく。
長かった熱石の廊下の風景は瞬く間に背後へと流れていく。
やがて、溶岩地帯の終わりが見えて来る。
「ゴール!!」
最初に廊下を突破したのは、小さな願い・スティール(c03971)だった。
「たどりつけ……ました……!」
荒い息をつきながら床に手をついたスティールは、
「熱っ!!」
まだ溶岩の熱が伝わって来ていた床に触れてしまい、思わず手を叩いた。
「負けてしまいましたね。スティールさん、優勝おめでとう」
長いスカートをひるがえしながら2位集団でゴールした太陽と緑の導き手・シャルロット(c00849)は、スティールをそう祝福した。
エンドブレイカー達はそのまま、熱石の廊下の奥に広がる回廊へと探索の手を広げていく。
彼らが海底都市のさらなる深層へと向かう道を見出すまで、長い時間は要しなかった。
あなたの戦闘結果(FLASH版/HTML版)
戦場(リンク) | 参加者 | 結果 | 戦力 |
---|---|---|---|
迷宮街 | 1480 | 36勝0敗 完勝! | 820⇒0 |
選びの洞窟 | 1672 | 攻略成功! | 600⇒0 |
熱石の廊下 | 1398 | 攻略成功! | − |