<戦神海峡の冒険 第4ターン結果>
第4ターンの開始状況
●碑文の間碑文の間から伸びた、12本の通路。
謎の答えを解き明かしたエンドブレイカー達は、奥へと続く道を進んでいた。
ぬばたまの獣・レティシア(c02866)が、同道するエンドブレイカーに尋ねる。
「あー……これ、『38人にコイン1枚づつ配って自分が800枚以上を取る』ってのが最大の答え、でいいん?」
「そう……なりますね」
くろねこマスター・フィオリス(c00380)は頷いた。
問題の条件を読むと、序列1位で最初の提案者になる船長は必ず殺害されるように思える。
だが、果たしてそうだろうか。
『多数決で負けると、提案者が殺される』
という条件は、序列1位の船長が死んだ後も変化しない。
『船長が自分が死んでしまう提案しか出せないなら、以降の提案者も同じように死ぬ』
のだ。
その場合、海賊が残り2人になるまで提案者の殺害は止まらず、最後の2人のうち、上位にいる者が過半数成立によって、全ての金貨を持って行くことになる。
「……というのが、『前提』で、しかもこれを『海賊全員が理解している』のです」
海賊は、その全員が、『自分が0枚しか得られない』この結論を回避しようとする。
序列2位の海賊は自分が提案者になるために必ず反対するが、以降の海賊達は、上記の条件を理解しているため、1枚以上の金貨を得られるなら、賛成に回ってしまうのだ。
よって船長は、過半数の船員達に、賛成を得るための金貨1枚ずつを分配すれば良い。
「んー、まぁ、釈然としない答えに見えなくもないけど、最低枚数の1枚で、買収できるんで、過半数の人数を買収すればいい……ってことだな」
傭兵・エレン(c12545)が、そうまとめる。
そうすれば、彼らは損得勘定によって船長に同意し、船長は生き残れる上に金貨のほとんどを勝ち取れるという寸法だ。
まだ難しい顔をしているエンドブレイカー達に、フィリオスは続けた。
「こう考えて下さい。
2名なら、全取り出来て2番目は丸損。
3名だと、前述の理由で2番目にになりたくない3番目が1枚以上で賛成。
4名でも、同様で4番目は丸損。
5名だと、4番目になりたくない5番目が1枚以上で賛成。
以下飛び飛びに1枚ずつ与えればよい……かな」
海賊は78人なので、過半数の海賊を買収するのに必要な金貨は、78÷2=39枚から、自分の分の1枚を引いた38枚。
「金貨は最初872枚だから……『872−38』で、834枚……でよろしいのかしら?」
「うむ。じゃが、全員論理的な海賊団の存在というのが非論理的じゃな!」
愛こそすべて・レイラ(c04704)が答えを言い、闘玄卿・エルムリヒ(c01495)が問題の前提をぶった切った。
通路を進んでいくと、やがてエンドブレイカー達は広間に辿り着いた。
そこにあったのは、1メートル以上はあろうかという巨大な鍵が、相応のサイズの鍵穴に突き刺さっている光景だ。
その周囲には小さな鍵が幾つも転がり、さらに広間には無数の鍵穴がある。
「この鍵を、それぞれ合う鍵穴に入れて、同時にひねればいいみたいだね」
「いいか、行くぞ!」
号令と共に、彼らは一斉に小鍵を回した。
それと同時に、広間の中央にあった大きな鍵が音を立てて回る。
「あ……これで抜けそうですね」
紅月の姫蜘蛛・メシュティアリア(c08445)は、大きな鍵に手をかけると一気にそれを引き抜いた。鍵が引き抜かれると同時に一瞬魔法の光が周囲を照らし、遥か遠くの方から轟音が響く。
エンドブレイカー達が轟音に身をすくませる中、メシュティアリアは、手にした大きな鍵から、奇妙な力の脈動を感じていた。
「これ……ひょっとして、武器でしょうか?」
「は?」
エンドブレイカー達が、一斉にメシュティアリアの周りに集まる。鍵はそれ自体が強い魔力を秘めており、しかもアビリティが秘められているらしいことが感じられた。
「街に戻ったら、確かめてみることにしよう」
しげしげと鍵を眺め、メシュティアリアはそう言った。
【碑文の間】
(1)最初の1人である以上、必ず殺されてしまう(つまり0):361
(2)平均値よりも少し多い12枚:69
(3)39人で山分けしたよりも少し多い23枚:187
(4)金貨の8分の1である109枚:18
(5)金貨の8分の1より1枚多い110枚:10
(6)金貨の4分の1である218枚:12
(7)金貨の4分の1より1枚多い219枚:11
(8)金貨の半分である436枚:32
(9)金貨の半分よりも1枚多い437枚:21
(10)438枚以上700枚以下:12
(11)701枚以上800枚以下:24
(12)801枚以上:704
●コロッセオ
そこは、石造りの闘技場だった。
往時には、この闘技場でも熱い戦いが繰り広げられていたのだろう。だが今、苔生した闘技場の観客席に、戦いを見守る者の姿は一人たりとてない。
緑の草に埋もれ、風化しつつあった闘技場の静寂は、しかし今、完全に打ち破られていた。
「来るぞ!」
「了解!」
通路の奥から湧き出るようにエンドブレイカー達へと迫り来るのは、無数のゴーレム達だ。
おそらく、過去、この海底都市に人がいた頃には、闘技場での訓練用か、あるいは出場者の対戦相手として用いられていたのだろう。
千紫万紅に躍る紅豹・カルラ(c05026)があきれたように言う。
「よくもまぁ、こんなにゴーレム作ったもんだね。今じゃすっかり廃れているのに」
ゴーレムは、作成に人間の犠牲が必要ということで、現在では廃れてしまった技術だ。
「それが、これだけの数いるということは、この都市が健在だった時代には、ゴーレムを作ることが認められてた……ってことね」
「ゴーレム技術が廃れる前の建築物なのは間違いないか……やっぱり、この都市が放棄されてから、随分と長い年月が経っているんだな」
世界樹・ヒカ(c05402)が爪を振るい、
「行きますよ、カッパード・シールド!!」
頑張れ僕らの・ヴァンド(c04783)は、愛用の盾を構えた。
「おおお!! 灼銅の一撃をその身に刻め!!」
シールドを投げつけまくり、近付くゴーレムには盾を構えての体当たり。
敵を寄せ付けないヴァンドの奮戦で、ゴーレムの陣列は崩れていく。
「こちらも、参ります……!」
宵鴉・アレート(c04031)の太刀が翻り、満月の如き円を描いた。
一瞬のきらめきがその円に沿って走ったかと思うと、四肢を斬り飛ばされたゴーレムがその場に転がっている。
「所詮は過去の遺物です」
「ふぅ……どうやら、あらかた片付いたようですね」
「よし、水着コンテストの会場を、こちらに移しましょう!」
早速地上に連絡を取り、水着コンテストの会場を移動するよう動き出す。
何せ冒険の参加者とコンテスト出場者が同じなので、移動は速やかに進んだ。
「では、海底での水着コンテストと洒落込みましょう」
その言葉に、いっそう水着コンテストは盛り上がるのであった。
●人魚達を呼ぶ
旅人・オニキス(c00211)は、眼前にそびえ立つ巨大な扉を見上げて言った。
「この扉を開ければ、人魚の入り江に通じる水路が出来るのですね……」
「がんばって扉を開けて人魚さんたちを通してあげるのですぅ」
今日ものんびり娘・アヤ(c03522)は、ぐっと腕に力をこめる。
泡の端の方にあった巨大な扉は、扉の向こう側からの水圧で押され、開きにくくなっていた。
エンドブレイカー達はじりじりと力をこめ、扉を開いていった。
扉の向こう側から流れ込む水が、足元をすくおうとする。
だが、エンドブレイカー達の力が、水圧に完全に勝る瞬間が訪れる。
扉の向こうに隠されていた一筋の水路が、「人魚の入り江」への道を作り上げる。
「これで、人魚の方達を連れて来れますね」
「それじゃ、さっそく人魚さんたちを連れて来るのですぅ!」
エンドブレイカー達は、人魚を水路へと案内するべく、開けたばかりの扉をくぐって、人魚の入り江へと向かっていった。
あなたの戦闘結果(FLASH版/HTML版)
戦場(リンク) | 参加者 | 結果 | 戦力 |
---|---|---|---|
碑文の間 | 1461 | 攻略成功! | − |
コロッセオ | 2061 | 42勝0敗 完勝! | 1000⇒0 |
人魚達を呼ぶ | 1082 | 攻略成功! | − |