<戦神海峡の冒険 第6ターン結果>
第6ターンの開始状況
珊瑚の海の戦神像。その奥に存在していた扉を開き、エンドブレイカーはついに海底都市の最深部へと辿り着いた。
そして彼らは、そこで2つのものに目を奪われることになった。
1つは、金銀財宝の数々が山と積まれた、海賊の財宝庫。
そしてもう一つは、幾つもの嘆き苦しむ人の顔が彫り込まれた岩壁であった。
●海賊の財宝庫
うず高く積み上げられた財宝の山は、この海底にあっても色あせることなく見る者を魅了せんばかりの輝きを放っていた。
だが、その財宝の数々の主であったであろう者達が晒すのは、見るも無残なアンデッドとしての姿だ。海底の寒さ故なのか、腐敗した肉体を維持したままのゾンビの群れは、財宝を脅かす者の命を奪わんと、エンドブレイカー達へ迫って来る。
「気をつけてね、海賊だけじゃなくて、ゴーレムもいるよ。ほら、あの宝箱!」
スロウリィ・サシャ(c05471)の指さした宝箱は、敵の接近に反応して音を立てて変形し、不気味で無機質な存在へと姿を変える。ミミックと呼ばれるゴーレムだった。
「サンキュー、気をつけるぜ。にしても、海賊なのか、こいつら……」
その服装から判断し、覇を以って竜をも殺す者・トルム(c03362)はフンと鼻を鳴らした。
「なら、船長を倒してやりゃあいいな!」
いわゆる海賊帽を被った、1体のゾンビ。
それが船長であろうと、トルムは目星をつける。
「違っていたら、まあそれはそれだ!」
魔獣戦士の力が、トルムの体に人間には本来ありえない、炎を噴く力を与える。大きく息を吸い込むと、トルムは思いっきり炎の息を吹き出した。
まばゆい赤光を伴って炎は海底を駆け抜ける。
炎に巻かれながら、船長のゾンビは崩れ落ちた。
「オイオイ、こんなもんか? まだ暴れたりねーぞ!!」
口の端から火の粉を軽く吹き出し、トルムは不敵な笑みを浮かべる。
それからさほどの時をおかずして、海賊ゾンビ達は完全に滅び去る。
「よォし……それじゃ、この財宝はアタシ達のもんだな!」
先の戦神像で手に入れた大量の斧に続いて、エンドブレイカー達は海賊の財宝をも手にしたのであった。
●嘆きの壁
エンドブレイカーであるならば、邂逅した瞬間に、それがギガンティアであると識る。
かつて萌芽した『棘(ソーン)』の残滓。
それこそが、
「ギガンティア……」
千夜一夜・モルティ(c10075)は、ささやくようにその名を口にする。
エンドブレイカー達は、目にしたの岩壁がギガンティアであることをたちどころに知った。
そして、エンドブレイカー達の接近に反応するかのように、岩壁からは多くのマスカレイドが溢れ出している。
そのマスカレイドの中には、今日の冒険で見て来たようなモンスターに加え、今まで姿を見せていなかった、「人間のマスカレイド」までが混じっていた。
碑文の間と無数の鍵による厳重な封印は、このギガンティアを封じるためのものだったのかも知れない……モルティは、心の中でそう思う。
「そのギガンティアの中に何があるのか……見せてもらうわ」
モルティの瞳が輝くと同時、花粉を振りまいていた植物と人間の中間のようなピュアリィが石化し、その動きを止めた。
「こんな海底で、コソコソと生き延びてたのかい?」
≪クラッシュアウト≫雷霆に所属する蒼黒の雷霆・イシュタル(c05076)は、口の端を吊り上げた。イシュタルが腕を振り上げるとともに、虚空を切り裂いて現れるのは無数の邪剣……何本ものレギオスブレイドだ。
「ボクに見つかったのが運の尽きだと思って、精一杯ボクを楽しませてよ」
現れ出たレギオスブレイドは、宙を舞っては敵を引き裂いていく。
「このマスカレイド達、別に統率がとれてるわけじゃないみたいだね」
眠る花竜・デメル(c03004)は、戦況を見てそう呟いた。
エンドブレイカー達は、岩壁から溢れ出したマスカレイド達を着々と倒し、岩壁へと近付いて行っているが、マスカレイドの側に組織だった反抗を企んでいる様子も無い。
デメルは、岩壁を見上げて言った。
「嘆き悲しむ人……なんだか悲しいけれど。本日最後だろうから、気張って行くよー!」
気合い一番、突き出された拳が、眼前のマスカレイドの仮面を貫いた。
一度は岩壁から溢れ出したマスカレイド達だが、エンドブレイカー達はそれらを逃すことなく倒し尽くしていった。
やがて戦いは止み、海底に静けさが戻って来る。
「……このギガンティアは、一体なんなのでしょう」
銀月・アルジェン(c02363)は、岩壁を見上げて言った。
一体いつ作られたのか、そして、その存在は何を意味するのか……。
「ここで考えていても、分かりそうにはありませんね」
真実を知るためには、このギガンティアの中を探索するしかないのだろう。
「ですが、僕らはエンドブレイカー……其処に仮面があるならば挑むのみ」
アルジェンが呟く。
そしてエンドブレイカー達は、ギガンティア探索への決意を新たにするのであった。
●冒険の成果
こうして、戦神海峡の冒険は幕を閉じた。
この冒険を通じて、発見された事物や見出された真実は数多い。
戦神海峡の底に沈む海底都市、それは本来『アックスヘイム』として建国された都市国家であった。
碑文の間で発見された『謎の鍵』は、エンドブレイカー達の新たな力となるだろう。
そしてギガンティア『嘆きの壁』は今のこの都市の奥で、エンドブレイカー達の探索を待っている……。
自分達の冒険心によって成し遂げた多くの成果を誇りながら、エンドブレイカー達は海底都市を後にするのであった。
あなたの戦闘結果(FLASH版/HTML版)
戦場(リンク) | 参加者 | 結果 | 戦力 |
---|---|---|---|
海賊の財宝庫 | 2432 | 48勝0敗 完勝! | 1250⇒0 |
嘆きの壁 | 2114 | 43勝0敗 完勝! | 1000⇒0 |