ステータス画面

盟約の地の冒険

■完全攻略!

 大地母神の遺骸の中へと足を踏み入れたエンドブレイカー、総勢2466名。
 彼らが挑んだ第1の障害は、ハンマーや杖のアビリティを思わせるような高重力場の通路だった。
 通路を進めば進むほど、自らの体重が2倍3倍に増えていくように感じられる。
 いや、実際に間違いなく増えていた。

「これが、大地母神のプレッシャーなのかっ」
「ぐぬぅぅぅ、潰される」
「こんなもの、訓練だと思えば朝飯前っ!」
「どうやら、私の戦いはここまでのようです。後は、頼みましたよ」
「もっとまじめにダイエットしておけば。無念」
 エンドブレイカー達の悲鳴が上がる中、我が名は・ポリテス(c14078)や狂嵐獅子・ミハエル(c10562)はその重力を跳ね除け、まっすぐに通路を突き進んでいく。
「ふふふ。この程度、楽勝ですわ!」
「小細工はいらぬ、我が進撃を妨げること能わず!」
 もちろん、ポリテスも辛くないわけはない。
 その表情をよく見れば、やせ我慢であることは見て取れただろう。
 だが、その態度が他のエンドブレイカー達を勇気づけたのは確かだった。
「続け同胞たちよ、我が轍をこえてゆけい!!」
 ミハエルの檄が飛ぶ。

 最終的には100倍近くまで増加した重圧を乗り越えたエンドブレイカーは1242名。
 既に、半数近くが脱落し、大地母神の外へと放逐されていたのだった。

 高重力の通路を通りぬけ、ほっと息をついたエンドブレイカー達。
 自分の体が羽のように軽く感じられ、今なら空でも飛べそうだと明るい表情を浮かべて、通路の先を見る。
 通路は、曲りくねった上り坂となっており、通路の先は見通せない。
 そしてその通路の先からは、地響きのような音が響いてくる。
 何の音なのか? エンドブレイカー達が不思議に思っていると、突如通路の曲がり角から巨大な岩が転がり落ちてきたのだ。
 どうやら、この巨大な岩を押し上げて進まねばならないようだ。
 通路の広さを考えれば、一度に岩を押せるのは30人程度だろうか。
「俺様のパワー見せてくれるっ」
「自慢じゃないが、俺は脳筋でな。頭を使う試練では役に立たない分、ここで働くぜ」
 いち早く巨大な岩を押し上げる力自慢のエンドブレイカー達。
 その力に押され、巨大な岩は坂道を登っていく。
 今回の試練は、それほど難しくないようだ。
 と、油断したのが間違いだったのか、力自慢のエンドブレイカー達が坂道を登りきり、曲がり角の先へと進もうとすると、彼らの背後に突如新たに巨大な岩が生み出され、坂道を転がり落ちてきたのだ。
 セイヴァーセイバー・ラーズエル(c04538)は、滑り止めを巻いた靴を改めて確認しながら言う。
「根性も試そうっていうわけだね」
「まぁ、試練ですし……でも、ちょっと、びっくり、です」
 穏やかに咲く月見草・ウィスタルテ(c03467)は岩の凹凸がなるべく少ない部分を調整し、うまく持ち上げていく。
 次々とエンドブレイカーが巨大な岩を押し、坂道を登る。
 その後も、巨大な岩が次々と現れ、全てのエンドブレイカーが巨大な岩を押し上げる試練に挑むこととなった。
 巨大な大岩を押し上げて坂道を登り切る事が出来たのは、わずかに513名。
 アウィンの試練に簡単な試練などは無いのかもしれない。

 坂道を登りきり、断崖から大岩を落とした513人のエンドブレイカー達。
 その目の前には、鋭利な刃物のような鋭さを持つ金属の糸が張り巡らされた、巨大蜘蛛型ゴーレムの巣が現れた。
「巨大な蜘蛛型ゴーレム……ですか」
 追想花・ディアネーラ(c04657)は、その動きをと糸の位置しっかりと観察していた。
 慎重に歩けば糸の上を進むことができるかもしれないが、巨大蜘蛛型ゴーレムに襲い掛かられれば、落下せざるを得ない。

「巨大蜘蛛型ゴーレムの動きには一定の法則がある」
「蜘蛛の巣の足場は、行き止まりもあるようだな」
「蜘蛛の巣の糸同士が近づいている箇所もある。飛び移れる距離の見極めが重要だな」
「ふっ、何を難しいことを。あのゴーレム達に追いつかれない速度があれば、攻略は簡単さ。俺は、風になるぜっ!」
 エンドブレイカーは、それぞれの意気込みと共に、蜘蛛の巣の上に踊り出る。
「愛の力で、いっくよー! アレサ、見ててねー!!」
 籠の鳥・サイレント(c02623)が、自分を捕まえようと近付いて来た蜘蛛型ゴーレムをいきなりとんでもない力で跳ね除けた。
「……今、何か趣旨に反するものを見たような……」
 それはアリなのかと、眩暈の尾・ラツ(c01725)は目を疑うが、特にペナルティなどもある様子はない。
 とはいえ、力を入れるタイミング等もあるのだから、敏捷さを問う試練としては間違っていなかったのだろう。
「まあ、諦めるわけにもいきませんからね。始祖譲りかも知れませんけれど」 
 あるものは、慎重さを武器に。
 あるものは、スピードを武器に。
 あるものは、運を天に任せて。
 そして……。

「蜘蛛が、蜘蛛が……」
「……切り傷だらけです」
「俺は、風になったぜっ!」
 肩で息をするエンドブレイカー達。
 蜘蛛の巣を越えられたエンドブレイカーは、たったの144名となっていた。
 残る369名は、蜘蛛の巣の露と消えてしまったのだ。蜘蛛型ゴーレムが糸でぐるぐる巻きにしたエンドブレイカー達を外へ運び出していくのを後に置いて、エンドブレイカー達は先へと進む。
 その144人のエンドブレイカーの目の前には、見上げるような巨大な円筒があった。
「まずは、俺に任せろっ!」
 勇敢なエンドブレイカーが、エレベーターに飛び乗った。
 すると、エレベーターは錐揉み回転しつつ、すさまじい速度で上昇すると、乗っていたエンドブレイカーを振り落として戻ってきた。
 振り落とされたエンドブレイカーは、何処かへと消え去ってしまった。おそらく今までと同じように、入口付近に戻されているのだろう。
 顔を見合わせるエンドブレイカー達。
 だが、ここまで来たら、やるしかない。
 盟約の地を目指す探偵・ティルナ(c03037)は、検討してきた攻略方法を冷静に実行しようとしていた。
「まずは外縁に立つ。そして……!!」
 回転が頂点に達した瞬間、ティルナの身体が舞った。
 ギリギリで足場に届かないかと思われたが、下で見ていたエンドブレイカー達は、危ういところで足場に手をひっかけたティルナの姿を目撃する。
「ふぅ、まぁこんなところね!」
「こちらも、負けていられないな! これまで培った全てを見せる!」
 ティルナに続いて、レイダー・ソシエゴ(c14053)がエレベーターに挑んでいく。
 廻るセントウレア・ナギサ(c21540)は、完全に意識をこの障害に集中させていた。ナギサの意識から、他の全てが消えていく。
 すさまじい速度の錐揉み回転といえど、心頭滅却できればどうということは無い。
「今っ!!」
 飛び乗ったナギサの快哉が、下にいるエンドブレイカー達に聞こえてきた。
「やったね!!」

 様々な方法で、障害に挑むエンドブレイカー達。
 多くの者は、勇敢なる最初のエンドブレイカーと同じ運命を辿る。
 そして、この試練を突破したエンドブレイカーの数は22人。
 全ての試練を乗り越えたエンドブレイカー達に、大地母神の声が届く。

『おめでとうございます、皆さん。
 アウィンの想定を遥かに上回る、素晴らしい力を示されましたね。
 これより、アウィンの宝物庫への道を開きます』

名前戦法勝利コメント
追想花・ディアネーラ(c04657)
第3重視巨大な蜘蛛型ゴーレム……ですか。
陽凰姫・ゼルディア(c07051)
第4重視がんばったかいがあるっていいなぁ
セイヴァーセイバー・ラーズエル(c04538)
第2重視まさか突破出来るとは思わなかったよ!?
我が名は・ポリテス(c14078)
第1重視ふふふ。楽勝でしたわ
籠の鳥・サイレント(c02623)
第3重視アレサが力を与えてくれる!負けないもん!
ナジュムの棘・レサト(c02802)
平均的頑張りました
眩暈の尾・ラツ(c01725)
第3重視始祖、我々の諦めが悪いのは貴方譲りかもしれませんね
抱きし哀歌を紡ぐ蒼碧の風・ルキラ(c16918)
第4重視突破出来るなんて思わなかったぁ…びっくりっ!
狂嵐獅子・ミハエル(c10562)
第1重視はははっ!! 事も無し!!?
薙刀の女丈夫・ケイト(c00857)
第4重視ふう……きついです
星輝穿雲・ディーア(c02611)
第2重視抜けたどーですぅ!
レイダー・ソシエゴ(c14053)
第4重視これまで培ってきた成果が出たようだな
幻想を揺蕩う眠り姫・アリシア(c31077)
第2重視おー…やったの
陽だまりの中の笑顔・リィナ(c13285)
第1重視あたしですっ!?
穏やかに咲く月見草・ウィスタルテ(c03467)
第2重視ちょっとびっくり、です。
盟約の地を目指す探偵・ティルナ(c03037)
第4重視ふう、まあこんな所ね!
廻るセントウレア・ナギサ(c21540)
第4重視やったね!
銀雷閃・ツルギ(c08167)
第2重視ぜえぜえ
夜光の魔銃剣士・シフォン(c33725)
第1重視見事突破ね。
魔剣・アモン(c02234)
平均的試練は乗り越えるためのもの!
針鉄鉱・キートゥ(c09444)
平均的…宝物庫へ、向かうとするか。
紫風天翔・レイラ(c03886)
平均的なんとか無事に終われました…?


総参加者2466名

第一突破1242名
第二突破 513名
第三突破 144名
完全攻略  22名
戻るTommy WalkerASH