<此華咲夜若津姫救出行 第1ターン結果>
第1ターンの開始状況
●開かれる『大地の扉』「では、いいですか皆さん……行きます!」
ガンダッタ・アックスの血を引くフローレンスは、戦神海峡アクスヘイムから一時的に持ち出して来た『戦神斧』を振るう。
実力的に、その性能を完全に発揮することはできないまでも、『戦神斧』は『大地の扉』を割り砕いた。
数千年の時を経て開かれた岩戸の向こうへと踏み込んだエンドブレイカー達の前に広がるのは、奇形とも言うべき地下大空洞であった。
地上に広がる霊峰天舞アマツカグラをすっぽりと呑みこんでしまいそうなほどに大きな空洞の中には、都市国家と同様に様々な自然が広がっている。
だが、『大地の扉』の周辺でも最も目を引くのは、何か巨大な存在が『大地の扉』を裏側から破壊せんと、荒れ狂う怒りのままに殴打を繰り返したことを連想させる、幾つもの破壊痕だった。
『大地の扉』が開かれたことに気付いたのだろう、マスカレイドの軍勢が動き出す。
鋼語りのジュウゾウが既に滅ぼされた今、彼らが求めるのは残された使命を果たすことのみだ。
使命とはすなわち、『大地の扉』を出て、地上にいるはずのジュウゾウやガロウマル達と合流することである。
「こいつらを地上に出すわけにはいかないな!」
奈落の入り口へと攻め寄せる軍勢に対し、エンドブレイカー達は真っ向から激突した。
●空軍賢者シュセープル:Battle17
奈落入口周辺の山岳地帯。
その山肌から上空から降下して来たのは、空軍賢者シュセープルが率いるピュアリィ達との戦闘に入っていた。
奈落の天井を見えなくするような勢いで襲い来るピュアリィマスカレイド達。
その軍勢は、いずれも何らかの形で『喋る武器』を持ち、あるいはその肉体そのものを『喋る武器』とするような改造を加えられ、エンドブレイカー達に対して攻撃を仕掛けて来る。
「でも、ピュアリィがあんまり頭のいい行動取れるとも思えないし。特別な司令塔がいるはずなんだよね」
頭上を覆うピュアリィ達を観察していたニルチッイ・ハナセ(c15351)は、後方でピュアリィ達へと指示を下す1体のスフィンクスを捉える。
「確率的に低い方が正であるか。エンドブレイカーによる侵攻から導き出される事実は、ジュウゾウ様やガロウマル様が敗北したということ。だとしても、我々が取るべき戦術は変わらぬ」
敵司令塔である空軍賢者シュセープルは、矢継ぎ早に配下達へと指示を下し、エンドブレイカー達を突破せんとする。
「あれだね!」
ピュアリィ達もまた地獄兵と同等の力を持っている。被害が大きくなる前にシュセープルを撃破せねばなるまい。
素早く山肌を蹴りつけて跳ぶハナセの背に、光輝くオーラの翼が生まれる。
次第に加速するハナセの後に、光の軌跡が帯を引いた。
「敵か……迎撃するのだ!!」
指示を下すシュセープルへと、エンドブレイカー達からの攻撃が飛ぶ。
羽を炎上させたシュセープルへ、ハナセは山肌を蹴って跳んだ。
背にしたオーラの翼が一閃され、シュセープルの翼を切り飛ばす。
「もう一つ!!」
とどめとばかりに全力でシュセープルを蹴りつけ、ハナセは山肌へと舞い戻る。
後方ではシュセープルが谷底へと落下。司令塔を失い混乱するピュアリィ達を退けるまで、そう時間はかからなかった。
●山岳の大角ベック司令:Battle17
「おーい! エンドブレイカーが来たよー!!」
いばら姫・チサカ(c34909)はほうぼうに呼び掛けながら、山道を進んでいた。
「うーん、先に奈落に行った人達、どの辺りまで行ってるんだろう?」
『大地の扉』が開いた衝撃は、おそらく伝わっているはずだ。
異変を感じれば、先に潜入しているヴフマルの能力で合流も可能なはずだが。
そう思ううち、山上へと通じる木々の隙間に、チサカは人間ならざる影を捉える。
「先にこっちが引っ掛かったか」
山を滑り降りて来るのは、山岳の大角ベック司令に率いられたバルバマスカレイドの軍勢だ。
山道を進むエンドブレイカー達に向け、バルバ達は次々と奇襲に近い形で攻撃を仕掛けて来る。
「大声を出していたのはお前か! 見つけやすくしてくれたことに感謝するぞ!」
「そっちこそ、わざわざ出て来てくれてありがと。探す手間が省けたよ!」
チサカ達の側も、敵の襲撃を受けることは織り込み済みだ。
襲撃に対してすぐさま態勢を立て直すと、反撃を繰りだし、バルバマスカレイドの群れを撃退していく。
「警戒してれば、どうってことないよ! いけるいける!」
チサカのムーンブレイド大通連が宙を斬り裂き、魔力に満ちた月光が次々と放たれる。
バルバ達がその奔流に呑みこまれて次々と倒れた。
「おのれ! だが、この山々は我らの庭……!」
「だから、ここで倒しとかないとね! いっけー!!」
撤退し、戦列を立て直さんとするベック司令へと月光煌星砲が放たれた。
「お、おのれ……ジュウゾウ様、ガロウマル様、申し訳ありません……」
「もう倒しちゃったんだよね、どっちも。にしても、忠義者のバルバかぁ……」
これもジュウゾウによる改造の成果なのだろうか。
チサカは少々残念な思いで、ベック司令の亡骸に弔いの祈りを向けた。
●三種の武具王ソーダックスシルド:Battle20
危険なモブ・イザボー(c33892)の繰り出す車輪が、次々と山肌を駆け下る。
それに続いて起こるのは無数の金属音だ。
「チッ、流石に硬いね」
イザボー達の前方にいるのは、楯状の形をしたゴーレムの軍勢だった。
地獄兵共々、こちらへと淡々と向かって来る姿は、一種の威圧感を感じさせる。
「それでも、無理をしているようではあるか……」
ゴーレム達の盾の表面と裁きの車輪が噛み合い、凄まじい音を立てる中、イザボーはこちらへ向かって来る1体の大きなゴーレムを視界に収めていた。
「司令塔役……あいつを倒せば、こいつらも止まるかな?」
そう判断するが早いが、イザボーは矢継ぎ早に裁きの車輪を打ち出していく。
そのゴーレム、ソーダックスシルドはその頑丈な巨体で両手の武器を振るい、巧みにこちらの攻撃を防いでは距離を詰めて来る。
だが、
「だったら、そっちより大きな車輪で行くだけさ!」
渾身の力を籠めて、ソーダックスシルドよりもさらに巨大な車輪がイザボーの前に創造される。
慌てたように距離を取ったゴーレムを、Uターンした車輪は背中からひき潰した。
「よし、これで行けるね」
そうして山道を進むイザボーの目に、山の向こうにそびえ立つ巨大な「人影」が映る。
「あれは……『此華咲夜若津姫』? けど、なんだ、あれ?」
『此華咲夜若津姫』の体の上で、時折光が見える。
それは、『此華咲夜若津姫』の体の上で戦いが起きていることを示していた。
あなたの戦闘結果(FLASH版/HTML版)
戦場(リンク) | 参加者 | 結果 | 棘(ソーン) |
---|---|---|---|
空軍賢者シュセープル | 779 | 16勝1敗 勝利! | 540⇒0 |
山岳の大角ベック司令 | 874 | 17勝0敗 完勝! | 486⇒0 |
三種の武具王ソーダックスシルド | 832 | 19勝1敗 勝利! | 583⇒0 |
ブレイクゲージ残量(第1ターン終了時点) |
---|
18747=18747 |