<スリーピング・ビューティ 第2ターン結果>
第2ターンの開始状況
●大魔女エリクシル形態(腹部)左右の脚の鎧を失った大魔女エリクシル形態。
だが、その脚部の上、大魔女の腹部からは今も、数多のマスカレイドが生み出され、その戦力を増強し続けている。
王を孕む魔女の腹。
その性質を引き継いでいるのか、腹の中から這いでるマスカレイドの数は、どんどんと増え続けているのだ。
「こちらがより多く殺せば、より多く生み出そうとするというわけか」
銀鳥の歌声・ブラッドリー(c29224)は、その悍ましい出産の様子を見て、そう言い捨てた。
現在の戦況は、予想よりもかなり良い。
エンドブレイカーの高い練度と、そして、ディアボロスブレイドの力が、その優位を導いているのだろう。
だが、その優位は絶対では無いのだ。
マスカレイドを生み続ける、この腹部を撃破しなければ、敵の数が増え続け、いつかは、それに押し潰されてしまうかもしれない。
それを阻止する為にも、この戦場を制圧し、撃破しなければならない。
そう決意したブラッドリー達エンドブレイカーは、大魔女エリクシル形態が生み出す支配領域を駆け抜け、生み出されたばかりのマスカレイドを撃破し続ける。
彼らの戦いはマスカレイドを圧倒していき、いつしか周囲に敵の姿は無くなっていた。
「残るは、アレだけだ」
今も、新たなマスカレイドを生み出す為にうごめいている大魔女エリクシル形態の腹。その戦場に残る唯一の敵の蠢動を止めるべく、数十人のエンドブレイカーが攻撃を集中させていった。
次々に放たれるアビリティ。
時には防御されるも、その攻撃は寄せては返す波濤のように、確実にダメージを積み重ねていった。
そして遂に……、ブラッドリーの指先が、マスカレイドを生み出す要といえる器官へと到達したのだった。
「あんたがソーンからマスカレイドを産むのなら、僕はそのソーンを全て喰らい尽くすっ!」
ブラッドリーの言葉の通り、彼が突き出した一点から、死の痙攣が広がり、そして、蠢動していた肉壁全てが色を失ったように活動を停止していったのだった……。
もはや、大魔女エリクシル形態は、新たなマスカレイドを産む力を失った。
残る敵の数は決して多くない。
エンドブレイカーは、必勝の決意の元、新たな戦場へと駆け出していくのだった。
●ゼルデギロス(海神形態)
『何なのだ、貴様達のその力は……!?』
触手を蠢かせるゼルデギロスが、困惑したようにエンドブレイカー達へと触手を向ける。
一斉に攻撃を仕掛けて来る海棲のマスカレイド達だが、決して多いとは言えない人数のエンドブレイカー達は、その攻撃を受け止めていた。
「なんとも……凄まじいものだ」
閉鎖錠・キー(c15850)は、己の身を護る強烈な力を感じていた。
海神形態と戦っているエンドブレイカー達の人数は全くもって多いとは言いがたい。
だが、その中において、直接海神形態と戦っている者達の中に、聖剣ディアボロスブレイドを持つ者が何故か10人もいた。
その真の力は解放され、エンドブレイカー達に加護を与えている。
「作戦勝ちだよ作戦勝ち!」
ディアボロスブレイドを手にしたエンドブレイカーから声が上がる。
戦場の混乱の中で、上手く集まることが出来た影響は大きかった。
さほどの時間を掛けることなく、ゼルデギロスはただ一人となっていた。
『おのれ、貴様ら如きに、この五将軍筆頭たる魔王ゼルデギロスが……!!』
「……」
悔しげに呻きつつも、触手を振るうゼルデギロス。
だが、その抵抗をエンドブレイカー達の攻撃は容易く打ち砕いた。
触手のことごとくを切り飛ばされたゼルデギロスをキーのシャドウロックが強制停止に追い込む。
棘(ソーン)そのものとして逃げ去ろうとしたゼルデギロスがエンドブレイカーの力によって消し飛ばされたことで、この戦場での戦いは決着した。
●エリクシルの秘法『イミュニティ』
大魔女が発動している遺失魔術のうち、最も危険視されているのが『イミュニティ』だ。
大魔女の城での戦いでは、ただの回復魔術以上の意味を持っていなかったが、この戦争の場において、大魔女そのものを修復されることは敗北と同義であるとすら言えた。
「発動は必ず阻止しなくては……」
ラウディーアルケミー・リィヤン(c34109)が、胸部に開いた傷口を覗き込む。
その向こうに広がるのは入り組んだ赤く輝く迷宮だった。
「これは、まさかエリクシル……?」
「そうでしょうね」
欺瞞を剥ぎ取る瞳を持つ夜来香・ヘミソフィア(c03151)が、エンドブレイカー達の道行きを先導する。ヘミソフィアに従って、エンドブレイカー達は曲がりくねり分岐する迷宮じみた大魔女の体内を奥へと進んでいった。
途中、現れるマスカレイドやエリクシル蟲と名付けられた『蟲』を排除しながら進むと、現れるのは大魔女の小分身体と、その周囲を守る最大規模の敵群だ。
「往くぞ!」
鬼神の如き闘気を背負い、リィヤン達は敵陣へと斬り込んでいく。
ムーンブレイドと野太刀、長大な二刀を手に、群がる敵を切り伏せていくリィヤン。
さほどの時間を掛けず、『イミュニティ』を詠唱する小分身体へと刃が届く距離へと至る。
エンドブレイカー達へと見向きもせず、イミュニティの詠唱を続ける小分身体。
その巨体へと、リィヤンは野太刀の切っ先を向ける。
「この程度か? 終焉を破壊する力、甘く見られたものだ……」
渾身の力で繰り出される鬼斬剣は、『イミュニティ』の発動を防ぐ決定打となった。
●エリクシルの秘法『メテオスウォーム』【3】
大魔女の全身に配置された小分身体は、それぞれに強力な魔術を発動する力を有している。
その中でも、『メテオスウォーム』を発動する力を持つ分身体のうちの1体は、先程の戦闘において撃破されていた。
発動すれば、エンドブレイカー達にさえ多大な影響を及ぼすであろう強力な遺失魔術。
その威力の程は、大魔女の城で戦ったエンドブレイカー達も知っている。
「それが大規模化されて繰り出されるというのは歓迎すべき事態ではないね」
翠星晶・クィル(c00105)達の前方には、先程倒されたものに続く、もう1体の分身体がいた。
この分身体を倒すことで、大規模メテオスウォームの発動を阻止することが出来る。
クィルは竪琴の弦に指を添えると、楽曲を奏で始める。
熱狂的な楽曲は、戦場で戦う他のエンドブレイカー達を鼓舞するように響き渡っていった。
激情的な旋律は、大魔女の小分身体へと負荷を負わせていく。
意志なき小分身体にも、その楽曲は影響を及ぼしていく。
そして、高まり切った旋律が五色の閃光を乱舞させるにおよび、大魔女の詠唱が止む。
虚脱したように完全に停止した大魔女の小分身体は、その姿のままで力を失ったように消滅していった。
「ふぅ……」
強敵の撃破を確認し、クィルはにじんでいた汗を拭う。
小分身体の消滅と共に、メテオスウォームの詠唱は完全に停止する。
左腕側に残るのは、もはや左腕の基部のみとなっていた。
●エリクシルの秘法『死薔薇の呪い』【3】
『災いよ、広がれ。我が敵に報いあれ……』
大魔女の小分身体の周囲には、黒い呪力がガスのように立ち込めるのが見えていた。
大魔女の発する呪詛は、もはや物理的な圧力すら伴っている。
エンドブレイカー達
「発動が近付いているわね。できるだけ近づきたくはないけれど……今のうちに倒してしまいましょう」
銀瓏の響狼・ラーナシェイラ(c00343)は、槍に力を集中する。
迫るエンドブレイカー達に対し、マスカレイド達やエリクシル蟲たちが抵抗を見せるも、それを蹴散らしながらエンドブレイカー達は進んでいった。
「ここね……」
ラーナシェイラの青い瞳が、大魔女の小分身体の頭部を捉える。
延々と呪いの言葉を垂れ流し続ける大魔女。
その仮面の向こうに隠された瞳は、果たしてエンドブレイカー達を見ているのかすら定かではなかった。
そして放たれる雷神槍は、回転しながら大魔女を貫き、その呪いを停止に追い込んでいた。
あなたの戦闘結果(FLASH版/HTML版)
戦場(リンク) | 参加者 | 結果 | 棘(ソーン) |
---|---|---|---|
大魔女エリクシル形態(腹部) | 867 | 14勝3敗 勝利! | 【マスカレイドの魔女】6000⇒781 |
ゼルデギロス邪神形態 | 115 | 0勝4敗 敗北 | 【ガード】2500⇒1902 |
エリクシルの秘法『イミュニティ』 | 431 | 5勝3敗 勝利! | 【隠密】【遺失魔術『イミュニティ』】2750⇒580 |
ゼルデギロス海神形態 | 179 | 1勝4敗 勝利! | 【ガード】2500⇒1446 |
エリクシルの秘法メテオスウォーム【3】 | 648 | 12勝0敗 完勝! | 【遺失魔術メテオスウォーム【3】】2750⇒0 |
エリクシルの秘法『死薔薇の呪い【4】』 | 204 | 2勝2敗 敗北 | 【死薔薇の呪い【4】】1581⇒672 |
ゼルデギロス鉄神形態 | 50 | 0勝3敗 敗北 | 【ガード】2500⇒2399 |
エリクシルの秘法『死薔薇の呪い【3】』 | 692 | 13勝0敗 完勝! | 【死薔薇の呪い【3】】2750⇒0 |
ブレイクゲージ残量(第2ターン終了時点) |
---|
37553−781−1902−580−1446−672−2399=29773 |