<希望の星防衛戦 第1ターン結果>
第1ターンの開始状況
●虚空のフジツボ『ムーカ・シフ』:Battle8
その日も、修理用ドックでは、整備員達が忙しく立ち働いていた。
ずんぐりとした体型で髭を蓄えた棟梁が怒鳴り声をあげ、まだ少年に見える見習いが、工具で殴られながら現場を走り回る。
その一報、野菜のうな物を満載した巨大バケツを運ぶのは、虚空鯨の世話をする少女。
虚空鯨の横では、司祭のような服装で尖った耳が魅惑的な女性が、診察カルテを見ながら治療方法を考える。
上空では、鳥や蟲の羽を持つ種族達が、まさに飛び回りながら、艦隊の整備に勤しんでいるのだ。
「チッ、フジツボがこびりついてやがる」
棟梁の一人が、船底のフジツボを手にした工具で叩き落とした時、緊急サイレンが鳴り響いた。
「フージーツーボー」
修理用ドックに侵攻を開始した、虚空のフジツボ『ムーカ・シフ』は、配下の虚空蟹と虚空烏賊を突入させ、修理中の戦艦や治療中の虚空生物に襲いかからんとしたのだ。
「お、おれのせいか? おれがフジツボを叩き落としたから……」
茫然自失する棟梁は、目の前の恐怖に混乱する。
いや、棟梁だけでは無い。見習いも少女も司祭も整備員も、全員が、目の前の敵に対応できずに立ちすくんでしまったのだ。
彼らの未来には、虚空蟹や虚空烏賊に蹂躙される悲劇のエンディングしかありえなかった。
そう、悲劇のエンディングを破壊できる存在が現れない限り……。
「大丈夫、僕が守ります!」
突如、中に誰もいない筈の戦艦の扉が勢いよく開き、見慣れない姿の人間が次々と飛び出してきた。それは、陽若竹・ランシェ(c00328)を始めとする、445名のエンドブレイカー。
次元移動存在『ムシュマフ』の脅威から、希望の星を守るために立ち上がった、終焉に抗う勇士達であった。
「あんた達は、なにものだ!」
希望の星に元から住んでいた棟梁達が、疑問の声をなげかける。
だが、その問いにエンドブレイカーが答えるよりも早く、避難船でエンドブレイカーに助けられた住人達が声をあげた。
「助けに来てくれてありがとう、エンドブレイカー!」
「本当に、来てくれるんだ……」
「あぁ、ありがたやありがたや」
涙を流しながら拝み始める者もいる中、エンドブレイカー達は、虚空蟹と虚空鮫の掃討を開始する。
虚空のフジツボ『ムーカ・シフ』の軍勢は、修理用ドックを襲撃する為の軍勢であり、正規の軍との戦闘は想定されていなかったようで、エンドブレイカー達の攻撃の前に、刻一刻と数を減らしていった。
その圧倒的な戦場で、ランシェの剣技は冴え渡っていた。
星の導きを受けた矢が戦場を切り裂き、鋭利過ぎる剣の刃は、相手に来られた事を悟らせない程に、簡単に命を奪う。
そして、そのランシェの剣が、ムーカ・シフに届いた時、エンドブレイカーの勝利が確定した。
「この剣は、僕の、先に突き進む意志です!」
ランシェのホライゾンスラッシュが、ムーカ・シフの胴体を両断してみせたのだ。
ムーカ・シフの下半身は3歩歩み寄り倒れ、上半身は、両手を不思議な形に交差させたまま、その数秒後に動きを止めた。
ランシェは、それを見届けると、棟梁達に笑みを向ける。
「皆さんを守る事が出来て嬉しく思います」
その言葉を聞き、修理用ドックにいた人々は、割れんばかりの歓声と拍手をエンドブレイカーに送ったのだった。
●死の使い『シルバレル・シャーキン』:Battle8
「スベテ、セイメイ、メッスル、ホロベ」
いままさに、死の使い『シルバレル・シャーキン』と数多の死の使い、虚空ゾンビが蹂躙を開始しようとする市街地。
人々は恐怖に引きつり逃げ惑う。
赤子を守るために自分を犠牲にする親。
自分が助かるために恋人を見捨てて逃げる女。
見ず知らずの人を救うため、無謀にも虚空機械獣に立ち向かい踏み潰される男。
家の戸棚に隠れて息を殺す子供達。
数えきれない悲劇の種が、街に充満し、その種がいままさに、一斉に弾けようとしていた。
……全ての人間の死滅という、最悪のエンディングに向けて。
「わたしは、何の罪もない人々を虐殺するなんて許せないんだよ。だから、私達が相手だよ!」
街の中心にある噴水公園にある時計塔の扉。
本来は、一定の時間が来るたびに、花のような美少女の人形が現れて踊るために開く扉が、時間でも無いのに開くと、そこから、そこから数百人の戦士達が飛び降り、人々を守るため、市街に走りだたのだった。
鎧をつけ剣を持ち……、まるで、おとぎ話の勇者のような姿をした彼らの出現は、幻想的なまでに非現実的だった。
だが、彼らが持つ武器は、そして、アビリティは幻想ではありえなかった。
いままさに、命を絶たれようとする市民の為、戦闘ロボット兵に敢然と立ち向かう彼らは、悲劇のエンディングを打ち砕く、世界の護り手エンドブレイカーだったのだ。
「できるだけ、たくさんの人を守らないとね!」
現れたエンドブレイカーの一人、どこか時計塔の美少女人形にも似た姿の、風と遊ぶちょうちょ・セルス(c08472)はそう宣言すると、舞うように街路をかけ、風神演舞で襲い来る死の使い達にJ攻撃をしかけた。
エンドブレイカーの出現に、死の使い『シルバレル・シャーキン』は、怨嗟のこもった冷たい声で配下たちに指示を出す。
「スベテ、セイメイ、メッスル、ホロベ」
エンドブレイカーが居ようが居まいが、彼らがやるべきことは同じらしい。
全ての生命を滅する事が目的であるのだから、それはある意味当然であったかもしれない。
そして繰り広げられる市街戦。
市街地で人々を守りながらの戦闘は、歴戦のエンドブレイカーであっても楽な戦いでは無かった。
見通しがきかない戦場。
突如飛び出して助けを求めてくる市民。
だが、その全ての不利を覆し、死の使い達を圧倒するエンドブレイカー。
その姿は、市民達の目には救世の英雄に写ったことだろう。
逆に、自らの軍団の瓦解を目の当たりにした、シルバレル・シャーキンは、その事実を受け入れることはできなかった
「ソンナ、バカナ、シヲツカサドル、ワレラ、コレホド」
その言葉を繰り返すシルバレル・シャーキンに、セルスのが舞が神の風となって襲いかかる。
「これで、終わりなんだよう!」
その風の前にシルバレル・シャーキンは、塵となって消え失せた。
その瞬間を見た市民たちは、他の市民達に、こう伝えるのだった『街を襲った死の使いは、可憐な乙女の神風によって滅ぼされたのだ』と。
乙女の伝説は、エンドブレイカーが現れた時計塔と共に、おそらく、市民達に語り継がれていくことだろう。
この世界が、滅びを迎えなかったのならば……。
●戦闘ロボ『U512』:Battle8
希望の星の防衛司令本部は陥落の危機に陥っていた。
ほぼ全ての戦力を虚空の艦隊に送り込んでいたのが災いし、防衛本部に有力な戦力はほとんど残されていなかったのだ。
残っていたのは、虚空の戦場に行くには年を取り過ぎている老兵と、戦艦での戦いの技術を持たない、少年少女の志願兵。
平均年齢だけ見れば、虚空の戦場に向かった精兵達と同年齢であったが、現実は非常であった。
「なーに、昔とった杵柄じゃよ。戦闘ロボット兵なぞ、ギッタンバッタンにしてくれひゅ」
意気込み過ぎて入れ歯のはずれた老提督。
虚空海賊討伐で多大な功績をあげ、虚空の荒鷲と恐れられた彼も、今では剣を持ち上げるのにも一苦労の老醜を晒している。
「いままでごめん。本当は、きみの事が好きだったんだ。でも、からかわれるのが嫌だ」
「ほんとう? 良かった。私、嫌われているとばかり」
「だから、最後に、君の事を守らせて欲しいんだ」
「嬉しい……。でも、死ぬときは一緒に、そうしたら、来世で一緒になれると思うから」
志願兵の少年少女達も、覚悟を決めて戦場に出る。
その覚悟の多くは、生き残る覚悟では無く、死にゆく覚悟だったとしても……。
と、その時。
最高司令官室の扉がバタンと音を立てて開いた。
最高司令官は、虚空に上がり不在であるから、司令室は無人の筈。
誰もがそう思い、首を傾げた時、その扉から次々と武装した戦士たちが踊りだたのだ。
「にゃにがおきたにゃ」
猫耳がチャームポイントのおばあちゃん提督が呆けた声をあげる中、現れたエンドブレイカーは、戦闘ロボット兵を迎え撃つべく、司令室を駆け抜けていった。
残された司令部要員達は、ただただ呆然とするだけだった。
司令部を駆け抜けて通路を進むエンドブレイカー達は、程なく、戦闘ロボット兵達が攻め寄せる防衛区画へと到達する。
戦闘ロボット兵の指揮をとっているのが、戦闘ロボ『U512』であるのだろう。
「新手の戦力確認、Rナンバーズを特別招集ガンガン行け。T153以下の戦力はこの場に集結、戦力72以上になり次第前進開始」
矢継ぎ早に指示を出す、U512。
指揮官ロボとして、水準以上の能力を持っているのは間違いないだろう。
だが、所詮はロボにすぎない。
駆けつけたエンドブレイカーの一人、魔剣・アモン(c02234)は
「機械の肉体と判断力が優れていても、心ある人間の強さには及ばない!」
と高らかに宣言すると、リングスラッシャーを召喚しRナンバーズと呼ばれる戦闘ロボット兵に向けて次々と撃ち放った。
アモンに続けとばかりに、遠距離アビリティを一斉射撃したエンドブレイカー。
Rナンバーズ達は、次々と撃ち減らされ、エンドブレイカー達の前まで来ることはできたのは、わずかな数。
そのわずかな数も、近接距離に近づくのを待ち構えていたエンドブレイカー達の一閃により、行動不能に追い込まれた。
「ガ……ピ……」
と機械音を残して動かなくなるRナンバーズ。
エンドブレイカー達は、その最期を看取る事無く、集結する戦闘ロボット兵の軍勢に躍りかかったのだった。
エンドブレイカーという予想外の強大な戦力と相対した中で、U512は善戦したと言えるだろう。
だが、それは善戦したに留まる戦果であった。
「見たか、これが、エンドブレイカーの力だ!」
アモンがリングスラッシャーを巧みに操ると、戦闘ロボ『U512』を縦横に分断してみせた。
リングスラッシャーにより4つに分断されたU512は、連鎖的に爆発を起こし爆散。配下の戦闘ロボット兵と同じ、物言わぬスクラップと変わったのだった。
「これで、第一陣、撃破だね」
U512に止めを刺したアモンは、遠い虚空を見つめながら、そうつぶやいた。
本当の敵は、あの虚空の果てから今も、この星に迫ってきているのだから……。
●虚空の騎士『ランツァー』:Battle12
「敵部隊、基地に接近!」
「大型銃座、破壊されました!」
「警備兵の負傷者が急増しています!
「避難用の車両の準備はまだか! 非戦闘員をさっさと避難させろ!」
魔導ミサイル発射施設では、矢継ぎ早に指示が飛び交っている。
ここまでの敵の接近を想定していなかったスタッフは既に恐慌状態に陥っている。
『ムシュマフ』の軍勢による基地の陥落、そしてその後に待ち受ける殺戮は、避けようがない……そう誰もが思った時、資料室へ通じる扉が勢いよく開いた。
「あ、どうも。お邪魔します」
「な、なんだ君達は……『ムシュマフ』の尖兵という感じでもないし」
「いや、まさか避難民から報告があった、謎の戦士達……!?」
「はい、それです。エンドブレイカーです」
知っているなら話は早いと、エンドブレイカー達が手早く状況を聞き出そうとした時、建物が揺れた。機械に向かっていた毛の塊のような種族が、甲高い声で報告する。
「敵集団、いまだ健在! 外壁が破られました!!」
「ピンチみたいだね。場所、教えて!」
ナイフを取り出す闇走者・リスティ(c03080)に、責任者らしい男性は呆気に取られたように首を縦に振った。
通路を疾走したエンドブレイカー達は、建物の外へと躍り出る。
長距離魔導ミサイル発射装置を破壊するために送り込まれた部隊は、基地の外壁を破って警備らしき兵との戦闘に突入していた。
戦う種族の中には人間やエルフらしきものもいれば、見たことのないような種族も、一見して知的生命体とは分からない種族もいる。
それでも、彼らは一致団結して、ムシュマフという脅威に対抗しようとしていた。
だが、いずれにしても奮戦する彼らと、ムシュマフ軍との戦闘力の差は歴然としている。
エンドブレイカー達が介入しなければ、容易く基地は破壊されていたに違いない。
一瞬で距離を詰めたエンドブレイカーの前衛達が繰り出すアビリティが、容易く『ムシュマフ』の軍勢である異形の騎士達を倒していく。
「手ごたえが無いですね」
リスティは敵の死角から不意を突くようにナイフを振るい、音もなく斬り捨てながら呟いた。
基地に攻め寄せている敵は決して弱いわけではないが、幾多の激戦を勝ち抜いたエンドブレイカー達にとっては、強さも数も、極端に苦戦を強いられるものではなかった。
自分の勢力だけで世界を崩壊させてきた『ギルタブリル』と、他の世界の戦力を糾合していく『ムシュマフ』の本体の力の差を示しているのかも知れない。
「というか、うちの世界、戦闘力発達し過ぎなんじゃ……?」
そう疑いかけて、エンドブレイカー達は足を止めた。
前方に現れているのは、黒い金属でできた半人半馬の騎士だ。
「ああいう強いのはいるんだね」
「貴公らが何者かは知らぬ。だが、虚空の騎士の誇りにかけて、お前達を倒す!」
馬の脚が地面を蹴った。
「堕ちた奴に誇りもくそもあったもんじゃないですよ」
スイカランナー・カヘル(c03172)が、そう嘯きながらガンナイフを構える。
エンドブレイカー達の魔法や射撃が、一斉に騎士へと向かった。
「なんたる強者……! だが、まだまだ!!」
攻撃を浴びながらも、それを耐え凌ぎ、一気に前衛のエンドブレイカーへの距離を詰めていく虚空の騎士ランツァーは、しかし彼らの後ろから回り込むように近付いていた小柄な影に気付かなかった。
「せいやー!!」
近くにあった乗り物を蹴りつけて跳躍したリスティの目にも止まらぬような一閃が、ランツァーの装甲の隙間を縫って、彼の動力源へと届く。
「ひ、姫……どうか、健やかに……」
突進の勢いのままに転倒したランツァーは、そう呟くと停止した。
●虚空強盗ゴルドス団『ゴルド・ゴルドス』:Battle12
エンドブレイカー達が現れたのは、荒野の真ん中にぽつんと立つ小屋の中だった。
「ここでいいのか?」
怪訝に思いながら外を見る。すると、遠くの方から聞こえてきたのは、銃声と爆発音だ。
居合わせたエンドブレイカー達は、思わず顔を見合わせた。
「誰かが戦ってる……」
「もう始まってるのか! 急ぐぞ!」
エンドブレイカー達は小屋の扉を蹴破らんばかりの勢いで飛び出すと、荒野をひた走っていった。
荒野には、破壊された乗り物が転がっていた。
その下から這い出すように外にまろび出たのは、年若い女性だった。
彼女こそが、『ムシュマフ』の侵略を最初に予知したとされる『希望の魔女』だ。
その美しかったであろう服は裂け、一緒に乗っていた護衛達にも、既に動けるものはいない。
「全く、『ムシュマフ』様さまだぜ。おかげでわてのコレクションが増えるってぇもんよー!」
後方から声を掛けられ、『希望の魔女』はびくっと肩を震わせた。
「やいやい、希望の魔女。お前も、わてのコレクションにくわえてやるーぜ」
奇妙なイントネーションで言い、金色に染まった肥満体を誇示するように、ゴルド・ゴルドスは好色げな笑みを醜い顔に乗せる。
だが、次の瞬間、その笑みは驚愕と痛みによってかき消された。
彼方から飛んで来た黒い鳥の群れが、ゴルドへと一斉に襲い掛かったのだ。
「は? あ痛痛痛痛!? なんだこれなんだこれ!?」
「女性をコレクション呼ばわりだなんて……許せない! 私、あんたみたいな奴大っ嫌いなの」
憤然と叫んだのは、ジェノサイドレイブンを放ったロゼルだった。
荒野を突っ走って来たのもあるのだろう、大きく肩で息をついている。
「女性をーだと!? 違うわい! 価値があるならジジイだろうが赤ん坊だろうが奪っていくのが、わてら、虚空強盗団ー!!」
「余計に悪いわよ……」
どうにか黒鴉の群れを振り払ったゴルドは、周囲で巻き起こる戦闘の光景に愕然とした。
精強を極め、虚空の強盗団では最強とも言われた虚空強盗団が、謎の集団に一方的に敗北に追いやられている!
「どないなっとるんじゃい、この星にあないな強い連中がおるーなんて知らんでコラ!?」
どうやら、エンドブレイカー達の情報は敵軍勢には行き渡っていないようだった。
「ま、説明してあげる義理はないわね」
「な、ナマイキィッ!! お前も、わてのコレクションに加えてやるーんよ!!」
ロゼルの言葉に、ゴルドの頭から文字通り湯気が上がる。
人間のように見えるが、何か別の種族なのかも知れない。
怒りも露わに、肥満体を揺らしながらゴルドは乗り物から飛び降りた。
その手にした巨大な斧は、彼の怪力を確かに示していたかも知れない。
だがロゼルに、そして数々の戦いを勝ち抜いたエンドブレイカー達にとって、接近するまでの時間はあまりにも長過ぎた。
「近付くまで待つわけないじゃない」
「鳥葬は嫌だーよォァァ!?」
無数の黒鴉に群がられ、一斉についばまれるゴルドの悲鳴が、荒野に響き渡った。
「あなたが、『希望の魔女』?」
ロゼルの問いに、少女は同意を示すように頷いた。
彼女が懐から小さな機械を取り出しボタンを押すと、そこに何かの文字が表示されるが、
「……ご、ごめん、読めないわ」
『希望の魔女』とロゼルは、困ったように顔を見合わせた。
それから、エンドブレイカー達の質問に『希望の魔女』が身振り手振りで答えるという形で、質疑応答が行われた。
『希望の魔女』は、エンドブレイカー達の世界の『魔女』とは異なり、世襲制で肉体的には普通の人間のようだ。秘伝の魔術により、シャルムーン姫のように『喋らない』ことで、強大な魔力や予知能力を代々受け継いできているのだという。
『ムシュマフ』の存在を予見したのは、遥か前の世代の『希望の魔女』であり、避難船等を他の世界に送ったのも、その世代であった。
それから数百年が過ぎ、予知が忘れられた頃になって、『希望の星』の人々は避難船の到来から、『ムシュマフ』が本当に現れたと知り、対策を取った。
だが、その戦力はエンドブレイカー達も知る通り、次元移動存在に対抗するには到底及ばないものであった。
「時間が経つと予言とか使命とか忘れられるものよね……」
エンドブレイカーに与えられた使命すら歴史の流れの彼方に追いやられたのだ。一人しかいない『希望の魔女』の予言が忘れ去られたのも、無理のないことであろう。
地上に攻め込んで来た敵集団は、こうして駆逐された。
だが、『希望の星』には新たな敵……惑星型大型ステルス戦艦が迫りつつあったのである。
あなたの戦闘結果(FLASH版/HTML版)
戦場(リンク) | 参加者 | 結果 | 戦力 |
---|---|---|---|
戦闘ロボ『U512』 | 440 | 8勝0敗 完勝! | 500⇒0 |
虚空強盗ゴルドス団『ゴルド・ゴルドス』 | 535 | 12勝0敗 完勝! | 800⇒0 |
虚空のフジツボ『ムーカ・シフ』 | 445 | 8勝0敗 完勝! | 500⇒0 |
死の使い『シルバレル・シャーキン』 | 444 | 8勝0敗 完勝! | 400⇒0 |
虚空の騎士『ランツァー』 | 641 | 12勝0敗 完勝! | 600⇒0 |