<クロノスメイズ 第3ターン結果>
第3ターンの開始状況
5人の小人の言葉に導かれ、エンドブレイカーは考える。「なんだって、こんな分かりづらいヒントにしてるんだ?」
「試練ってことだろ」
どうやら『世界の瞳』の主が、たとえエンドブレイカーであっても、ただでは通さないつもりらしいことを、ここまで来たエンドブレイカー達は既に悟っていた。
生贄を用いた邪悪な星霊術を使わなければ作れないゴーレムが多数存在しているという事実だけでも、何かがおかしいのか明らかだ。実際にエンドブレイカーにとって有益な事態も起きているので、稀有壮大な罠という可能性は極めて低いだろうが……。
それを突き止めるためにも、『紫煙の間』を突破し、『世界の瞳』中枢に到らねばならない。
旅人・カイ・ミツルギ(c01693)が、判断を下す。
「赤と青の小人が嘘つき小人ですね。それ以外は本当のことを言っています!」
すなわち、それぞれの言葉から判断される結論は、
「ジェスターがいるのは『前方』、出口があるのは『予想外』の方角です……!!」
エンドブレイカー達もそれぞれに判断を下し、マスカレイド達に囲まれる前にと走り出す。
嘘つき小人の言葉に惑わされる者もいるが、やがて約2000人のエンドブレイカー達は、『紫煙の間』を走り抜け、ジェスターの声の位置を見出していた。
トカゲ型の巨獣、バジリスクの背から、ジェスターの声だけが届く。
『これはオドロキデス! この視界の悪い中でワタクシがいる方向が分かるなんて、どういう仕掛けですか? 興味深いですネー』
「あなたに言う必要はありません……!」
たちまち巻き起こる乱戦は、エンドブレイカー達の優勢に進んだ。
首無し騎士のアンデッドや巨獣のマスカレイドが上げる咆哮が紫煙の間に満ち溢れ、奮戦するエンドブレイカー達のアビリティが、マスカレイド達を駆逐していく。
杖を振り回し、奇妙な催眠術でエンドブレイカー達を眠らせながら、ジェスターと思しき影は楽しげに声を上げた。
『おお、流石はエンドブレイカーの皆サン! なんとも手強い相手です! やはりこの都市での決着も、ワタシたちマスカレイドとあなた達エンドブレイカーの間でつける事になるのでしょうネ!』
「ジェスター! その前に、あなたとの決着をつけてあげます!」
カイの矢にライフエナジーが注ぎ込まれ、鏃がピンクの輝きを放った。
「これで、終わりだ……!!」
ジェスターのハートを狙い、その矢は放たれる。紫煙を突き破って桃色の矢は飛び、ジェスターと思しき影の胸に当たり、突き破った。
「……刺さった!?」
その無敵性こそが、ジェスターの強さの根源であったはず。
何かがおかしい、と思うカイの前で、ジェスターらしき影はくねくねとしなを作った。
そしてカイに向かって両手を広げると、
『あーん、ス・テ・キ・な御方♪ 抱いて!』
「うっ……」
とカイが思わず呻いた瞬間、ジェスターと思しき影は、急激に膨らんだ。
一瞬の後、パン!と音が響いたかと思うと、その影の体は破裂し、ちぎれ飛ぶ。
ややあって、カイの頭にヒラヒラと落ちて来るのは1枚の紙だ。
「偽者、ですか……」
『ハズレ』と書かれた紙を破り捨て、カイは出口を確保した仲間達の方へと歩いていく。
●中枢間近
紫煙の間を抜けた先、エンドブレイカー達の前には円形のホールが広がっていた。
ホールからは9本の通路が伸びており、それぞれの通路の脇には、説明の書かれたプレートが備え付けられていた。
中でも、最も大きな通路の先にある扉は、エンドブレイカー達の目をひいた。
「あの扉の先が、『世界の瞳』中枢か」
「そこを攻略することが出来れば、今回の冒険は確実に成功だったと言えそうですね」
「ですが、それ以外の地点にも有益な施設はあるようだよ……」
それぞれの説明を読みながら、エンドブレイカー達は顔を見合わせる。
歯車によってエンドブレイカー達が稼いだ時間は残っているとはいえ、この場所にそう長く居られるわけでもない。
エンドブレイカー達は、どの通路へ向かうべきか、頭を悩ませるのであった。
あなたの戦闘結果(FLASH版/HTML版)
戦場(リンク) | 参加者 | 結果 | 戦力 |
---|---|---|---|
紫煙の間(前方) | 2088 | 42勝2敗 勝利! | 0⇒0 |
紫煙の間(後方) | 139 | 0勝38敗 敗北 | 0⇒0 |
紫煙の間(頭上) | 107 | 0勝57敗 敗北 | 0⇒0 |
紫煙の間(足元) | 110 | 0勝26敗 敗北 | 0⇒0 |
紫煙の間(予想外) | 1392 | 攻略成功! | − |