<クロノスメイズ 第6ターン結果>
第6ターンの開始状況
紫煙群塔ラッドシティを構成する巨大遺跡『世界の瞳』。その中枢の前では、多数のゴーレムからなる軍勢が、エンドブレイカー達を待ち受けていた。だが、その戦力は他のルートからの増援を得てのもの。
「秘蹟工房」「武器訓練場」「ゴーレム兵団庫」「ゴージャスワードローブ」の4箇所を攻略し、さらにこれまでのエンドブレイカー達の攻撃によって、『世界の瞳』を守る戦力は減少していた。
順調にゴーレム達を撃破するエンドブレイカーの前に、ゴーレム兵団を率いる存在が姿を現す。
『我が名はザイリード、瞳の髄を守る者なり!』
騎士型のゴーレムが、剣を振るいながら名乗りを上げた。角鎧を被ったザイリードは、新たなゴーレムの兵団を率い、エンドブレイカー達を迎撃していく。
『エンドブレイカーよ! まだ早い! 時はまだ満ちていないのだ!!』
「ならば、何が早いのか教えるが良い!」
はぐれ狐の・カコ(c25580)が言うが、ザイリードは沈黙し、ただ剣を振るうのみだ。
「ゴーレムに聞いても詮無きことか。
ならば、貴様を蹴り倒し『世界の瞳』の中枢に到るのみじゃ!」
ザイリードが剣を振るうのに合わせ、カコは背を倒し、後転の形でその剣を回避する。
手を床につけ、一瞬倒立のような形になった瞬間、腕を軸としてカコの体が一気に回転した。
広げた両足、そこに履かれた暗殺シューズから巻き起こった横殴りの衝撃が騎士のゴーレムに叩き付けられる。不意の動きに対応し切れぬザイリードへと、さらなる衝撃波が連打で飛んだ。
ザイリードの鋼鉄の体が衝撃に揺れる。
「どうじゃ、妾の足癖、なかなかのものじゃろ?」
体を引き起こし、カコは沈黙したザイリードに告げた。
ザイリードは手にした剣で、その後方にあった扉を指し示す。
その動きを最後に、ザイリードの動きは停止する。音を立てて、その扉は開いていった。
おそらくは長い間エンドブレイカー達を待ち続けて来たゴーレム達は、ようやくその役目を終えたのだ。
「……行くとしようかの、皆」
カコの促しに、エンドブレイカー達は『世界の瞳』の中枢へと足を踏み入れる……。
●「世界の瞳」
『世界の瞳』、その中枢は、幾つもの扉が並ぶ広大な空間だった。
中に入り、探索をはじめようとしたエンドブレイカー達の耳に、声が届く。
「あなた方は、『世界の瞳』の主たる資格を得ました」
まるで頭の中に直接語りかけるかのような、凜と透き通った女性の声。
思わず声の主に振り返ったエンドブレイカーは、そこで異様な光景を目にすることとなる。
「……なんじゃと?」
そこにいたのはただ一人、君達をこのクロノスメイズに案内した「ハンクス長老」、その人だったのだ!
だが、どこか様子がおかしい。
悪人の権化のようだった顔は精気を失い、なんというべきか、まるで操り人形のように見える。
傍らでは、長老の飼い猫が警戒のうなり声を上げていた。
「ご主人を奪ってごめんなさいね、ライムちゃん。後できちんとお返ししますから」
やはり、女性の声はハンクス長老本人から発せられていた。
長老は改めて君達に向き直り、静かに、そして厳かに語り始める。
「わたしは、かつて『世界の瞳』を願いし者。私は、この装置の主となるべきエンドブレイカーを、長きに渡り待ち続けておりました」
斬りたいだけの・アサクリア(c00675)が声をあげた。
「やっぱり、ここはエンドブレイカーの為に作られた遺跡で間違いないんだよな?」
「世界の瞳とは、一体何なのだ?」
琥珀の宴・トッド(c02211)が、声の主に語りかける。
内心の沸き立つものを抑え、平時の感情を保ちながら問うトッドに、声の主は、尚も静かに告げる。
「『世界の瞳』とは、その名の通り、この世界の瞳です。もしも世界に『瞳』があったのならば……」
「俺達エンドブレイカーは、『世界のエンディング』を見ることができる、そういう事か?」
内心驚きを感じつつも、トッドは冷静にそう問うた。
周囲のエンドブレイカー達が、彼の冷静な声にざわつく。
声の主は、エンドブレイカー達の動揺を察していたかのように、ゆっくりと答えた。
「その通りです。あなた達は世界のエンディングを目撃し、世界の瞳が『代理者』として選びし者の場所まで、壁に設置された扉を通って移動することができる。扉の先は、代理者の住処へと続くでしょう」
「代理者、だって?」
アサクリアが興味深げに尋ねる。
「あなた方がこれまで出会いし人の中で、一定の人望を持ち、自然と各所から情報が集まる者。それが、代理者にふさわしき者です。エンドブレイカーである必要はありません」
「つまり、今まで行った事のある都市国家に、ドア開けただけで行けるってことか……すごいぜ! じゃあさっそく……!」
といって壁際に向かおうとしたアサクリアに、声の主は制止をかける。
「お待ちを。今、『世界の瞳』は重厚な『棘(ソーン)』に覆われています。これが晴れない限り、『世界の瞳』を稼働させることはできません。
『終焉を終焉させる者』達よ、よくここまで辿り着いてくれました。あなた方が棘(ソーン)を晴らし、この装置を稼働できる日が来ることを、心待ちにしております……」
そうして、ふっと、女性の気配が消えた。
後に残されたのは、
「……はれ、儂はこんな所で何を?」
意識を取り戻したハンクス長老と、長老に心配げな鳴き声をかけるライムちゃんだけであった。
そしてクロノスメイズは、その制限時間の終わりを告げ、その移動機構が動き出す。
探索を行っていたエンドブレイカー達が入口の前に戻されると共に、クロノスメイズの冒険は終わりを迎えたのだった。
あなたの戦闘結果(FLASH版/HTML版)
戦場(リンク) | 参加者 | 結果 | 戦力 |
---|---|---|---|
★天誓騎士霊廟 | 316 | 0勝33敗 敗北 | 851⇒798 |
★幻影闘技場 | 224 | 0勝27敗 敗北 | 884⇒831 |
★グリフボックス | 369 | 0勝27敗 敗北 | 913⇒773 |
★時の玉座 | 790 | 5勝13敗 敗北 | 919⇒375 |
★『世界の瞳』中枢 | 2916 | 58勝0敗 完勝! | 1016⇒0 |