<ラッドシティの戦い 第2ターン結果>
第2ターンの開始状況
●ゴージャスゴールデンストロングパワー:Battle27
それはまさに黄金であった。
その純度はダルク金貨に等しく、ラッドシティの戦場にひときわ燦然とキンキラ輝いていた。
彼の名は、ゴージャスゴールデンストロングパワー。
黄金の煌めきと、無双のパワーを持つ、でっぷり太った中年男のマスカレイドである。
「私はキンキラより、ふわふわのもこもこが大好きです」
真ふわもこスピリッツ・ヒヨリ(c11600)は不平を鳴らしたが、現実は非常であり変わることは無い。
更にゴージャスゴールデンストロングパワーは追い打ちをかけるように自らの力を誇示しつつ無双の力を振り絞った。
「3000ダルクパワーメークアップ。いま必殺のゴージャスゴールデンストロングパワーアタック!」
煌びやかな黄金の戦斧が振り上げられ、振り下ろされる。
ゴージャスゴールデンストロングパワーのたゆんたゆんした下腹と、ぷるぷる震える上腕二頭筋が、黄金色の輝きの力を発っして3000ダルクのパワーを今まさに発揮しようとしていた。
彼の一挙手一投足がキラキラと光り、ゴージャスな輝きを放つ。
だが、それは、ヒヨリに感動を与える事はできなかった。
「おじさんのキラキラ裸、醜いです。ふわもこになって出直して下さい」
それは、勿論、その通りである。
その通りであったから、ヒヨリは、そのキラキラ輝く光りに惑わされる事無く、ゴージャスゴールデンストロングパワーの醜いと言って良いだろう下腹やたるんだ体躯に向けて攻撃を開始する事ができた。
そしてヒヨリの腕に装備されたユーチャリスが、華麗に振るわれる。
その攻撃には、黄金の輝きは無かったが、戦場における美しさをまとっていた。
つまり、それは……。
「クリムゾンハウンド」
静かに紡いだひよりの言葉に、血の海から生み出された猟犬が蹂躙を開始した。
「うごわぉっ」
ゴージャスゴールデンストロングパワーの口から悲鳴のようなものがあがり、ゴージャスな黄金が血に染まり蹂躙されていく……、
「な、なるほど、おぬしのダルクパワーは3200であったのか。我が敗北するのもやむをえないだろう。おぬしこそ、ゴージャスゴールデンストロングパワーの名を継ぐに相応しい、そして夢の1万ダルクパワーを目指……」
ゴージャスゴールデンストロングパワーは最後まで言い切らずに絶命した。
だが、
「ゴージャスゴールデンストロングパワーちゃんの名前なんて、あたし継がないよ」
ヒヨリは、さくっとそう言い切った。
●黄金仮面ダルクレイジー Battle33
「ガーネガネガネ! 金が欲しい奴ァ寄って来いだガネー!!」
貧困街に、金色の輝きが乱舞していた。
それはダルクレイジーと配下のマスカレイド達がバラまく、ダルク金貨の輝きだ。
見る者を魅了してやまない黄金色は人々を魅了し、拾った者をマスカレイドへと変えていく……。実体化した棘(ソーン)のせいなのか、ダルクレイジーが人々をマスカレイド化させる力は増している様子だった。
だが当然ながら、エンドブレイカー達はばら撒かれる金貨などには目もくれない。
「そこまでよ、金貨を拾ったら駄目よ、さあ!!」
「オーウ、なんで止めちゃうガネ? ミーはゴーレムだけど、人間って欲望に従って行動してる時が一番輝いてると思うガネ!
人々を救い出さんとするエンドブレイカー達に、ダルクレイジーは不思議そうな声を上げる。
「欲望に忠実な存在ってとっても素敵! 欲望に従うのって、とっても自然だガネ?
だから欲望の元をバラまくミーって、人間を輝かせるとってもシャイニングな存在だガネ!」
煌めく体を震わせるダルクレイジー。
黄金の体を与えられた配下のマスカレイド達もまた、その輝きを受けていっそう煌めく。
彼の言動だけを聞けば、元がゴーレムとは思えまい。
それだけの豊かな感情を見せながら、ダルクレイジーの性質は邪悪の一語に尽きた。
「でもダルク金貨なんて、こうして幾らでも作れちゃうのに、こんなもので一喜一憂するなんて人間ってフシギ!! だガネー」
愉快犯。
カーニバルの一員たる資質を、このゴーレムも間違いなく持ち合わせているのだ。
煌びやかな黄金の体を震動させるダルクレイジーから無数の金貨が発射され、エンドブレイカー達を貫かんとする。
その巨体を守るべく展開した配下も、また黄金色。紫煙の噴き出す街路を駆け抜けたエンドブレイカー達の攻撃が黄金のマスカレイドにぶつかり、激しい火花を散らす。
「だからって……それを利用して良いわけないだろうがっ!!」
蒼の剣舞・ヨベル(c20415)のハルバード【Edge of Moon】が、その名の如く月弧を描いて振り下ろされる。
溢れ出した気刃が、雪崩をうってダルクレイジーに襲い掛かった。
ダルクレイジーの黄金色の外皮は、その金属的な見た目にそぐわぬ頑丈さを持っていたが、それもエンドブレイカー達との戦いの中で次第にひび割れ、損傷は目に見えるかたちとなっていく。
「ガネ……!? これは……!!」
「終わりだ!!」
再びのエッジアバランチが、怒涛のようにダルクレイジーを飲みこんでいく。
「……も、もうちょい遊びたかったガネー」
「よしっ!!」
ぐっと拳を握るヨベルの後ろで、ダルクレイジーの金色の巨体は砕け、黄金の破片となって散って行った。
●ゴーレムコマンダー『烈王』:Battle17
『3番部隊は前へ進行して下さい』
ゴーレムコマンダー『烈王』の指示は的確だった。
『世界の瞳』から出土したゴーレムを改造して作り出されたマスカレイドゴーレム。
本来ならばエンドブレイカー達の味方であるはずの烈王は、エンドブレイカー達の前に敵として立ちはだかっていた。
おそらくは指揮官機なのだろう。その性能は、ゴーレム兵団などと比較しても高いものだ。
ただ惜しむらくは、配下のマスカレイド達は必ずしも烈王の思ったようには動かなかったという事であろう。
『損害状況を更新……エンドブレイカーの実力が、想定を上回っています』
サネトモ自身は、遺跡に出現させた配下のマスカレイドが悉く撃退されている事からもエンドブレイカー達の実力を高く評価していた。
だが、彼の想定したよりも、エンドブレイカー達はさらに一段上の実力を持ち合わせていた。
黒風と踊る・レイヤ(c20960)が呟く。
「本当なら、一緒に戦えたかも知れないのにね」
レイヤの投げつけた魔鍵が、烈王の影に突き刺さる。
『エンドブレイカー……サネトモ……私の主は……』
シャドウロックで動きを封じられた烈王は、完全に機能を停止していた。
●紫の兄弟アウグスト Battle12
「エンドブレイカーを倒せ! やつらは革命の敵だ! 紫の兄弟の敵だ! 俺達の『黒き聖女』の敵だ! 俺達の力を見せてやるんだ!」
先頭に立って進むアウグストの掛け声に、武器を手にした労働者達が歓呼の声を上げる。
エンドブレイカーはかつてこの都市を支配していた長老衆が、『世界の瞳』の真の所有者として名を挙げ続けて来た伝説の存在。
その意味で、労働者たちの憎悪を受ける土壌は確かに存在すると言えた。
労働者達の先頭に立つアウグストは、その憎悪を煽るようにして声を張り上げていく。
「うおおおおお!」
「やれ、やっちまえ!」
その声に応じた労働者達が、手にした武器を振り回して暴れ回りながら街を突き進む。そんな彼らの体に浮かぶマスカレイドの仮面を、エンドブレイカー達は目にしていた。
「労働者集団『紫の兄弟』……。かつてのラッドシティ革命を成し遂げた原動力となった組織も、もうお終いですね」
紫の兄弟は、この都市を覆う棘(ソーン)が発芽した今、マスカレイドの集団へと変貌を遂げつつあった。
シェラハの扇動によって培われた憎悪は、棘(ソーン)が活性化した今、彼らをマスカレイドへと変えさせて余りあるものだ。
彼らが本来抱いていたであろう理想も、願った未来もそれに飲み込まれ、今の彼らはただただ、マスカレイドと化した衝動のままに、力をふるうだけの存在に成り果てている。もはやそれは、単なる暴徒に近い。
「とにかく、食い止めるぞ!」
エンドブレイカー達は、小細工も何もなく暴れ回る労働者達と、真正面からぶつかり合う。
「来たな、エンドブレイカー! 倒せ、倒せ、倒せ! 俺達こそが紫の兄弟であることを、今こそ見せつけてやるんだ!」
そう周囲を鼓舞しながら戦うアウグストだが、彼はそう主張しながらも、自分自身でその内容を理解しているわけではなかった。
ただ、『黒き聖女』こと蛇喰らいシェラハに言われたことを、繰り返しているだけに過ぎない。
自分を縛る棘(ソーン)と仮面の力は、それほどにアウグストから正気を失わせ、そしてアウグストの力を何倍にも膨れ上がらせていた。
疾風のごとく突き出される突き。それはエンドブレイカーの体をとらえ、蹴散らしていく。
「そこまでだ」
黒の狭間・カンナ(c26886)は、その全身を食い止めるようにアックスソードを構えた。彼らの境遇に同情を覚えないわけではないが……だからといって、肯定することはできない。
「今だ、行け!」
「終わりにしよう……!」
仲間からの援護を受けたカンナは、腕を魔獣化すると一気にアウグストへ食らいつく。そのまま乱舞する爪撃に、アウグストはガクリと膝をついた。
「紫の、兄弟……黒き聖女……ばんざ……っ!」
「……」
最後まで、そう繰り返し続けながら倒れるアウグストを、カンナは無言で見下ろしていた。
●サーペントのミーア:Battle17
「ノブコ、マサラ。あんた達の仇、エンドブレイカーを絶対に討ち取ってみせるから……。さぁ、あたいの歌をききな!」
ロックグループ『サーペント』の最後の一人、サーペントのミーア。
おばさんパワーなのか熟女パワーなのか微妙であるが、その魂の雄叫びは、配下のマスカレイド達の熱狂度をうなぎのぼりに引き上げた。
犯罪課を巡る戦いでメンバーを失った彼女は、この戦いにその復讐をかけているのだから。
「なないろのいたみが一人、七重槍ミシェル。推して参るの」
そのミーアに相対したのは、七重槍・ミシェル(c08135)。
特攻野郎はかた班として戦場に出た彼女は、熟女の魅了のミーアに勝るとも劣らないボディで、ミーアの前に立ち塞がったのだ。
「小娘が、私に勝てると思うのかい?」
ミーアがロックギターを奏でる。
「おばさんが、私にかてる理由が無いのよね」
ミシェルが槍を構える。
「小便臭い小娘が、本当の女の魅力を知るには少し若すぎたようだね」
ミーアの攻撃は鋭ミシェルを狙う。
だがしかし、ミシェルは攻撃の隙をつくらない。
魅惑的なボディが弧を描くように動くと、逆に、ミシェルの槍が閃いた。
「六連、十連、十連、合わせて26連なのね!」
26連の突きがミーアの体を蜂の巣としていく。
「これで、フィニッシュにゃぁ!」
最後の突きが決まり、ミーアがゆっくりと崩れていった。
「ごめんよ、ノブコ、マサラ。あんた達を生き返らせてやれな……」
その最後の言葉に、ミシェルは、瞑目した。
そして、悲しそうに言葉を紡ぎ、戦いの場に身を翻したのだった。
「そんな嘘に騙されて、こんな戦いを……。蛇使いシェラハ、ゆるせないのね」
と。
●烏賊賊王者ダイゲッソー:Battle15
「われはイカの子、海賊だー♪」
戦場で調子外れの歌を歌うのは烏賊賊王者ダイゲッソー。
いかの子と言えば、軽くボイルすると、ぷりぷりとろける食感の美味しい珍味になるらしいので、あきらかに、名乗り間違い。
この歌だけで、残念な知能の程が知られてしまうだろう。
だが、残念なのはダイゲッソーだけでは無かった。
「イッカーの子! イッカーの子!」
ダイゲッソーの部下達は、ダイゲッソーの歌声に唱和して8本の腕を振り上げて叫んでいるのだ。
この良く判らない連帯感こそ、海賊島の海賊と認められたダイゲッソー海賊団の強みであったかもしれない。
「所詮は、クラーリンということでございましょうか」
鋭い視線をめぐらしつつも微笑みを絶やさず、氷壁・アレクセイ(c05270)は、無造作に近づいてダイゲッソーに戦いを挑んだ。
「状況があまり良く無いのでございます。ですので、この場は、わたくしめが確実に勝利させていただきます」
アレクセイの装備した盾『I.C.E』が、ダイゲッソーに迫り来る。
対するダイゲッソーは、腕と足がヌルリと輝かせると、威風堂々と降伏勧告をかました。
「われわれは海賊島の海賊ゲッソー。大人しく降伏すれば良い奴隷商人に売り渡すゲッソー。降伏しなければ、悪い奴隷商人に売り渡すゲッソー。普通の奴隷商人には売り渡さないゲッソー」
手下のクラーリン達が次々やられているのに降伏勧告とは状況が読めていないにも程がある。
だが、アレクセイは、ダイゲッソーの言葉に反応する。
「奴隷商人でございますか? そのような方がいらっしゃるので?」
「お小遣い稼ぎに丁度良いのだゲッソー」
「小遣い稼ぎですと?」
「お小遣いがあれば、襲撃前のお菓子を買ったりできるのだゲッソー」
「そのような事のために人間を奴隷に売るのでございますか?」
「おやつは重要だゲッソー。海賊の士気にかかわるゲッソー」
微笑みを湛え丁寧な物腰で問いかけるアレクセイ。
だが、その眼光は鋭くそして冷たくなっていく。
そして、ダイゲッソーは頭が残念らしく有用な情報を得る事はできないと判断したアレクセイは会話を打ち切った。
「奴隷商人については、後で対応させていただきましょう。あなた様は……死ね」
アレクセイは盾を構えて高く飛び上がると、そのままダイゲッソーの脳天を叩きつぶした。
こうして、ダイゲッソーはイカのすり身に姿を変えたのだった。
誰も食べる事は無かったのだけれども。
●冒険者カンパニスタ Battle8
「わ、私のゴーレム達がっ!?」
ことごとく倒されていくゴーレム達の姿に、冒険者カンパニスタは思わず悲鳴を上げる。
「先行してラッドシティに入り込んだ海賊団の多くが倒されたとは聞いていましたが……これはまずい、まずいですよ」
あわよくば『世界の瞳』のゴーレムを持ち帰り、自分の功績とする……そんなことまでを夢見ていたカンパニスタは、目の前の現実に愕然としていた。
第一次攻撃は凌いだものの、本格的に戦力を投じて来たエンドブレイカー達の前に、ゴーレム達は瞬く間に蹴散らされていた。
「この都市の連中の実力を甘く見ていた……? これでは今後の査定にも関わってしまいます」
「その前に、生きて返れるかどうかの心配が先じゃない?」
素早く接近した太刀の魔法剣士・アレイア(c06354)の居合切りが、カンパニスタを切り裂いた。カンパニスタの杖は攻め寄せるエンドブレイカー達に杖を向けながら、焦りと共に周囲を見回す。
「護衛のゴーレムは……!?」
彼の目に映るのは、攻め寄せようとしたゴーレム達をエンドブレイカー達が撃破していく光景だ。 カンパニスタが愕然と目を見開く。
直後、エンドブレイカーの武器が一閃した。
「海賊軍といってもピンキリね」
責任があるが故に逃走できなかった中間管理職の悲哀といったところか。
あるいは、それだけ海賊の締め付けというのは強いのかも知れない。
エンドブレイカー達が指揮官を失ったゴーレム達を駆逐するまで、そう時間はかからなかった。
●魔神の斧代理イグニスタ Battle12
「態勢を立て直せ、それでも『魔神の斧』の一員か!!」
指揮官イグニスタの声が響く。
『魔神の斧』の海賊達を、エンドブレイカー側は次々と撃破しつつあった。
だが、その一方で戦いの中、負傷するエンドブレイカーも数多く出て来ていた。
バトルガントレットの城塞騎士・リエナ(c24237)の受けたダメージも、既に限界を超えている。それでもリエナは、敵の指揮官を狙っていた。
『魔神の斧』代理イグニスタ。
孤軍奮闘する彼は、手にした大斧を振り回してエンドブレイカー達に距離を取らせると、部下達を鼓舞するように吠え猛る。
「最後の一人まで戦おう。それが陸戦隊『魔神の斧』の誇り!!」
だが、彼の実力だけで、エンドブレイカー達の力を覆せるものではない。
「大きく出たわね……」
そのイグニスタに、リエナは照準をつける。
バトルガントレットが音を立てて変形し、無骨なボウガンが現れた。
即座にイグニスタに向け、連射された矢はイグニスタの心臓を貫き、血を散らす。
「くそ……妹よ、すまん……」
倒れ伏すイグニスタの姿に、大きく息をつくとリエナはその場にへたり込んだ。
●『革命』
エンドブレイカーによって戦力の大半を失い、潰走する猫鞭ガッポの軍勢。
戦力を失い、これからどうするべきかを悩むガッポの前に現れたのは一つの影だ。
「ぜ、ゼファー様……!?」
ガッポは愕然とその姿を見た。聖女が敵であることは、彼もサネトモから聞かされている。
炎のごとき赤い装飾を身体に生じさせた革命聖女ゼファーは、うろたえるガッポ達に一言をもってその目的を告げた。
「逃走に専念されなくて良かった。あなたを犠牲にして、エンドブレイカーの力を削ぐ」
『てなわけで……アンタたちの棘(ソーン)、いただきだぜぇ!!』
ゼファーの姿が疾風の如く駆け抜けると同時に、剣の上げる哄笑が、街路に響き渡った。
『ダイアモード疾風斬、なーんつってな!! そしてここからが本番だ!!』
嗤う剣を通じてゼファーの熱情が迸り、切り裂かれたマスカレイドを構成する棘(ソーン)が別のマスカレイドへと変わっていく。
襤褸をまとった男女のイマージュ。
その姿は、かつての革命を彼女と共に駆け抜けた『紫の兄弟』の者達にも似ていた。
出現したイマージュは近くにいた別のマスカレイド達へ襲い掛かり、その命を奪っていく。
そうして倒されたマスカレイドの棘(ソーン)はさらに別のイマージュを生み……残っていたマスカレイドは、瞬く間に数を減らしていく。
『ヒャヒャヒャ! 出来た出来た!! マスカレイドを殺すマスカレイドとは、ブッソウなもんを作ったもんだぜ! しかし勿体無ぇな、棘(ソーン)とリビドーだけじゃなく人間を元にすれば、もっと強い配下も作れ……!!』
「黙れ」
『はい』
ゼファーは背後を振り返らず、そのまま別の戦場へと走っていく。
ゼファーのリビドー達は、本来の主だったマスカレイドを駆逐し、弾けて消えていった。
その『死』が、エンドブレイカー達の終焉に対抗する力を弱めるのだと、ゼファーはダイアモードから聞いていた。
街路を駆け抜けるゼファーに、ダイアモードが問う。
『そういや聖女様、エリクシルに何を捧げるかは決めたかい?』
「……」
『ルール1、エリクシルは「代償」を対価に「望み」を叶える。
ルール2、『代償』にできるのは「それが自分の所有物だと信じているもの」だけ。
ルール3、実現される『望み』は『代償』の価値に応じて規模が制限される。
大したことのない代償じゃ、大したことのない範囲でしか実現しないってわけでございますね!
戦いの勝利者は都市国家内の力無き連中も代償に捧げられるから、ポピュラーな代償としちゃ、「都市国家の名も知らぬ者達全ての命!」とかになる……つってもアンタはそれはできないでしょうから? さてはて、猫鞭のガッポも殺した偉大なる革命聖女様は、どんな代償を払って「平和な日常」を望むんだい?』
あなたの戦闘結果(FLASH版/HTML版)
戦場(リンク) | 参加者 | 結果 | 棘(ソーン) |
---|---|---|---|
ゴージャスゴールデンストロングパワー | 656 | 25勝2敗 勝利! | 【虐殺】1985⇒0 |
ラッドシティ犯罪王ダールティエ | 433 | 5勝17敗 敗北 | 【隠密】1670⇒703 |
黄金仮面ダルクレイジー | 806 | 31勝2敗 勝利! | 【虐殺】【ウォール】2622⇒0 |
変態貴族イエスロー | 450 | 0勝18敗 敗北 | 【隠密】1389⇒1050 |
猫鞭の豪商ガッポ | 438 | 18勝2敗 勝利! | 【拒絶体】1670⇒0 |
ゴーレムコマンダー『烈王』 | 522 | 12勝5敗 勝利! | 【ウォール】1835⇒0 |
紫の兄弟アウグスト | 346 | 12勝0敗 完勝! | 982⇒0 |
赤栗鼠マルゴ | 363 | 15勝7敗 敗北 | 1277⇒191 |
サーペントのミーア | 410 | 14勝3敗 勝利! | 1329⇒0 |
烏賊賊王者ダイゲッソー | 384 | 15勝0敗 完勝! | 845⇒0 |
冒険者カンパニスタ | 417 | 8勝0敗 完勝! | 1116⇒0 |
魔神の斧代理イグニスタ | 397 | 12勝0敗 完勝! | 986⇒0 |
ブレイクゲージ残量(第2ターン終了時点) |
---|
78893−703−1050−191−2255=74694 |
ターン終了時能力 |
---|
革命聖女ゼファーの【革命】! ブレイクダメージ2255 |