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2人でリヴァイアサン大祭

一笑懸命・ヴァント
天桜爛漫・パルシェレート

■リヴァイアサン大祭2012『大祭、雪遊び、とっつげきー!』

「リヴァイアサンきれい! 雪すごい!」
 パルシェレートは両手を広げて見上げる。星霊リヴァイアサンが舞い、静かに降る雪を。
「星霊リヴァイアサンの半実体化がもたらす降り積もる雪か」
 パルシェレートのすぐ後ろで、空を見上げたヴァントが呟いた。そして――。
「うむ。思いっきり遊ぼうぜい」
「おし、ヴァントたん遊ぼ!」
 ヴァントが、ニカッと笑いかけると、パルシェレートが振り返って、おー!と拳を振り上げる。「にくたんもだー!」と、傍らにいた子ぶたに笑いかけると、『ぷぎっ♪』と、元気な返事が返ってきた。
 ヴァントは小さな雪玉をころころと転がし、大きな雪玉を作る。それを二つ作って、一つを上に重ねた。小さな雪玉で目をつけ、バケツや箒を飾り付けて雪だるまを完成させる。
 一息ついてパルシェレートの方を見ると、兎と犬の雪だるまが出来上がっていた。
「にくたんと作ったんだ! ……おぉっヴァントたんのは、かこいいな!」
 パルシェレートは得意げに胸を張り、ヴァントの雪だるまに目をキラキラさせる。ヴァントは「そうだろ?」と得意げに笑った。
 パルシェレートが、自分達が作った兎と犬の雪だるまを見て「パル達と同じ仲良しさんだ〜」と子ぶたと、はしゃいでいると――、
 ボスン!
「わ!」
 雪玉が投げつけられた。
「雪の楽しみは作るだけじゃぁない」
 ヴァントがにやにやと笑っている。
「雪合戦まけないじぇ!」
 パルシェレートは雪玉を作って応戦した。小柄なパルシェレートは、移動しては物陰に隠れつつ攻撃する。
「とっつげきー!」
「!?」
 不意をつかれたヴァントは、背後から抱きつかれてしまった。
「にひひ、どうだに!」
 得意げなパルシェレートの声がすぐ耳元で聞こえると、ヴァントは、背中に感じる心地良いぬくもりに、うっすら頬を染める。
 すぐ手放すのは勿体ないと感じたヴァントは、体の向きを変えて、そっとパルシェレートの腰に腕を回し、抱きしめ返した。
「お? おぉ?」
 パルシェレートは、予期せぬヴァントの動きに目を丸くする。
 ヴァントは、パルシェレートの頭を優しく撫でた。
「……」
 桜色の瞳を見つめるも、想いを言葉にできず、ただ撫で続ける。
「……えへへ、ぎゅー温かいぞ〜」
 抱きしめられて温かいのと、撫でられて嬉しいのとで、パルシェレートは、にこっと嬉しそうに笑う。
『ぷぎ?』
(「あ、にく……」)
 つぶらな瞳で見上げてくる子ぶたに気付いたヴァントは、慌ててパルシェレートから離れた。
「俺の負けだ。楽しかった。また遊ぼうな」
「今日は楽しかったんだな!」
 いつものように笑いかけたヴァントに、パルシェレートはいつものように元気に笑う。
「あ、そだ、またぎゅーしてに!」
 思い出したように付け加えたパルシェレートの言葉に、ヴァントの顔は真っ赤になった。
イラストレーター名:浮玉