■リヴァイアサン大祭2012『R.R.スターミラージュはEasyなのか?』
「二人でのんびりするのは久し振りね」綺麗な金髪を丁寧に洗いながらルリィが楽しそうに口を開いた。
「そうね……」
姉に髪を洗ってもらって気持ち良さそうなユーロが同意する。
今日は年に1度のリヴァイアサン大祭。エルフの姉妹は久し振りに里帰りしてきたのだ。
折角だし一緒に温泉に入ろうという事で仲良く温泉にきている。「髪洗ってあげるわ」と姉のルリィが申し出てユーロの髪を洗ってあげていた。
「お返しに背中流してあげる」
髪を洗ってもらってすっきりした表情のユーロが、ルリィの背後に回る。ルリィは「有難う。お願い」と座って少しだけ背中を丸めた。
(「お姉様のが大きい……」)
自分の胸と見比べてこっそり羨ましくなる妹のユーロ。
ユーロの胸も決して小さいわけではなく、それどころか年のわりに発育はいい。しかし、姉に比べると、身長も胸の大きさも一歩及ばないユーロには姉が羨ましいのだ。
ユーロのそんな視線にも気付かず、髪も体も洗い終わって温泉に入るルリィ。大きな胸がお湯に浮いてしまうのを手で押さえようとしていると、背後からユーロが抱きついてきた。
「?」
少し吃驚したルリィの胸にユーロの手が伸びる。
「むー……。まだ、お姉様のが胸が大きい」
自分の手におさまりきらない姉の大きな胸をモミモミしながら羨ましそうに呟いた。
ルリィは頬を染めて少し照れながらも、可愛い妹には強く拒む事ができない。
(「ユーロだって結構……」)
柔らかくて弾力のあるユーロの胸の感触を背中に感じたルリィ。姉の威厳を保とうと思うも、やっぱり甘えてくる妹は可愛い。
「もう……、ユーロだって大きくなってるじゃない」
くるりと体の向きを変えて、ユーロを抱き返した。ユーロも姉に抱きしめられて嬉しそうに、また抱きつく。
2人のたわわな胸がふにふにと押し付けあう様にお湯を揺らした。子猫のようにじゃれ合う仲の良い姉妹達。湯煙の中、楽しげな声が響く――。
しばらくして、温泉の脇には、はしゃぎすぎてのぼせてしまった姉妹が仲良くのびていた。