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2人でリヴァイアサン大祭

気分はもう休憩・エリアル
司祭の花嫁・ユエ

■リヴァイアサン大祭2012『〜二人に、内緒で〜』

「まさかこんな所で、お菓子作りのスキルが役に立つなんて思ってなかったわ。さて、準備万端。エリアルは準備できたかしら?」
 作業のために髪をくくった、エプロン姿のユエがエリアルに呼びかける。
「はいユエ姉さん!」 
「それじゃあ始めましょうか。まず材料を測るところから進めていくわよ〜」
 ふたりはこれから、互いの想い人に内緒で、彼らとともに祭を祝うための手作りケーキを今からこしらえるところだ。
 作ろうとしているのは丸太をかたどったブッシュ・ド・ノエル。
 エリアルは、ユエの指示にしたがって分量をそろえていく。
「大切なのは、愛情を込める事よ。私とエリアルと……お互いの大切な人をイメージして、ね」
「はいユエ姉さん、料理は愛情ですね!」
 不慣れな手つきながらも一生懸命ケーキと奮闘するエリアルの姿を見守りながら、微笑むユエ。
「ふふ、恋する乙女は本当に可愛いわね♪ ……さて、その間に私は砂糖菓子を作ろうかしら」
 ユエはそう言うと、ケーキの上に飾る砂糖菓子人形の製作にとりかかった。

 そうこうしてる間に、いよいよ作業も大詰めに入った。
「息を止めるようにして、生クリームを上に乗せて……」
 神妙な面持ちでエリアルはゆっくりとクリームをしぼり出し、デコレートがどうにか形になる。
「完成! ユエ姉さん、できました! ……っと、ユエ姉さん、凄いですねそれ!?」
 ずっとケーキに集中していたエリアルは、振り向いた瞬間視界に飛び込んできた色とりどりの小さなマスコット達に目を見張る。

 水色の犬。
 ユエの髪と同じ色の猫。
 白と黒のうさぎ……
 すべて、ユエが砂糖で作り上げたものだ。
「うわぁ……」
 その完成度と技術力に嘆息しながら卓上に並んだ砂糖菓子人形を見回すと、その中にどこかで見た形が目に入った。
「これ、私たちですね♪ 凄い!」
 ユエとエリアル自身の姿の砂糖人形。見事なまでにそっくりだ。
「ふふ、喜んでもらえて何より!」
 ユエは誇らしげな笑みを浮かべると、ケーキの上に砂糖人形たちを手際よく並べていく。
「ねえ、姉さん。二人とも、喜んでくれるかしら? 喜んでくれたら良いな♪」
「きっと喜んでもらえる、私が保証するわ♪」
 嬉しさにそわそわするエリアルに、ユエがにっこりと応える。
「それじゃあ、このケーキを早速二人にお披露目しましょ」
 ユエとエリアルは互いの相手を呼ぶため一緒に部屋を出た。
 今夜はひときわ楽しい夜になるだろう。
イラストレーター名:夏アミ