■リヴァイアサン大祭2012『仲良しクレープ食べ歩き』
「あっ、ねぇねぇガルナー! あそこにクレープ屋さんがあるよ!」「行きましょう♪」
シャルロッテが明るく笑いかけると、ガルナーも笑顔を返す。
2人は、甘い匂いに吸い寄せられるようにクレープ屋に辿り着いた。
「どれにしようかな……」
「どれも美味しそうですね」
キラキラ輝く4つの瞳がメニューを見つめる。
「苺クレープ1つ!」
どれも美味しそうで全部食べてみたい、と思いつつも、シャルロッテは、大好きな苺がたくさん入った苺クレープに決めて注文した。
「ボクはチョコバナナクレープ♪」
ガルナーも注文すると、店員が「かしこまりました」と笑顔でクレープを作り始める。
「ガルナーはメロンクレープじゃないんだね」
シャルロッテは、ガルナーの注文に、少し意外な顔を向けた。
「メロンも美味しいけど、たまには違うメニューも食べてみたかったんです」
ガルナーはふふっ、と笑う。
クレープ生地に綺麗に盛り付けられる生クリームやフルーツ達。それをクレープ生地で包んで、くるくると巻かれていく。期待の高まる2人に、「お待たせ致しました」と、店員が笑顔でクレープを差し出した。
シャルロッテはクレープを2つ受け取り、チョコバナナクレープをガルナーに渡す。
「ありがとうございます♪」
ガルナーは、笑顔で礼を言って、受け取ったクレープを頬張った。
「このクレープ美味しいよ! シャルお姉ちゃん!」
メロンとはまた違った美味しさに瞳をキラキラ輝かせたガルナーがシャルロッテに笑いかける。
「いただきまーす、うわぁ……美味しい」
苺クレープを頬張るシャルロッテの顔にも幸せそうな笑顔が広がった。
シャルロッテは、ふと、お腹にガルナーの視線が注がれているのに気付く。
「お腹大きくなってきたね。もうすぐ産まれるんですか?」
「まだちょっと先かなぁ、産まれたら遊んであげてね」
ガルナーが瞳を輝かせて笑顔で聞くと、シャルロッテは自分のお腹を見て、少し照れくさそうに微笑んだ。
「うん、僕もいっぱい遊びたいです」
ガルナーも微笑み返して、2人で幸せな美味しさを口いっぱいに広げる。
クレープを食べ終えて、
「次はどのお店行く?」
シャルロッテが笑顔でガルナーの手を引いて歩き出した。