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2人でリヴァイアサン大祭

黎旦の魔女・イリューシア
白狼の傭兵騎士・アルベルト

■リヴァイアサン大祭2012『水星霊の夜に』

 日中、星霊リヴァイアサンの起こす不思議な現象を思う存分楽しんだ2人は、温かい家の中でお互いの温もりを感じ合っている。
 アルベルトは、腕の中に包み込んだ温もりに表情を柔らかくした。
 イリューシアと過ごす2度目の冬も沢山の思い出と共に過ぎていく。
(「もうじき訪れる新しい年も、そのまた次も……一緒に過ごせたら嬉しいな」)
 新たな思い出と共に進みたいから。
(「こうやって抱き締められると、距離が近くて……」)
 アルベルトに後ろから抱きしめられているイリューシアは、ドキドキしていた。
 心臓の音が聞こえてしまわないかと、内心そわそわと落ち着かない。
「今日は一日楽しかったね、遊び倒してしまったわ」
 イリューシアは、内心のそわそわを隠すように口を開く。
 星霊リヴァイアサンを見ながら、雪の中はしゃいで、寒くなったら温泉でまったり体を温めた。ぽかぽかになったら、今度は蜜の小川を見学。
 1日を振り返っていると、来年はどんな風に過ごそう、と楽しみが膨らみ、自然と笑みが零れた。
「うん。楽しかったな」
 アルベルトが優しく頷いた。その声は、イリューシアの耳付近の髪を微かに揺らす。
 少しくすぐったく感じたイリューシアだが、くすぐったさよりも、心地良さの方が強く、だんだんドキドキもおさまって落ち着いてきた。
「いつか歳を取って爺ちゃんと婆ちゃんになっても、こうしてお祭りやお祝いをして、くっ付いていたいな」
 アルベルトが柔らかく、未来に想いを馳せるように呟く。
「……うん」
 その言葉にイリューシアは、少し照れてはにかみながら頷いた。
「大好きだ……愛している」
 ほんのり頬を染めるイリューシアの耳に、アルベルトがそっと唇を寄せて囁く。「私も同じ思いだよ」と、イリューシアが微笑み返すと、ぎゅっと抱きしめた。
 イリューシアは、嬉しそうに微笑み、アルベルトを見つめる。
「あのね、アル君……好きだよ。愛してる」

 ――アナタと綴る思い出に、また1ページ追加して……。
イラストレーター名:もえ太