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2人でリヴァイアサン大祭

暴風の戦乙女・シャルロット
黒衣の怪盗・レモン

■リヴァイアサン大祭2012『二人の誓い −永遠の約束−』

「レモン、来たわよ? とりあえず尾行はされてないわ」
 廃教会の中にシャルロットの声が響いた。
 教会内部は黒い布がかけられており、まだ夕刻にも関わらず真っ暗。
 シャルロットは要人警護の仕事帰りに、レモンからアジトの1つに呼ばれていた。
 最初は捕まえる側と逃げる側として出会い、今では仲の良い友人以上の関係になっているレモンから。
 ――バリン!
 教会の天井が砕け、夕陽と共に雪が真っ暗だった教会の中に降ってくる。
「ようこそ、ボクの城へ♪」
 雪と共に夕陽を背に受け、翼をはためかせながらレモンが降り立ってきた。
 シャルロットの目の前に降り立ったレモンは、バサッと黒い布を取り払う。すると、廃教会の至る所へ飾った宝石達が夕陽を浴びて煌いた。
「……っ」
 シャルロットは、突然天井が砕けてレモンが降ってきた事に少し驚いて目を丸くする。
(「いつも私がレモンをびっくりさせるお返しかしら?」)
 レモンがいつもの服装ではなく、正装をしている事も重なって、シャルロットは首を傾げた。
「ボクと……誓おう? 永遠に一緒にいよう。……うん、結婚しよう!」
 レモンが、真っ直ぐシャルロットを見つめて口を開く。すると、今度は天井から黒猫――レモンの愛猫みゃうが降ってきた。
 シャルロットが、みゃうを抱きとめると、口にはラピスラズリの指輪を咥えている。
「……!?」
「受け取って貰える?」
 シャルロットが指輪にびっくりしていると、微かに頬を染めたレモンが笑顔を広げた。
「……指輪をはめるのは将来の旦那様の特権だと思う、だから付けて」
 うっすら涙で瞳を潤ませたシャルロットが、みゃうの口から指輪を静かに取り、そのままレモンに手渡す。
(「自分で付けるのはいつでも出来るけど、この瞬間つけて貰うのは今だけしか出来ないから……」)
「うん」
 レモンが笑顔で頷き、指輪を受け取った。改めて、シャルロットの左手を静かに取って、ゆっくりと薬指に指輪を嵌める。
「幸せにしてね?」
 微笑むシャルロットの瞳から、ひとしずくの涙が零れ落ちた――。
イラストレーター名:上有