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2人でリヴァイアサン大祭

白薔薇兎・ノシュアト
空翔る天馬スカイウォーカー・ディヴァイン

■リヴァイアサン大祭2012『Skywalker*Whiterose*Chicks de Party Night!』

 大祭の夜。喧騒からほんの少し離れた、エルフヘイムの街外れ。
 ここに、知る人ぞ知る洒落たカフェがあった。
「あらん素敵。景色最高じゃない? いい所に入れたわ〜♪」
 このカフェの『売り』の一つ、大きな窓の外から見える見事な雪景色に、ノシュアトが柔らかな笑顔を見せる。
「やったー! 酒! 先ずスコッチ!」
 帽子を取ったディヴァインが弾むような足取りで言った。
「ね、ディー。お酌するから乾杯しましょ?」
 二人が席につくと、ノシュアトが優雅な手つきでそれぞれのグラスにスコッチを注ぐ。
「確かにいい席だ。素晴らしいリヴァイアサンに乾杯!」
 微笑みと共にグラスを打ち合わせ、ディヴァインはそのまま勢い良く中身を飲み干した。やや遅れて、カーッ! という心の底から響くような喜色の声。
「お酒おいしい?」
「勿論!」
「ふふ。ディー、お昼はアルコール飛んだホットワインだったものね。ねえ、ノシュアトちゃんが作った兎ちゃんの飴、お昼も食べたけどもう一つどう?」
「お、んじゃ頂こうか」
「はい、あーん♪」
 大きく開かれたディヴァインの口の中に、兎の形をした琥珀色の小さな飴が乗せられる。舌先で転がせば、ほんのり広がる甘い味。
「うふふ。楽しかったわ〜。飴ちゃん作るの」
「うん、美味い。美味いがあんまり食い過ぎると土産がなくなるぜ? それに」
「なあに?」
「俺からもプレゼントだ」
 どこからか取り出した、白薔薇のミニブーケ。ディヴァインはにっこり笑って、それをノシュアトの髪に飾りつけた。ノシュアトの白く透き通った髪の上に乗る白薔薇は、まるで汚れなき新雪に咲く祝福の花のよう。
「わあ……♪」
 窓に映る自分の姿を眺め、ノシュアトはふわりと顔をほころばせる。机の上に置かれたディヴァインの帽子の中からひよこが現れ、彼女を祝うように可愛らしい鳴き声を上げる。ディヴァインはひよこを指先で遊ばせながらそれを見守る。
 と、そこに、何かが空を横切った。
「見て、ディー。リヴァイアサンよ」
 ノシュアトの声に、ディヴァインもまた窓の外を覗く。雪がしんしんと降り星が瞬く夜空を、青く輝く光の尾を引きながら舞うのは、紛れもなく星霊リヴァイアサンだ。
「おー、ホントだ。やっぱり主役がいねーとな!」
「去年も見たけど、やっぱり綺麗ねー♪ ……ね、ディー。ちょっと楽しくなってきたから、一曲弾いてもいいかしら」
 無論、ディヴァインに断る理由はない。満面の笑みでそれに答える。
「ふふ、ありがとう♪ ひよこちゃん達、歌ってくれる? ……それじゃあご一緒に、今宵に捧げるとっておきの音色と歌を聴いて頂戴。メリーリヴァイアサン♪」
 ノシュアトの竪琴の音色と歌に合わせ、ひよこが囀る。演奏に陽気な合いの手を入れながら、ディヴァインは、リヴァイアサンが見守る景色に、来年も変わらぬ時が続く事を願った。
イラストレーター名:作